XML SchemaとJSON Schemaは、異なるデータ形式(XMLとJSON)のために設計されたスキーマ言語です。XML SchemaはXML文書の構造とデータ型を定義するために使用されますが、JSON SchemaはJSONデータの構造とバリデーションを定義するために使用されます。
ただし、特にAPI開発中にJSON Schemaの利用が多いので、XML SchemaをJSON Schemaに変換する必要がある場合も多くなります。本文では、非常にスキーマ変換ツールのApidogを使って、1クリックでXML SchemaをJSON Schemaに変換する方法を紹介します。
XML Schemaとは?
XML Schemaは、XML文書の構造やデータ型を定義するための言語です。XML文書はタグや要素を使用してデータを階層的に表現しますが、XML Schemaはその文書の構造や要素の内容、データ型などを正確に定義することができます。
XML Schemaは、XML文書のバリデーション(検証)や文書の構造を明示的に定義するために使用されます。具体的には、以下のような機能を提供します:
データ型の定義: XML Schemaは、要素や属性のデータ型(例:文字列、数値、日付など)を指定することができます。これにより、文書内のデータが正しい形式で表現されているかを検証することができます。
要素と属性の定義: XML Schemaは、要素や属性の名前、階層構造、出現回数、制約などを定義することができます。これにより、文書の構造が予め定義されたルールに準拠しているかを検証することができます。
バリデーション: XML Schemaを使用すると、XML文書がSchemaに準拠しているかどうかを検証することができます。バリデーションにより、文書が指定された構造とデータ型に適合しているかどうかが確認されます。
XML Schemaの例
XML SchemaはW3C(World Wide Web Consortium)によって定義され、XML文書の構造とデータの信頼性を向上させるために広く使用されています。
以下は、XML Schemaの簡単なサンプルです。
<!-- XML Schema の宣言 -->
<xs:schema xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<!-- 要素の定義 -->
<xs:element name="book">
<xs:complexType>
<xs:sequence>
<xs:element name="title" type="xs:string"/>
<xs:element name="author" type="xs:string"/>
<xs:element name="year" type="xs:integer"/>
</xs:sequence>
</xs:complexType>
</xs:element>
</xs:schema>
この例では、book
という要素を定義しています。book
要素は、title
、author
、year
という要素から構成されています。それぞれの要素は、データ型としてxs:string
(文字列)やxs:integer
(整数)を指定しています。
このXML Schemaを使用すると、以下のようなXML文書がSchemaに準拠しているかを検証することができます。
<!--XML Schema例 -->
<book>
<title>Sample Book</title>
<author>John Doe</author>
<year>2021</year>
</book>
上記の例では、book
要素内にtitle
、author
、year
という要素が含まれており、それぞれの要素の値も指定されています。このようなXML文書は、先ほどのXML Schemaに準拠しているとみなされます。
ApidogでXML Schemaを1クリックでJSON Schemaに変換!
Apidogは、APIの設計、仕様書生成、開発、テスト、モックなどの機能を一体化にした包括的なAPIライフサイクル管理ツールです。このツールは、XML SchemaやJSON Schemaなど多くのスキーマ言語にも対応しており、XML SchemaをJSON Schemaに変換することを必要とする場合、たったの1クリックで実現できます。
そこで、上記に記載されているXML Schemaを例にして、それをJSON Schemaに変換する方法を紹介します。
ステップ⒈Apidog、またはApidog Onlineを開き、新しいSchemaの作成画面で、「XML /JSONスマート認識」をクリックします。
ステップ⒉XMLを選択して、上記のXML Schemaをここにコピーして「OK」をクリックします。
ステップ⒊Apidogは、そのXML Schemaを解析して直感的な設定項目にすることができます。ここで、「JSON Schema」をクリックして、JSON Schemaがこのデータ構造を参照して生成されます。
上記のXML Schemaの例をApidogでJSON Schemaに変換すると、JSON Schemaは以下の模様です:
{
"type": "object",
"properties": {
"title": {
"type": "string"
},
"author": {
"type": "string"
},
"year": {
"type": "string"
}
},
"required": [
"title",
"author",
"year"
],
"xml": {
"name": "book"
},
"x-apidog-orders": [
"title",
"author",
"year"
]
}