Slackはチーム向けのビジネスコミュニケーションツールとして、さまざまな利用シーンで活用されています。Slack APIを利用することで、Slackプラットフォームと外部のアプリケーションやサービスを統合することができます。本文では、Slack APIの基本情報を完全に解説した上、Apidogという包括のAPIツールを利用して、オンラインでSlack APIを利用したり、テストしたりする方法を皆さんに紹介します。
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Slackとは
Slackとは、チーム向けのビジネスコミュニケーションツールです。主な特徴は以下の通りです。

チャンネル機能: プロジェクトやトピック別にチャンネルを作成し、関係者だけで会話できます。過去の履歴も残せるので情報共有が容易です。
ダイレクトメッセージ: 個人や複数人とも直接メッセージのやりとりができます。
様々なインテグレーション: GitHub、Googleドライブ、Trelloなど、他のサービスや開発ツールと連携できます。それらからの通知をSlackで受け取れます。
モバイルアプリ: スマートフォンやタブレットからでも利用できます。
カスタマイズ可能: EmojiやカスタムのChatbotなどを追加できます。
業務の効率化とチームのコミュニケーション促進を目的に、多くの企業や組織で利用されているツールです。リモートワークが増えた昨今では特に重宝されています。
Slackの利用シーン
現在、多くの組織や会社はSlackサービスを導入しています。こららの組織はどのようにSlackのサービスを利用していますか?この部分では、Slackの活用シーンを皆さんに紹介していこうと思います。
一般的には、会社や組織は次の用途でSlackを活用しています:
プロジェクト管理
- プロジェクトメンバー間での情報共有、進捗報告、質問対応などにチャンネルを使う
- 関連するドキュメントやファイルを一元的に共有できる
- 外部の開発ツール(GitHub等)と連携し、プッシュ通知などを受け取れる
社内コミュニケーション
- 部署やチーム単位でチャンネルを立ち上げ、情報を共有
- 全社的なお知らせをチャンネルで一斉配信できる
- 仕事以外の雑談チャンネルなどを設けてコミュニケーションを活性化
リモートワーク
- テキストベースの連絡が主体なので、リモート環境に適している
- 音声やビデオ通話機能もあり、オンラインミーティングが可能
- モバイルアプリでいつでもどこでも情報にアクセス可能
カスタマーサポート
- 社内外のサポートチームにチャンネルを作り、問い合わせ対応を行う
- 過去の対応履歴を参照でき、ナレッジ共有に役立つ
このようにSlackは、プロジェクト、社内外を問わずコラボレーションを円滑にするためのハブとして様々な場面で重宝されています。
Slack APIでSlackへの連携について
Slackは一般ユーザーに向けのサービスになりますが、Slackサービスを自分のプロジェクトに導入したい場合、開発者はSlack APIを利用する必要があります。Slack APIとは、Slackプラットフォームと外部のアプリケーションやサービスを統合するためのインターフェースです。Slack APIを利用することで、次のようなことが可能になります。

Slack APIにできること
Bot(Slackアプリ)の作成
会話ができるBotを作成し、Slackチームやチャンネルに参加させることができます。Botはメッセージの送受信や、会話への反応、タスクの自動化などが可能です。
Slackデータの読み取り/送信
API経由でSlack上のデータ(メッセージ、ファイル、チャンネル情報など)を読み取ったり、新しいデータを送信することができます。
外部サービスとの連携
GitHub、Googleカレンダー、Trelloなど外部サービスからの情報をSlackに取り込んだり、Slackからそれらのサービスに指示を出すことができます。
Slackアプリのカスタマイズ
Slackアプリの様々な機能(メッセージ表示、絵文字の追加、コマンドの実行など)をカスタマイズすることが可能です。
Slack APIは、RESTful APIとWebSocketベースのRealtime APIの2種類があり、用途に応じて使い分けられます。公式に提供されているSDKも利用できます。このようにSlack APIを活用することで、Slackをよりカスタマイズでき、チーム内の生産性やコミュニケーションの質を高めることができます。
Slack APIの料金体系
Slack APIを利用するには、必ず課金しないといけないわけでもありません。Slack APIの利用権限は、ご利用中のSlackプラン次第です。Slack APIを利用するか、しないかにも関わらず、APIを利用するためにそれ以上課金する必要がありません。
そこで、Slack APIの料金体系は実際Slackの利用体系になると思います。Slackの利用には複数のプランがあり、その価格は以下のようになっています。Slackの料金体系をより詳しく知りたい場合は、次のページにアクセスしてください:
無料プラン
- SlackのWorkspace(チーム)への無制限のBotインストール
- 多くのAPIメソッドの利用が可能
- 一定の制限付き (データ保持期間、同時接続数など)
Paid プラン (月額課金)
- Pro: ユーザー1名につき、1,050円/月 (年払いで925円/月)
- Enterprise Grid: ユーザー1名につき、1,800円/月 (年払いで1,600円/月)
Paidプランになると以下の追加機能が利用できます。
- SlackのEnterprise Grid (複数Workspaceをまとめて管理)
- SAML単一サインオン、Complice管理、SSO Provisioningなどの機能
- 高度なアナリティクス/レポート機能
- 優先サポート
- 信頼性/セキュリティの向上 (99.99%アップタイム、暗号化転送など)
- 制限の多くが解除 (データ保持期間の無期限化、Bot数の無制限化など)
このように、ユーザー数や必要な機能に応じて、無料から有料プランまで柔軟に選べるのがSlackの価格モデルの特徴です。Slack APIの本格的な活用には何らかの有料プランが必要になる場合が多いでしょう。
Slack API価格のまとめ
Slack APIの価格をテーブルにまとめると以下のようになります。
プラン | 価格 | 主な機能 |
---|---|---|
無料プラン | 無料 | - Workspace(チーム)への無制限のBotインストール - 多くのAPIメソッドの利用可能 - データ保持期間、同時接続数などに一定の制限あり |
Paid プラン (Pro) | ユーザー1名につき、1,050円/月 年払いで925円/月 |
- Slackの全機能が利用可能 - SAML単一サインオン - 高度なアナリティクスとレポート - 優先サポート - 制限の多くが解除 |
Paid プラン (Enterprise Grid) | ユーザー1名につき、1,800円/月 年払いで1,600円/月 |
- 複数WorkspaceをEnterprise Gridで一元管理 - Complice管理、SSO Provisioningなどの機能 - 99.99%のアップタイム保証 - 暗号化転送によるセキュリティ強化 |
Slackの機能を最大限活用するには、Paid プランの契約が必要になります。ユーザー数や必要な機能に応じて、Pro か Enterprise Grid プランを選択することになります。Bot大量展開の場合は別途料金が発生します。
Slack APIの利用:API Tokenが必要
SlackのAPIを利用するためには、認証に使われるトークン(Token)が必要になります。
Slack APIのTokenの種類
Slack APIで利用されるトークンには、さまざまなトークン種類があります。次は、主要なトークンの種類を紹介します。
全てのトークン種類を知りたい場合は、次のリンクからSlack APIの公式ページからTokenのタイプを知りましょう:

Bot User OAuth Token
- BotをSlackに追加する際に発行されるトークン
- Botとしての権限でメッセージの送受信、ファイル操作などができる
User OAuth Token
- Slackアプリにユーザーがインストールする際に発行されるトークン
- そのユーザーの権限で操作が行える
Workspace Token
- Workspaceが発行するトークン
- Workspaceに関する情報の取得や、設定変更などが行える
トークンの権限は、スコープ(scope)と呼ばれるアクセス許可の範囲で制御されます。例えば、chat:write
スコープを付与すればメッセージを投稿できますが、channels:read
がないとチャンネル情報を読めません。
トークンの取り扱いには注意が必要で、以下のような点に気をつける必要があります。
- トークンを安全な場所に保管し、公開しない
- 定期的に有効期限を確認し、ローテーションする
- 必要最小限のスコープのみを許可する
適切にトークンを管理し、スコープを制限することで、APIの不正利用やデータ漏洩を防げます。セキュリティ面では万全の対策が求められます。
Slack APIのTokenを取得
それでは、Slack APIのTokenをどのように取得できますか?次は、Slack APIのTokenを取得する操作手順を皆さんに紹介します。
App Configuration Tokenの取得
ステップ⒈次のリンクをクリックして、Slackのアプリページにアクセスします。

ステップ⒉ 「Generate Token」ボタンをクリックして、App Configuration Tokenの生成を始めます。新しい表示されるウィンドウでWorkspaceを選択すれば、「Generate」ボタンをクリックします。

ステップ⒊ここでSlackのApp Configuration Tokenを生成できました。ここでそのTokenをコピーして利用することができます。

App-level Tokenの取得
また、SlackアプリレベルのTokenを取得するには、まずはSlackアプリを作成する必要があります。
ステップ⒈次のリンクをクリックして、Slackのアプリページにアクセスします。
ステップ⒉このページで「Create an App」ボタンをクリックして、Slackアプリの作成を始めます。
ステップ⒊Slackアプリの情報を記入して、必要な設定を終えると、アプリが作成されます。アプリの作成が終わると、ブラウザがアプリの設定ページに自動的にリダイレクトされます。このページを下にスクロールして、App-level Tokenを生成することができます。

ステップ⒋「Generate Token and Scopes」ボタンをクリックして、スコープを自分で定義してTokenを生成することができます。

上記の操作手順を参照して、Slack APIのTokenを利用することができるようになりました。そして、最も使いやすいAPI管理ツールを使って、Slack APIを利用したり、テストしたりすることが簡単に実現されます。
Apidogで簡単にSlack APIを利用・テスト
Apidogは非常に使いやすいAPI管理ツールとして、API Hubというサービスを提供しています。API Hubでは様々なサードパーティAPIがまとめられ、ユーザーはApidogを利用して直ちにSlack APIのプロジェクトにアクセスし、それを簡単に利用したり、テストしたり、様々なクライアントコードを生成してSlack APIを自分のプロジェクトに統合したりすることができます。
ApidogでSlack APIを利用&テストする手順
ApidogのAPI Hubには、Slack APIプロジェクトが含まれますので、次のリンクから簡単にSlack APIプロジェクトにアクセスして利用することができます。

ステップ⒈ApidogのAPI Hubのプロジェクトにアクセスして、直ちにSlack APIの利用を開始することができます。
ステップ⒉このページで「Try it out」ボタンをクリックして、「Headers」タブに切り替えて、Slackの「Token」を記入することができます。

ステップ⒊「Body」タブに切り替えて、Slack APIへのエンドポイントに必要な情報を記入して、「Send」ボタンをクリックして、Slack APIのサーバーにリクエストを送信することができます。

また、より便利にSlack APIを自分のプロジェクトに統合できるように、「Request Samples」モジュールで、プログラミング言語を選択した上、必要なクライアントコードをコピーすることができます。

まとめ
本記事では、Slackとは何か、Slack APIの概要と利用方法、価格体系、トークンの取得方法などを詳しく解説しました。さらに、ApidogというAPIプラットフォームを使って、Slack APIをオンラインで簡単に利用・テストする方法も紹介しました。
Slackは現在多くの企業や組織で導入されているビジネスコミュニケーションツールです。プロジェクト管理、社内コミュニケーション、リモートワーク、カスタマーサポートなど、様々なシーンで活用されています。Slack APIを利用することで、Slackにボットを作成したり、メッセージやデータを操作したり、外部サービスと連携したり、アプリをカスタマイズしたりできます。APIの利用にはトークンが必要で、適切な管理が求められます。
ApidogのAPI Hubでは、Slack APIプロジェクトにアクセスでき、オンラインでAPIをすぐに試せるだけでなく、サンプルコードの生成などの便利な機能も提供されています。Slackの機能を最大限に活かし、チーム内の生産性とコミュニケーション力を大幅に向上させるために、ぜひApidogを活用してみましょう。