アプリを開発する際、認証などの原因でよくユーザーにSMSを送信する必要があります。本文では、便利なSMS APIを紹介することで、簡単にSMS送信機能を自分のアプリに統合する方法も紹介していこうと思います。
APIドキュメンテーションの共有、実装コードの自動生成、テストの自動化など、Apidogが提供する機能はAPI駆動開発を加速させる強力な助けとなります。
SMS送信サービスに連携するのはなぜ?
アプリ開発においてユーザーにSMSを送信する必要があります。その理由といえば、主に次のようなことがあると考えられています。
- 二要素認証(2FA: Two-Factor Authentication)
セキュリティを強化するため、ユーザーのログインやアカウント登録時に、パスワードに加えてSMSで送信された一時的な認証コードを要求します。不正アクセスを防ぐのに効果的です。 - パスワードリセット
ユーザーがパスワードを忘れた場合、SMSで一時的なリセットコードやリンクを送信し、パスワード再設定を支援します。 - アカウント確認
新規アカウント登録時に、入力された電話番号の所有権確認のため、SMSで確認コードを送信します。 - プロモーション/マーケティング
アプリのプロモーション、新機能のお知らせ、キャンペーン情報などをSMSで送信することができます。 - アプリ内通知
アプリ内の重要なアクティビティや通知をSMSで送信し、ユーザーがアプリを開かなくてもリアルタイムで通知を受け取れます。 - 二要素認証による本人確認
物理的にユーザーの存在を確認する必要がある場合、SMSコードの入力を求めることで本人確認ができます。
以上のように、SMSは到達率が高く、ほとんどのユーザーが持っているので、重要な通知や認証を行うことに適しています。ただし、スパムに見られるリスクもあるため、電話番号の適切な収集と利用する必要があります。
SMS送信サービスへの連携:APIが最も便利
それでは、SMS送信サービスを自分のアプリに連携するために、どうしたらいいですか?自分でSMS送信サービスを開発する代わりに、SMS送信APIを通じてSMSの送信機能をサービスに統合するのが最も簡単な対策になります。APIを利用するメリットは以下の通りです。
- 簡単な統合
APIを呼び出すだけで、自社でSMSゲートウェイやインフラを構築する必要がありません。開発が非常に簡単になります。 - 拡張性
APIプロバイダーが既にスケーラブルなインフラを持っているため、大量のSMS送信にも対応できます。自社でスケーリングを行う必要がありません。 - 世界中への送信
APIプロバイダーは世界中の通信キャリアとつながっているため、グローバルにSMSを送信することができます。 - コスト削減
自社でSMSゲートウェイを構築・運用するよりも、APIの利用料金の方が安価な場合がほとんどです。 - 高い信頼性
有名なAPIプロバイダーは高い送信信頼性と可用性を提供しています。自社で構築するよりもはるかに安定しています。
一方で、APIを利用する場合はAPIプロバイダーに依存する点や、APIコストが発生する点は注意が必要です。しかし、簡単な統合と初期コストの削減が最優先の場合はAPIを使うのが最適な選択肢といえるでしょう。
利用可能なSMS APIの例
SMS送信サービスを統合するために、利用できるAPIはたくさんあります。地域や使用目的によって適切なAPIが変わってきますので、詳細な条件を事前に確認することをおすすめします。ここで、よく利用されているSMS送信APIを複数紹介していきます。
Twilio API
世界中で利用されている有名なクラウドコミュニケーションプラットフォームとして、SMSだけでなく、音声、ビデオ、チャットなどの機能も提供しています。そして、様々なプログラミング言語にも対応しているので、どのような言語を使って開発していても利用することができます。
Plivo API
Twilioと同様のクラウドコミュニケーションプラットフォームとして、低コストで、マルチテナントやキャリアグレードの信頼性を備えています。また、Twilioと同じく主要なプログラミング言語に対応することが可能です。
AWS SNS (Simple Notification Service)
Amazon Web Servicesが提供するマネージド型の通知サービスであり、SMS以外にも、メール、モバイルプッシュ、HTTPエンドポイントへの通知をサポートしています。また、米Amazon社によって提供されているSMS送信サービスなので、AWSの他のサービスと連携が容易になるというメリットもあります。
アクリート API
アクリートは、日本国内最大級のSMSデリバリー実績を誇り、SMSデリバリープラスというSMS APIサービスを提供しています。日本国内のユーザーにSMS送信を行いたい場合は、アクリートが非常に優れたオプションだと考えられています。また、充実なサポート体制があるので、安心なサービスです。
上記のように、各APIには長所短所があるので、利用目的、予算、セキュリティ要件などを踏まえて、最適なものを選ぶことが重要です。利用開始前にドキュメントをよく確認し、サンプルコードなどを試してみることをおすすめします。
効率的なSMS API管理を図り、開発の加速化に繋がる
アプリを開発する際、機能を拡張するために、SMS APIを含む様々なAPIを利用する必要があるかもしれません。これらのAPIをうまく管理しないと、開発の効率が大幅に低下してしまいます。そこで、ApidogというAPIの総合管理ツールを導入することで、APIをより効率的に管理でき、アプリ開発の加速化にも繋がります。
cURLなどからAPI仕様を便利にインポート
Apidogでは、cURL、OpenAPI/ SwaggerやPostmanなどの一般的なAPIクライアントツールから直接API仕様をインポートできます。これにより、手作業でAPI仕様を再入力する手間が省けます。
API仕様に基づいてドキュメンテーションを即座に生成
インポートしたAPI仕様から、Apidogは自動的にAPIドキュメンテーションを生成します。生成されたドキュメンテーションは非常に直感的で見やすいので、開発チームで簡単に共有できます。
実装コードやSDKも生成可能で、連携が楽に行える
API仕様から、Apidogは様々なプログラミング言語(Java、Python、Ruby、Node.jsなど)向けの実装コードやSDKを生成できます。これにより、手作業でコードを書く必要がなくなり、開発がより効率化されます。
テストシナリオを確認しAPI設計の品質を高める
Apidogでは、テストシナリオを作成して、本番の作業環境を模擬して、APIフローを実行できます。生成されたテストシナリオを実行することで、APIの設計の品質や動作の確認ができ、バグの発生を事前に防げます。
ApidogというAPI総合管理ツールを利用することで、SMS APIを含む様々なAPIの管理が非常に効率化され、結果としてアプリ開発の生産性が大幅に向上します。APIドキュメンテーションの共有、実装コードの自動生成、テストの自動化など、Apidogが提供する機能はAPI駆動開発を加速させる強力な助けとなります。
まとめ
本記事では、アプリ開発においてSMS送信機能を統合する際の利点と、SMS APIを活用する方法について解説しました。主要なSMS APIプロバイダーとして、Twilio、Plivo、AWS SNS、ネクストリンクスなどが挙げられます。これらのAPIを適切に選定し、うまく統合することで、セキュアでスケーラブル、そして低コストなSMS送信機能を実現できます。
一方で、SMS APIを含む複数のAPIを組み合わせて利用する場合、API管理が課題になります。ApidogのようなAPI総合管理ツールを活用することで、様々なメリットが得られます。Apidogを使えばAPI管理が格段に効率化され、開発サイクル全体が加速します。SMS APIをはじめ、あらゆるAPIをスムーズに組み合わせて利用できるようになります。
アプリケーション開発において、SMS送信機能の重要性は高まる一方です。SMS APIとAPI管理ツールを上手く活用することで、開発効率を最大化し、より優れたユーザーエクスペリエンスを実現できるでしょう。