APIの機能や仕様をアップデートしていくにあたって、変更履歴をバージョン番号で管理する必要があります。本文では、APIのバージョン管理を実現できる最簡単な実現方法を皆さんに紹介します。
APIのバージョン管理とは
APIのバージョン管理とは、APIの機能や仕様をアップデートしていくにあたって、その変更履歴をバージョン番号で管理することです。
- APIの変更履歴を明確にする
- 下位互換性を保ちつつAPIを進化させる
- クライアント側が対応可能なバージョンを指定できるようにする
APIバージョン管理の方法には主に以下の2つがあります。
URIバージョニング: URLにバージョン番号を含める方法 (例: http://example.com/v1/users)
ヘッダーバージョニング: リクエストヘッダにバージョンを指定する方法 (例: Accept: application/json; version=1.0)
メリットとしては、下位互換性を保ちながらAPIの機能を拡張できること、クライアント側が柔軟に対応バージョンを選択できることなどがあげられます。
APIバージョン管理の重要性
API中心のアーキテクチャが主流になっている今、バージョン管理はAPI開発において避けて通れない重要な一環として捉えられています。APIのバージョン管理が重要な理由は以下の通りです。
- ダウンタイムを防ぐ:新バージョンをリリースしながら、古いバージョンを稼働したままにできる。
- 下位互換性を保つ :前のバージョンとの下位互換性を維持できる。
- 移行を柔軟に行う:クライアントごとに異なるタイミングで新バージョンに移行できる。
- 変更を監視できる :バージョンごとの変更履歴を管理できる。
- トラブルシューティングを容易にする:問題発生時に、バージョンを限定して調査できる。
- セキュリティを高める:脆弱性のある古いバージョンのAPIをオフにできる。
このように、予期せぬ中断を防ぎ、APIの変更と拡張をスムーズに行えるので、アプリケーションの信頼性と将来的な保守性を確保できます。
それでは、自分のAPIにもバージョンコントールを導入したい場合は、どうしたらいいですか?次は、非常に強力的なAPI管理ツールのApidogを使って、バージョン管理を実現する操作手順を皆さんに紹介します。
ApdiogのAPI変更履歴でバージョン管理を実現
Apidogは、非常に強力的なAPI管理ツールとして、API設計、仕様書生成、APIモック、テスト自動化などの機能も備えています。Apidogを利用すると、「API変更履歴」を利用することで、APIのバージョン管理が簡単に実現されます。
ステップ⒈ApidogでAPI管理画面で、「変更」タブをクリックし、「変更履歴」のアイコンをクリックします。

ステップ⒉ここで、右側のパネルでこのAPIにおいて全て過去のバージョン(変更履歴)が表示されます。

ステップ⒊特定の履歴をクリックすると、変更前後の2つのバージョンの比較が表示されます。必要に応じて、「このバージョンに戻す」をクリックして、当該バージョンに即座復元することができます。
