RESTは最も主流のWebサービスやアプリケーションの設計思想になります。現在、大部のAPIはこのRESTアーキテクチャに従って設計してきました。これらのAPIはREST APIとも呼ばれています。
それでは、RESTアーキテクチャに従ってAPIを設計するために、REST APIの基本的な原則を知っておく必要があると思います。本文では、REST APIの原則について皆さんに紹介していこうと思います。それでは、本文の内容を通じて、REST APIへの理解を深めてみましょう。
API設計ツールのApidogを使用することで、REST原則に基づいたAPI設計を効率的に行うことができます。
RESTとREST API
REST(Representational State Transfer)は、Webアーキテクチャのスタイルの1つであり、Web上でリソースを表現し、アクセスするための設計原則の集合体です。RESTは、HTTPプロトコルに基づいており、Webの性質に合わせたシンプルな設計が特徴です。RESTは、クライアントとサーバーの間でデータをやり取りするための一連の原則を定義していますので、本文では、これらの原則を探りたいと思います。
REST APIといえば、上記のようなRESTアーキテクチャの原則を厳守して設計してきたAPIを指します。REST APIは、シンプルで拡張性が高く、複雑なシステムでも使用されることが多いため、Webアプリケーションの開発に欠かせない技術となっています。
REST APIの原則
上記で紹介したように、RESTは、クライアントとサーバーの間でデータをやり取りするための一連の原則を定義しています。その中で、最も重要な原則は何ですか?REST APIの原則といえば、次のような4原則が考えられるのは一般的です。
REST APIの4原則
RESTというアーキテクチャは、クライアントとサーバー間でデータやり取りをよりスムーズに行えるために、次のような4つの原則があります。
アドレス可能性
これはURIを使ってリソースに対して一意のアドレスを割り当てることを意味します。例えば、`https://api.example.com/users/12345` のように、ユーザーを表すリソースに一意のIDを含んだURIを割り当てることができます。アドレス可能性によって、リソースを参照および操作するための手段が提供されます。
統一したインターフェース
RESTではHTTPプロトコルという標準化されたインターフェースを使うことで、アプリケーション間での相互運用性を高めます。HTTPメソッドの使い分け(GET、POST、PUT、DELETEなど)によって、共通したインターフェースでさまざまな操作を実現できます。
ステートレス状態
これはサーバがクライアントのコンテキストや状態を保持しないことを意味します。したがってクライアントはリクエストごとに完全な情報を送信する必要があり、セッションIDやログイン状態などはクライアント側で管理します。これによりサーバのスケーラビリティが向上します。
接続性
これはクライアントとサーバが論理的に通信可能である必要があるということです。RESTではインターネット上の接続を利用するので、高い接続性を実現できます。
REST APIの6原則
また、4原則の他に、REST APIは6原則あるという認識も結構広がっています。REST APIの6原則は、上記で紹介したアドレス可能性、統一したインターフェース、ステートレス及び接続性といった4原則の上に、クライアントとサーバーの分離とオンデマンドのコードを追加しています。
クライアントとサーバーの分離
次の画像のように、REST APIの仕組みではクライアントとサーバーがお互いに独立し、完全に分離することが求められています。この原則は、RESTアーキテクチャの基盤にもなっていると思います。上記の4原則は、この点を触れていないですが、実際にこの原則を基盤にした上、別の4原則を紹介しています。
オンデマンドのコード
オンデマンドのコードとは、クライアントの機能をサーバーから送信されたコードで拡張できるということになります。つまり、プログラムコードをサーバーからダウンロードし、クライアント側で実行する構造のことです。
他にも原則あり
上記で紹介した4原則か6原則以外、他にもたくさんのREST原則があります。例えば:
階層化システム
- クライアントはサーバーの階層構造を意識する必要がありません。
リソース指向
- 情報はリソースとして表現され、一意のURIで識別されます。
適切なHTTPメソッドの使用
- GET(読み取り)、POST(作成)、PUT(更新)、DELETE(削除)など。
複数の表現形式
- JSON、XML、HTMLなど、クライアントのニーズに応じて提供。
ステータスコードの適切な使用
- 200 OK、404 Not Found、500 Internal Server Errorなど。
ということで、REST APIの原則といえば、常に4原則か、6原則が挙げられることが多いのですが、実際にはそれ以上の原則があります。RESTアーキテクチャに従ってAPIを設計する際、このようなREST APIの設計原則に基づくことで、拡張性と柔軟性に富んだウェブスケールのアーキテクチャを構築する必要があるのでしょう。
Apidogを活用したREST APIの設計
REST APIを設計するために、一番便利なツールはApidogになります。Apidogは、非常に優れていたAPI管理ツールとして、非常に直感的な操作で、REST APIを簡単に設計することができます。
次の画像のように、Apidogの直感的なUIでREST原則に従って新しいAPIを簡単に設計することができます。HTTPメソッドを簡単に指定することもできますし、APIエンドポイントや他の詳細情報を直感的なUIで直接に定義することもできます。
また、ResponseセクションでREST APIのレスポンスのデータ構造やレスポンスのデータ例の定義も楽々に行えます。
まとめ
本記事では、REST APIの基本原則について詳しく解説しました。REST APIの原則は一般的に4原則または6原則として説明されることが多いですが、実際にはそれ以上の原則が存在します。
4つの基本原則には、アドレス可能性、統一したインターフェース、ステートレス状態、接続性が含まれます。6原則では、上記4原則にクライアントとサーバーの分離とオンデマンドのコードが追加されます。その他の重要な原則として、階層化システム、リソース指向、適切なHTTPメソッドの使用、複数の表現形式、ステータスコードの適切な使用などがあります。
これらの原則を理解し適用することで、拡張性が高く柔軟なAPIを設計することが可能になります。API設計ツールのApidogを使用することで、REST原則に基づいたAPI設計を効率的に行うことができます。
総じていえば、REST APIの設計において、これらの原則を適切に適用することが重要です。ただし、プロジェクトの要件や制約に応じて、原則の適用度合いを調整することも必要です。最終的には、使いやすく、拡張性のある、そして効率的なAPIを作成することが目標となります。