REST APIのエンドポイントを表示するために、URLとURIともよく使われています。それでは、ここでのURLとURIとの違いはなんですか?本文では、REST APIでURLとURIとの違いを完全に解説した上、これらに関するベストプラクティスをも皆さんに紹介していきたいと思います。
REST APIとは
REST(Representational State Transfer)APIとは、Webアプリケーションの機能を外部のクライアントアプリケーションから利用するためのAPIの一種です。REST APIは、HTTPプロトコルを使用して通信を行い、一般的にJSONまたはXML形式でデータをやりとりします。
REST APIでは、リソース(データ)を一意の識別子(URI)で指定し、HTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETEなど)を使用してリソースを操作します。クライアントアプリケーションはHTTPリクエストを送信し、サーバーからのHTTPレスポンスを受け取ります。これにより、Webアプリケーションの機能を外部から利用することができます。
REST APIは、シンプルで拡張性が高く、複雑なシステムでも使用されることが多いため、Webアプリケーションの開発に欠かせない技術となっています。
REST APIのエンドポイントとURIについて
REST APIではエンドポイントが重要な役割を果たします。REST APIのエンドポイントとは、クライアントがアクセスするURIのことで、エンドポイントと密接な関係があります。
REST APIにおいて、エンドポイントには大きく分けて2つの種類があります。
1つ目はリソースの取得や操作を行うエンドポイントです。
特定なリソースを指向するためにURIが利用されています。URIはリソースを特定するパス部分を指します。例えば以下のようなパスがこれに該当します。
- /users - ユーザー全件を取得
- /users/1234 - ユーザー1234の情報を取得
- /posts - 記事全件を取得
もう1つはプロセスを実行するためのエンドポイントです。このような場合は、URI(リソース指向のパス部分)は次のようになります。
- /login - ログイン処理
- /logout - ログアウト処理
- /register - ユーザ登録処理
リソース系のエンドポイントでは、複数のHTTPメソッドを組み合わせることでCRUDを実現します。一方プロセス系のエンドポイントはPOSTメソッドを使用するのが一般的です。
REST APIのURIとURLの違い
上記の内容からREST APIでのURIの意味がわかったと思いますが、よく言われているURLはなんですか?そのURLとURIとの関係はなんですか?この部分では、両者の違いを皆さんに紹介していこうと思います。
まず、URL(Uniform Resource Locator)は、Web上のリソースを特定するための文字列です。例えば「http://example.com/users」のようなものです。
一方URI(Uniform Resource Identifier)は、Web上のリソースを識別するために使用される短い文字列です。URIはURLのスーパーセットなので、すべてのURLはURIに含まれます。
REST APIでは主にURIを使って、APIが提供するリソースを一意に識別します。上の例の場合、「/users」がURIに該当します。クライアントはこのURIを使ってユーザーリソースにアクセスできます。REST APIのドキュメントでは、リソースのURIが頻繁に使われますが、これを実際に使用する場合にはURLとしてサーバーのホスト名などが付加されます。
つまり、REST APIではURIによってリソースを抽象的に表現し、URLによって実際のエンドポイントを具体的に特定する、という役割分担がなされていると考えられます。両者の違いを概していえば、URLはドメイン名を含む、URIはドメイン名を含まないという違いがあります。
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まとめ
この記事では、REST APIにおけるURIとURLの違いについて詳しく解説しました。要点をまとめると、URIは抽象的なリソースの識別子でドメイン名を含まないのに対し、URLはその実際の場所を示す具体的な文字列でドメイン名を含みます。
REST APIを設計する際には、このURIとURLの関係を理解し、適切に使い分けることが重要です。URIによって抽象リソースを定義し、URLによって実際にアクセスするエンドポイントを特定します。エンドポイントの定義にはリソース操作とプロセス実行の2通りがあり、適切なリソース抽出とURI設計がポイントになります。
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