カーソルAIによるバイブコーディング:初心者のための完全ガイド

@apidog

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25 3月 2025

カーソルAIによるバイブコーディング:初心者のための完全ガイド

近年、GitHub CopilotやChatGPTなどのAI駆動のコード生成ツールの人気は急上昇しています。ここ数ヶ月、このトレンドはさらに加速し、「AIエージェント」という用語はテクノロジー界隈でますます一般的になっています。

しかし、Cursorは典型的なAIコード補完ツールを超えたものです。Composer Agentという画期的な機能を導入し、開発者とAIの関係を再定義しています。ただ単にコードを補完するのではなく、Composer AgentはAIによりアクティブな役割を担わせ、開発者をサポートする役割としてコーディングプロセスを導くことができます。これにより、重要な疑問が生じます。この変化は開発実践にどのように影響を与えるのでしょうか?生産性が急増すると本当に期待できますか?

この記事では、Cursorの全機能を解放する方法を探り、その能力や特徴を段階的に分解していきます。

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1. Cursorとは何ですか?

1.1 CursorのVSCode互換性がゲームチェンジャーである理由

Cursorは完全にVSCodeと互換性があるように設計されており、ユーザーはすでに馴染みのあるインターフェース、キー bindings、拡張機能を楽しむことができます。これにより、開発者は新しいワークフローやコマンドを再学習することなく、Cursorに移行することが非常に簡単になります。

主な利点:

学習曲線が急でないCursorへの移行の簡単さは、採用のハードルを大幅に下げ、VSCodeの体験を愛する開発者にとって魅力的な選択肢としています。

1.2 Cursor: 完全なAIコーディングアシスタント

CursorはGitHub Copilotのような包括的な「AIコーディングアシスタント」として位置づけられています。ただし、コードの補完だけで終わるものではありません。Cursorは独自の機能によって際立っています:

これらの機能はすべて、AIがより複雑なタスクを担当し、手動作業を大幅に削減することで、開発プロセス全体の改善に貢献します。

Copilotからの移行後、Cursorのコード補完がどれほど正確で効率的であるかに驚かされ、それ以来常に使用するようになりました。

1.3 Cursorのブラックボックスメカニズムが開発を革新する方法

Cursorは、ファイル構造やコードベースを理解するためにプロジェクト全体をインデックスする革新的なアプローチを使用しています。これは、大規模言語モデルと組み合わさり、単一のファイルだけでなく、プロジェクト全体を包括的に理解することに基づいてコード提案を生成することを可能にしています。

このシステムは、情報検索強化生成(RAG)として知られ、必要に応じてプロジェクトのコードやドキュメントを検索し(情報検索)、その情報を使用して関連するコードを生成します(生成)。

この独自のメカニズムは、Cursorが以下のような高度な機能を提供できるようにしています:

これらの機能が正しく動作するためには、プロジェクトデータが適切にインデックスされている必要があります。データが適切にインデックスされていない場合、これらの強力な機能を最大限に活用することはできません。Cursor内でインデックスやRAGを継続的に改善することにより、AI駆動の開発はよりシームレスになります。

私の経験では、Cursorの使用状況は時間とともに進化しています。AIエージェントは最近になって広く注目を集め始めましたが、それ以前のCursorのユーザーはチャット機能やタブ機能だけを探求していたかもしれません。しかし、最近の話題はComposer機能に関するもので、これは第3章で詳細に説明される予定です。しかしそれに入る前に、Cursorの開発の歴史と、その人気の理由を見てみましょう。


2. コード補完: タブ機能による効率の向上

2.1 他のツール(GitHub Copilotなど)との比較

ほとんどの開発者が「コード補完」と聞くと、GitHub Copilotを思い浮かべるかもしれません。しかし、Cursorのタブ機能は、マルチライン補完やインテリジェントカーソル位置予測など、独自の拡張機能を導入します。

主な利点:

Copilotは印象的ですが、Cursorのタブ機能の大きな違いは、「これを一度に修正できますか?」のようなアクションを提案できる点にあります。この高いユーザーエクスペリエンス(UX)は、Cursorの人気の高まりとポジティブなフィードバックの重要な要因となっているでしょう。

2.2 正確な補完のためのプロジェクト全体のインデックス化

Cursorでプロジェクトを開くと、プロジェクト全体のコードベースをインデックスして、高精度の補完を提供します。

プロジェクトベースのインデックス化の特徴:

この「プロジェクトコンテキストベースの補完」は、単一ファイルのAIコード補完を超えています。大規模なプロジェクトに取り組んでいる場合、最も効果的な結果を得るためには、コードベースが適切にインデックス化されていることを確認することが重要です。


コードベースインデックスとは何ですか?

コードベースインデックスは、プロジェクト内のファイルを分析して整理し、効率的な検索とコードの理解を可能にするインデックスを作成します。このインデックスは、CursorがAI駆動のコード支援の正確さと関連性を向上させるために使用されます。

Cursorのコードベースインデックス化の仕組み

コードベースのチャンク化
チャンク化とは、tree-sitterのようなツールを使用して、コードベースを小さな文法的に関連する部分に分割することを指します。

コードの埋め込み
これらのコードフラグメントは、OpenAIの埋め込みAPIまたはCursor自身のモデルを使用してベクトルに変換され、ファイルパスや行番号などのメタデータとともにリモートベクトルデータベースに保存されます。

ローカルとリモートストレージ
埋め込まれたデータはリモートで保存されますが、実際のコードはCursorのサーバーに永続化されません。サーバーにコードが保存されるのを防ぐために「ローカルモード」を有効にできますが、埋め込みはリモートデータベースに残ります。

コードベースインデックス機能


2.3 マルチライン補完、スマートリライト、カーソル予測の利点

マルチライン補完
入力中、Cursorは次の数行のコードを候補として提案し、複数行のコードをすばやく視覚化して実装できるようにします。

スマートリライト
Cursorは、完成させる際に既存のコードを書き直すことができます。たとえば、ロジックの最適化やコードの関連部分の修正を提案することがあります。一部の開発者は最初、この機能に戸惑うかもしれませんが、時間とともに効率的なコーディングに欠かせないツールになります。

カーソル予測
Cursorはコード内での次の動きを予測します。カーソルが次に移動すべき場所を予測し、コーディングの流れを乱すことなく作業が続けられるようにします。これにより、後の微調整や補足作業がスムーズに行えます。


3. Composer(通常モード)におけるコード生成と編集

3.1 Composerモードとは何ですか?

Cursorは「チャット」「Composer」の二つのモードで動作します。Composerモードは、コード生成と編集用に設計されており、チャットモードと比較してより広いワークスペースを提供します。新しいコードを生成したり既存のコードをリファクタリングするためにAIに指示を提供することができ、単一ファイルに制限されません。

チャットモードとの違い

Composerモードを使用するには、シンプルにモードを開き、指示を入力し、Enterを押すだけです。AIが生成したコードがファイルに直接適用されます。

3.2 通常モードでの基本的な使用法

Composerモードには通常モードエージェントモードの2種類があります。まず、コード生成のために通常モードを使用する方法を見てみましょう。

コード生成の流れ:

  1. Composer画面を開く(ショートカット ⌘I → ⌘N など)
  2. 要件や目的をテキストで説明します(例:「Reactを使用してToDoリストコンポーネントを作成する」)。
  3. AIが提案したコードを確認し、必要に応じて修正指示を追加します。
  4. コードが完成したら、適用ボタンをクリックして、直接ファイルに反映させます。

このシンプルなプロセスにより、コードの品質を維持しつつ、新しい機能を迅速に作成できます。


リファクタリングとエラー修正

通常モードでは、既存のコードの一部を選択し、「リファクタリングする」や「このバグを修正する」といった指示を提供できます。AIはプロジェクト全体のコンテキストに基づいて提案を生成し、関連ファイルの変更を引き起こす可能性があります。

diff確認と適用プロセス

生成されたコードがファイルに書き込まれる前に、diff(差分)プレビューが表示されます。開発者は以下のオプションから選択できます:

この安全機能により、変更を慎重に制御できます。多くの自動変更が行われる場合は、コミット後の安定した状態で実行することをお勧めします。diffは詳細にレビューでき、すべてが問題なければ、変更を一度にマージするか、行ごとに適用することができます。


3.3 コードとドキュメントを同時に管理する利点

Cursorには、@docsのような機能が含まれており、コーディング中にドキュメントを参照するのが容易です。これは、特に複雑なプロジェクトに取り組んでいる際に便利です。例えば、Composerモード内で@mentionを使用して特定のドキュメントへのパスを指定し、メソッドの仕様や外部ライブラリのドキュメントを参照できます。特定の仕様について不明な点がある場合、@docsを使用すれば、関連する外部文書にすぐにアクセスできます。


4. Composer Agent(エージェントモード)の影響

4.1 マインドセットの転換: 「AIがリードし、開発者がアシストする」

新しいバージョンの際立った特徴はComposer Agentです。エージェントモードでは、AIがより自律的な役割を担い、コードを書くことや必要なライブラリのインストールを提案します。

例えば、「XXという関数を作成してください」とAIに指示すると、以下のことを行います:

これは、実装のほとんどを処理し、コードのレビューに集中できるペアプログラミングのパートナーを持つような感覚を生み出します。この体験は真に革新的で、開発者は主に調整と承認を監督し、AIが大半のコードを書く主導権を握ります。

4.2 “0 → 1”の開発を通じた学習

新しいプロジェクトをゼロから始める際、AIはプロジェクトをインデックス化し、時間と共により慣れ親しんでいきます。これは裏で行われていることですが、AIがプロジェクトの用語や構造を学んでいるように感じます。

たとえば:

この統合により、AIがプロジェクトの一部となり、コードと共に進化しているように感じられます。

4.3 複雑な中〜後期プロジェクトのサポート

Composer Agentは、新しいプロジェクトを開始するだけでなく、大規模で長期間のプロジェクトを扱う際にも有効です。以下のことができます:

ただし、スケールが大きくなるほど、ミスのリスクが高くなります。したがって、以下が重要です:

AI生成のコードを、diffをレビューせずに受け入れず、必要な部分のみをインポートしてテストを実行してください。

4.4 AIをどの程度信頼すべきか? 使用のためのベストプラクティス

リスクを最小限に抑えるために、エージェントモード使用のための明確なガイドラインを確立します:

これらの実践をチームとして定義することで、潜在的に破壊的な変更を防ぎ、よりスムーズな開発を確保できます。


5. RAGの「インテリジェンス」の秘密(推測)

5.1 なぜ「プロジェクト全体を理解する」回答を提供できるのか?

Cursorは独自のインデックス化 + 検索エンジンを使用し、ChatGPTやClaudeのような言語モデルと連携して動作します。このアプローチは、典型的なRAG(情報検索強化生成)ワークフローに従います:

  1. 検索: システムはプロジェクト内の関連情報を検索します。
  2. 生成: 言語モデルは、取得した情報に基づいて回答を生成します。

このプロセスに従うことで、Cursorは関数名やその他の仕様を参照しながら正確な回答を提供できます。

5.2 質問やコマンドへの非常に正確な応答

Cursorでは、@codebase@docsなどのコンテキストを指定し、より正確な検索結果を得ることができます。「このエラーメッセージに関連するファイルを見つけてください」といった自然言語のクエリや、特定のフォルダー内を@foldersを使って検索することも可能です。魅力的な機能は、コード補完や修正提案が複数のファイルからのコンテキストを同時に考慮する点です。

一般的なAI(ChatGPTなど)とは異なり、Cursorはプロジェクトの「生コード」にシームレスにアクセスできるため、より正確でコンテキストを意識した応答を提供できます。


5.3 デメリットと課題

AIは強力ですが、いくつかの欠点もあります:

ただし、これらの課題は適切な予防策(たとえばGit管理CI/CDテスト、およびドキュメント作成)によって軽減可能であり、Cursorの利用利益は欠点を遥かに上回ります。


6. 実際の運用ノウハウ

6.1 効率的にコミットする方法

Composer Agentを使用している場合、大規模でのファイル間変更が一般的であり、頻繁なコミットが重要です:

6.2 Composer Agent + ドキュメント生成の流れ

要件定義フェーズから、Composerでラフドラフト文書を作成し、エージェントに仕様に従ったコードを書かせることができます。開発中に仕様が変更された場合、エージェントは文書全体を適宜更新できます。

AIを活用してコードとドキュメントを平行して維持することで、ドキュメントの負債を減らし、開発プロセス全体での一貫性を確保できます。この方法は、「最初にコードを書き、後からドキュメントを追加する」という一般的な落とし穴を避けることができます。

6.3 チーム使用ポイント

ビジネスプランチーム向けには、包括的な組織管理やセキュリティ機能(たとえばSSO強制プライバシーモード)が利用可能です。チーム使用のための重要なポイント:


7. その他の強力なCursorの機能

7.1 ノートパッド/ドキュメント機能による知識共有

Cursorにはノートパッド機能があり、Markdown形式でノートを取ることができ、AIがそれを参照することが可能です。これは、プロジェクト要件やサンプルコードを保存する際に特に役立ちます。いつでも@Notepadでこれらのノートを呼び出すことができ、AIがよりインフォームドな提案を生成するのに役立ちます。

さらに、Docs機能を使用すれば、外部文書やAPI仕様をURLまたはテキストとして保存でき、AIがコード生成時に直接参照できるようになります。

7.2 .cursorignore / .cursorrulesによる細かな制御

.cursorignore: インデックスから除外するファイルやフォルダーを指定し、不必要なノイズを排除して、プロジェクトの最も関連性の高い部分に焦点を当てます。

.cursorrules: プロジェクト固有のコーディングルールとAIの出力スタイルを定義します。例えば:

これらのルールを明確に定義することで、AIの提案がチームのコーディングプラクティスやプロジェクト文化と一致することを確保できます。

他の人々が使用している.cursorrulescursor.directoryウェブサイトで探求できます。最後に共有された、Masaoがそのプロジェクトで使用する.cursorrulesファイルにアクセスできるようにするために、MasaoのLINE@に登録することができます。

7.3 プライバシーモードとログ収集管理による安全な運用

CursorはSOC 2認証を取得しており、高いデータセキュリティ基準を確保しています。プライバシーモードが有効になっていると、コードがクラウドに送信されず、プライバシーが強化されます。ビジネスプランを使用すると、組織内のすべてのユーザーにこれらのプライバシー設定を強制できます。これは機密プロジェクトにとって重要なプライバシーを提供し、AI駆動の開発から利益を得る際に、機密情報を保護する必要があります。


7.4 Gitメッセージ自動生成機能

Cursorには「✨」アイコンをGitメニューで使用できる自動生成されたGitメッセージ機能も搭載されています。この機能は、明確で簡潔なコミットメッセージを考案するのが難しいユーザーに特に便利です。Gitメッセージの自動生成は時間を節約し、エラーの可能性を減らし、効率的な開発プラクティスのための救世主となります。


8. 価格プランと実装に関する考慮事項

8.1 ホビー、プロ、ビジネスプランの違い

Cursorは、3つの主要な価格プランを提供しています:

ホビー(無料):

プロ($20/月):

ビジネス($40/ユーザー/月):

Composer Agentの全機能を体験するには、プロプランまたはそれ以上を推奨します。


8.2 チームベースの実装の利点

ビジネスプランではチームベースの使用に大きな利点があります:

このプランは、AIを使用した大規模なコード生成を行う大規模チームに特に有益であり、中央集権的な管理により、よりスムーズなワークフローを確保します。


8.3 GitHub Copilotなどとの比較

CursorはGitHub Copilotや他の類似ツールと比較して際立っています:

プロジェクトでエディタ統合自動化が重要である場合、Cursorは競合他社を凌駕します。ただし、IDE選択の柔軟性が重要であれば、Copilotや他の選択肢も考慮する価値があります。

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結論

Cursorは単なるコード補完ツールではなく、あなたのプロジェクト全体を理解し、最適化するAI戦略家です。Composer Agentをマスターし、チーム内で運用ルールを確立することで、以下のように生産性を大幅に向上させることができます:

Composer Agent機能は真に革新的であり、Claude 3.5Sonnetのようなモデルによる使いやすさから、プロプラン以上の選択を強くお勧めします。プロプランが自分に合うかどうか不安な場合は、実際の使用例を探ることで、明確な理解を得ることができるでしょう。実際に体験してみると、AIの支援なしでプロジェクトを進めるのが難しいと感じるかもしれません。

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