完全解説:WebSocketとHTTPの違い|どちらに使用する?

WebSocketとHTTPとも、Webアプリを開発する際によく使われるプロトコルになります。本文では、WebSocketとHTTPという2つのプロトコルの基本情報を紹介した上、この2つのプロトコルの違いを完全に解説していくと思います。また、非常に使いやすいAPI管理ツールを使って簡単にWebSocketとHTTP APIを利用&テストする方法も皆さんに紹介します。

中村 拓也

中村 拓也

12 5月 2025

完全解説:WebSocketとHTTPの違い|どちらに使用する?

WebSocketとHTTPとも、Webアプリを開発する際によく使われるプロトコルになります。本文では、WebSocketとHTTPという2つのプロトコルの基本情報を紹介した上、この2つのプロトコルの違いを完全に解説していくと思います。また、非常に使いやすいAPI管理ツールを使って簡単にWebSocketとHTTP APIを利用&テストする方法も皆さんに紹介します。

💡
Apidogは、APIの設計、ドキュメンテーション、テストやモックサーバーにも対応可能なAPI管理ツールですが、WebSocket、HTTP、gRPCなどのAPIプロトコルにも完璧に互換できます。

Apidogを使えば、非常に直感的なGUIでWebSocket APIでもHTTP APIでも簡単に利用したり、テストしたりすることができます
button

WebSocketとHTTPについて

WebSocketとHTTPとも、Webアプリを開発する際によく使われるプロトコルになります。次は、この2つのプロトコルについて詳しく紹介します。

WebSocketとは

WebSocketはWebブラウザとWebサーバー間で双方向の通信を行うための通信プロトコルです。従来のHTTPプロトコルとは異なり、WebSocketでは通信が確立された後、サーバーとクライアント間で自由にデータのやり取りができます。

WebSocket

主な特徴として、次のような点が注目されています:

双方向通信
サーバーからクライアントへ、クライアントからサーバーへと、双方向での通信が可能です。

フルデュプレックス通信
送信と受信を同時に行えるため、リアルタイムなデータのやり取りが可能です。

シングルTCP接続
HTTPのようにリクエスト毎に新しい接続を作る必要がなく、1つのTCP接続で通信できます。

ヘッダオーバーヘッドが小さい
HTTPに比べてヘッダが小さいため、通信の効率が良くなります。

HTTPとは

その一方で、HTTP (Hypertext Transfer Protocol) とは、World Wide Web上でデータを転送するための application層のプロトコルです。HTTPはインターネットの中核を成すプロトコルで、Webブラウザ、Webサーバーを問わず広く実装されています。またRESTfulなWebサービスAPIの基盤としても利用されています。

また、HTTPはリクエスト・レスポンスのやりとりが基本で、リアルタイムの双方向通信には向いていないため、そういったユースケースではWebSocketなどの別のプロトコルが使われます。

WebSocketとHTTPとの違い

上記の紹介文から、WebSocketとHTTPといった2つのプロトコルの間に、大きな違いがあることがわかるのでしょう。それでは、WebSocketとHTTPの主な違いはなんですか?次は、通信モデル、接続、データ転送やリアルタイム性などの7方面から説明していこうと思います。

1. 通信モデル

2. 接続

3. データ転送

4. リアルタイム性

5. プロトコル

6. オーバーヘッド

7. サーバープッシュ

WebSocketは長期的な双方向通信を効率的に行えるため、リアルタイムデータ転送を必要とするユースケース (チャット、ゲーム、コラボツールなど) で有利です。一方、HTTPは単一のリクエスト-レスポンスに適しています。

WebSocketとHTTPの利用シーンの違い

上記のように、WebSocketとHTTPは、様々な違いがありますので、両者の主な利用シーンも次のようにずいぶん違っています。

WebSocketの利用シーン

⒈リアルタイムデータ通信が必要なアプリケーションはWebSocketが利用されることが多い

⒉サーバーからクライアントへの継続的なデータプッシュが必要な場合、WebSocketが汎用される

⒊長期間の双方向通信セッションが必要な場合、WebSocketが汎用される

HTTPの主な利用シーン

⒈基本的なWebブラウジングでHTTPが利用される

⒉データ更新の頻度が低い、もしくは一方向の場合 、HTTPを利用することが多い

⒊リアルタイム性が求められない簡単な双方向通信ではHTTPが利用される

⒋ステートレスな通信が望ましい場合、HTTPが利用されることが多い

ということで、HTTPは伝統的なウェブ通信に適していますが、WebSocketはリアルタイム双方向通信を効率的に実現できるため、近年ではより動的でインタラクティブなWebアプリケーションの需要から利用が増えています。

Apidog:WebSocketやHTTP APIにも完璧に互換可能

WebSocketかHTTP APIを利用してアプリケーションを開発する際に、これらのAPIをテストして、その正確な動作を保証することが必要となります。このような場合は、Apidogという包括的なAPI管理ツールを利用することがおすすめです。

button

Apidogは、APIの設計、ドキュメンテーション、テストやモックサーバーにも対応可能なAPI管理ツールですが、WebSocket、HTTP、gRPCなどのAPIプロトコルにも完璧に互換できます。Apidogを使えば、非常に直感的なGUIでWebSocket APIでもHTTP APIでも簡単に利用したり、テストしたりすることができます。

ApidogでHTTP APIを利用する

ステップ⒈Apidogを開き、「新しいAPI」をクリックして、単体テストを行うAPIを新規に作成します。

ステップ⒉APIが使用するHTTPメソッドを選択した上、エンドポイントのURLを入力します。

ステップ⒊APIの仕様書に記載されているように、必要なパラメータなどの情報を記入して送信ボタンをクリックして、APIのリクエストを送信して、レスポンスを取得します。

APIの単体テスト
button

ApdiogでWebSocketをテストする

また、ApidogでWebSocketをテストするために、ApidogでWebSocketリクエストを新規に作成すると、次のようなステップを参照して、WebSocketを利用したり、テストしたりすることが可能です。

ステップ⒈WebSocketのサーバーに接続

ApidogでWebSocketの疎通確認を行う場合、まずはWebSocketのリクエストを作成して、URL、メッセージなどの各パラメータを記入する必要があります。

WebSocketのリクエストを作成

「接続」ボタンをクリックして、WebSocketサーバーに接続します。

WebSocketサーバーに接続

ApidogはWebSocketサーバーへの接続に成功した場合、提示メッセージが返されます。

接続成功の提示

ステップ⒉WebSocketのリクエストを送信

「送信」ボタンをクリックして、メッセージとパラメータをWebSocketサーバーに送信できます。

WebSocketのリクエストを送信

ステップ⒊WebSocketサーバーとの通信

リクエストを送信した後、サーバーからメッセージを受信することもできます。例えば、サーバー側が秒単位でクライアントにタイムスタンプを送信することができます。

WebSocketサーバーとの通信

ステップ⒋WebSocketサーバーとの接続を切断

WebSocketサーバーから接続を切断したい場合、「切断」ボタンをクリックします。

WebSocketサーバーとの接続を切断

接続が成功に切断された場合、Apidogで提示メッセージが表示されます。

切断成功の提示
button

まとめ

本記事では、WebSocketとHTTPの違いについて詳しく解説しました。主な内容は以下の通りです。

  1. WebSocketとHTTPの概要と特徴を紹介しました。WebSocketは双方向通信が可能で、リアルタイムなデータのやり取りに適しています。一方、HTTPはリクエスト・レスポンス型の通信モデルで、一般的なWeb通信に広く使われています。
  2. WebSocketとHTTPの違いを、通信モデル、接続、データ転送、リアルタイム性などの7つの観点から比較しました。WebSocketは長期的な双方向通信に適しているのに対し、HTTPは単発のリクエスト・レスポンスに適しています。
  3. WebSocketとHTTPの主な利用シーンを紹介しました。WebSocketはチャットアプリ、リアルタイムモニタリングなどのリアルタイム性が求められる場面で利用されます。HTTPは一般的なWebブラウジングやシンプルなデータのやり取りに使われます。
  4. WebSocketやHTTP APIの利用やテストに便利なAPI管理ツール「Apidog」の使い方を紹介しました。ApidogではGUIベースでWebSocketやHTTPのAPIを簡単に利用・テストできます。

WebSocketとHTTPはそれぞれ異なる特性を持ち、用途に応じて使い分ける必要があります。近年ではリアルタイム性が求められるアプリケーションが増えており、WebSocketの利用場面が増えています。開発者はアプリケーションの要件に合わせて適切なプロトコルを選択し、Apidogのようなツールを活用してAPIの利用やテストを効率化することが重要です。

Explore more

MindsDB: あらゆるITユーザーのための万能MCPサーバー

MindsDB: あらゆるITユーザーのための万能MCPサーバー

MindsDBは、200以上のデータソースへの接続を容易にし、AIアプリの構築やインサイトの探索をプロのように実現します。さらなるデータソースの接続や、APIdogでのAPIドキュメント化をお試しください。

26 5月 2025

IT初心者必見!Google Drive MCPサーバーでAIを強化する方法

IT初心者必見!Google Drive MCPサーバーでAIを強化する方法

MCPサーバーは、AIをソフトウェア開発でより効果的なパートナーにし、生産性を向上させます。Google Drive MCPサーバーはAIのデータ統合を簡素化し、API開発ではApidog MCPサーバーが重要な役割を果たします。

22 5月 2025

2025最新:Node.jsでWebSocketを利用する

2025最新:Node.jsでWebSocketを利用する

WebSocketはブラウザとサーバー間のリアルタイムな双方向通信を可能にする技術です。Node.jsでwsモジュールを使って、WebSocket通信を簡単に実現することができます。本文では、Node.jsでWebSocketを利用する方法を紹介します。必要な方はぜひこの記事の内容を参照してください。

12 5月 2025

ApidogでAPIデザイン中心のアプローチを取る

APIの開発と利用をよりシンプルなことにする方法を発見できる