Apidog

オールインワン協働API開発プラットフォーム

API設計

APIドキュメント

APIデバッグ

APIモック

API自動テスト

Flask vs Django|Web開発フレームワークの比較

FlaskとDjangoとも、Python言語のWeb開発フレームワークになります。それでは、この2つのフレームワークの違いはなんでしょうか?どちらのフレームワークを選択すれば良いのでしょうか?本文では、これらの問題を解明するために、FlaskとDjangoとの2つのフレームワークを完全に比較した上、どちらかを選択するかということをも解説していきたいと思います。

@apidog

@apidog

Updated on 11月 5, 2024

FlaskとDjangoとも、Python言語のWeb開発フレームワークになります。それでは、この2つのフレームワークの違いはなんでしょうか?どちらのフレームワークを選択すれば良いのでしょうか?本文では、これらの問題を解明するために、FlaskとDjangoとの2つのフレームワークを完全に比較した上、どちらかを選択するかということをも解説していきたいと思います。

💡
FlaskとDjangoフレームワークをWebアプリを開発した後、Webアプリが正確に動作するために、APIをテストする必要があります。

それでは、Apidogという便利なGUIツールを使って、DjangoかFlaskフレームワークで作成したAPIを簡単にテストしたり、管理したりすることできますし、Apidogのモック機能を使って、バックエンドができていない場合でも、テストを行うことができますので、非常に便利です。
button

FlaskとDjangoの基本情報について

FlaskとDjangoのどちらかを選択しようとする際、この2つのフレームワークの基本情報がわかる必要があります。そこで、本文では、まずこの2つのフレームワークの基本情報を皆さんに紹介していこうと思います。

Djangoとは?

DjangoはPython言語で書かれたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。以下のような特徴があります。

  • MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャを採用しているため、Webアプリケーション開発が効率的に行える
  • Object Relational Mapper(ORM)を内包しているため、データベースをPythonから扱いやすい
  • 管理サイト機能が標準装備されている
  • URLルーティング、ビュー、テンプレート、フォームなどのコンポーネントが揃っている
  • 国際化対応が容易
  • 大規模サイト構築にも対応可能な拡張性を備える

DjangoはYouTube、Instagram、Dropboxなどの大規模サイトでも利用されており、PythonによるWeb開発のためのデファクトスタンダードとして位置付けられています。初心者にも学習しやすい構造になっているため、Pythonを使ったWebアプリケーション開発の入門に適していると言えます。

Django

Flaskとは?

Flask(フラスク)は、Pythonで書かれた軽量でシンプルなWebアプリケーションフレームワークです。WerkzeugとJinja2という2つのライブラリに基づいており、これらを組み合わせることで柔軟かつ拡張性の高いWebアプリケーションを構築できます。

公式サイト:https://flask.palletsprojects.com/

Flask

Flaskフレームワークの特徴

シンプルさ: Flaskは、シンプルで直感的なAPIを提供しており、初心者にも扱いやすいです。少ないコード量でWebアプリケーションを構築することができます。

柔軟性と拡張性: Flaskは非常に柔軟であり、ミドルウェアやプラグインを組み込むことで機能を拡張することができます。また、Blueprintsを使用してアプリケーションをモジュール化し、保守性を向上させることもできます。

軽量性: Flaskは、軽量かつモジュール性が高いフレームワークであり、必要な機能だけを選択して使用することができます。これにより、冗長な機能やオーバーヘッドを排除し、パフォーマンスを最適化することができます。

強力なコミュニティ: Flaskは、広範なコミュニティサポートを受けており、多くの拡張機能やドキュメントが利用可能です。問題が発生した場合や新しい機能を追加したい場合でも、コミュニティからサポートを受けることができます。

開発用サーバー: Flaskには、開発とテストのための組み込みの開発用サーバーが含まれており、簡単にローカルでアプリケーションを実行できます。

Flaskは、小規模なプロジェクトから大規模なWebアプリケーションまで、さまざまな用途で使用されています。シンプルで柔軟なAPIを求める場合や、学習やプロトタイピングを行う際に特に人気があります。

上記のように、FlaskフレームワークはWebアプリやAPIを開発するために利用されますが、Flaskフレームワークを使って、API呼び出しを実現することができますか?それでは、本文の内容を読み続けてください。

FlaskとDjangoとの比較:その違いを解説

それでは、同じくWebアプリケーションを構築するためのフレームワークとして、FlaskとDjangoの違いはなんですか?次は、両者の違いを解説していこうと思います。

FlaskとDjangoの主な違いとして、適用のプロジェクトの規模の違い、設定と柔軟性の違い、機能の違い、扱えるデータベースの違い、適用領域の違いや学習難易度の違いなどがあります。次は、詳しく説明していきます。

適用プロジェクトの規模の違い

Flaskはマイクロフレームワークで小規模なアプリ向けですが、Djangoはフルスタックフレームワークで大規模なアプリ向けです。

設定と柔軟性の違い

Flaskは設定が簡単で、自由度が高いのです。その一方で、Djangoは設定が複雑だが、ベストプラクティスが組み込まれています。

機能の違い

Django自体にはORM、テンプレートエンジン、アドミンインターフェースなど多くの機能が組み込まれていますが、Flaskは必要な機能をプラグインで追加する必要があります。

データベース扱いの違い

DjangoはRDB向けなのですが、FlaskはRDB以外も扱いやすいのです。

適用領域の違い

Djangoは新聞、政府機関向けの大規模サイトで非常に汎用されていますが、Flaskはプロトタイプや中小規模サイトに向いていると考えられています。

学習難易度の違い

Flaskのほうが中小規模のプロジェクトに向いているので、基本的な構成がわかりやすくなりますが、Djangoのほうが大規模なサイト構築に適しているので、その構成がややこしくて、学習曲線が高いと言われています。

Flaskのメリットとデメリット

Flaskは小回りが効く反面、大規模アプリに向いておらず、機能面での微調整が必要という特徴があります。使いどころによって選択したいウェブアプリケーションフレームワークといえます。そこで、そのメリットとデメリットを以下のようにまとめられます。

メリット

  • シンプルで軽量なため、小規模なアプリに向いている
  • 設定が少なくて済むため、初心者にも取り組みやすい
  • 自由度が高くフレキシブルで、様々な拡張が可能
  • モジュール方式で必要な機能を追加できる
  • Pythonicでコードの可読性が高い

デメリット

  • 機能がシンプルゆえに大規模なアプリには向かない
  • セキュリティ、認証等の機能を自前で構築する必要がある
  • ベストプラクティスが定まっていないため、初心者には迷う点もある
  • 機械学習やデータベースとの連携支援がDjangoほどではない
  • 公式のテスト用ツール・ドキュメントがDjangoほど充実していない

Djangoのメリットとデメリット

その一方で、Djangoは大規模Webアプリ向けの機能が充実したフレームワークですが、柔軟性にやや欠け、小規模アプリ開発には不向きな面があるといえます。Djangoのメリットとデメリットを以下のように挙げられます。

メリット

  • 大規模なWebアプリ開発に向いている
  • 管理サイトの自動生成機能がある
  • オブジェクト関係マッピング(ORM)を内包している
  • テンプレートエンジンやFormValidationなど多くの機能を内包
  • セキュリティや認証、CSRF対策などセキュリティ面が堅牢
  • 豊富なドキュメント、サポートがある
  • 高い生産性と迅速な開発が可能

デメリット

  • 設定が複雑で難易度が高い
  • 機能が豊富すぎるため、リソースを消費することがある
  • 小規模アプリ開発には向いていない
  • 高い自由度や柔軟性が求められる場合に不向き
  • Python以外の言語(JavaScriptなど)との連携が複雑
  • データベースがRDBに限定されている傾向がある

FlaskとDjangoの比較一覧

皆さんがFlaskとDjangoの違いをより直感的に知るために、FlaskとDjangoの主な違いを以下のテーブルにまとめてみました!

比較項目 Flask Django
目的 小規模なWebアプリ開発 大規模なWebアプリ開発
規模 マイクロフレームワーク フルスタックフレームワーク
柔軟性 高い 低い
機能 最小限で選択可能 多機能で全て搭載
設定と使いやすさ 簡単で学習しやすい 複雑で難易度高め
拡張性 中程度 高い
パフォーマンス 中程度 高い
データベース SQLとNoSQLどちらにも対応 主にSQL向け
ドキュメントとサポート 中程度 豊富

このように、Flaskは小回りが利く一方で機能面ではDjangoの方が優れています。規模と要件に合わせて使い分けることが大切です。テーブルで対比してみることで両者の特徴がより明確になったと思います。

button

ApidogでAPIを簡単にテスト

FlaskとDjangoフレームワークをWebアプリを開発した後、Webアプリが正確に動作するために、APIをテストする必要があります。それでは、Apidogという便利なGUIツールを使って、DjangoかFlaskフレームワークで作成したAPIを簡単にテストしたり、管理したりする方法を皆さんに紹介します。

APIの単体テスト

Apidogを開き、リクエストを新規に作成すると、エンドポイントのURLを入力した上、必要なパラメータなどの情報を入力すると、簡単にリクエストを送信してレスポンスを取得できます。これにより、開発してきたAPIの疎通確認を簡単に行うことできます。

APIの単体テスト

また、Apidogにレスポンスの「自動検証」という機能も備えています。この機能は、返されたレスポンスが事前に定義したステータスコードとデータ構造に一致しているかどうかをを自動的に判定することもできるので、テスト面から言うと、非常に便利です。

APIテストの自動化

Apidogの自動テスト機能を使うことで、テストシナリオを簡単に作成できます。そして、テストシナリオで、保存したAPIとリクエストをテストステップとして追加することができます。そして、テストステップそれぞれの実行条件を個別にカスタマイズすることも可能です。最後に「実行」ボタンをクリックして、各APIを設定の条件に従って一つ一つ呼び出すことができます。

テストステップに条件を設定

まとめ

この記事では、PythonのWebアプリケーションフレームワークであるFlaskとDjangoの比較を行いました。Flaskはシンプルで自由度が高く、小規模なアプリケーション向けのマイクロフレームワークです。一方Djangoは機能が豊富で大規模なアプリケーション向けのフルスタックフレームワークです。規模や要件に応じてこの2つは使い分けが必要です。小回りが利くアプリを作りたい場合はFlask、大規模でセキュリティも重視したい場合はDjangoを選ぶことをおすすめします。

button

また、開発したAPIのテストにはApidogというツールが便利です。リクエストの送信やレスポンスの検証をGUIで簡単に行え、効率的なテストが可能です。Webアプリケーション開発を行う際は、関連APIが正しく動作できることを保証することも重要なので、ぜひApidogを活用してみましょう。

初心者向け:Swagger UIによるAPIドキュメント化とテスト方法観点

初心者向け:Swagger UIによるAPIドキュメント化とテスト方法

Swagger UI は、RESTful API を視覚的に操作できるオープンソースツールです。API のテストやドキュメント化を簡単にし、開発効率を向上させます。高度なテストには Apidog との併用がおすすめです。

@apidog

10月 22, 2024

Beta Testing VS Alpha Testing:詳細な比較観点

Beta Testing VS Alpha Testing:詳細な比較

ソフトウェア開発では、製品の品質と機能性を確保するために、一般公開前にいくつかのテストフェーズを経ます。その中でも重要な2つのステージが、アルファテストとベータテストです。これらは、製品開発において異なる役割を果たし、異なる側面に焦点を当て、異なる参加者が関与します。この記事では、アルファテストとベータテストの違い、目的、そして利点を詳しく探ります。

@apidog

10月 21, 2024

Swaggerとは ?Swagger初心者向けチュートリアル観点

Swaggerとは ?Swagger初心者向けチュートリアル

Swagger は、RESTful API を設計、構築、文書化、および利用するためのオープンソースツールセットです。この記事では、初心者向けに Swagger の基本的な機能と使用方法を解説し、さらに Swagger 分野における革新者である Apidog の利点を紹介しています。特に、ローコードデザイン、自動生成、クラウドベースの協力機能など、API 開発をより効率的かつ簡便にします。

@apidog

10月 21, 2024