APIを利用したり、設計したりする時に、GETとPOSTは非常によく使われるHTTPメソッドになります。それでは、GETとPOSTの違いは何ですか?本文では、その違いを分かりやすく解説します。
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REST API及びAPI通信の原理
HTTPメソッドであるGETとPOSTを理解するために、まずはREST API及びその動作の原理を理解する必要があります。一般的には、REST APIのみがHTTPメソッドの利用を規定しています。REST(Representational State Transfer) はAPI設計手法の1つで、HTTPメソッドを活用することでリソース操作を表現するのが特徴です。だから、どのような操作でどのようなHTTPメソッドを使うべきだと言うのは、REST APIのみの話だと思います。
API通信の動作原理
RESTというAPIの設計方法を理解した上、そもそもAPIの動作原理を皆さんに紹介します。APIは、あるソフトウェアの機能やデータを、他のソフトウェアから利用できるようにしたインターフェースのことです。APIの動作の原理は、クライアントとサーバーのやり取りにあります。クライアントとサーバーとのやりとりは、通常の以下のようにプロセッシングします:
- クライアントは、サーバーにリクエストを送信します。このリクエストには、アクセスしたいAPIのエンドポイントURLと、必要なパラメーターが含まれています。
- サーバーは、そのリクエストを受信し、要求されたAPIの処理を行います。
- 処理が終わると、サーバーはレスポンスを返送します。このレスポンスには、要求されたデータや実行結果が含まれています。
- クライアントは、そのレスポンスを受信して処理を行います。
上記のプロセスのように、クライアントとサーバーがHTTPやHTTPSなどのプロトコルで通信することによって、APIの機能が実現されています。クライアントはサーバーの機能を利用でき、サーバーはクライアントからの要求に応じた処理結果を返す、という役割分担がAPIの根幹になっています。このプロセスから見ると、GETやPOSTなどのHTTPメソッドは、一般的には上記の「2」のサーバーのリクエストへの処理方法を定義しています。
GET/POSTとは
REST APIの基本と、API通信の動作原理を理解した上、そもそもGETとPOSTとは何ですか?前述のように、HTTPメソッド全般もサーバーのリクエストへの処理方法を定義するものです。だから、GETやPOSTを含む全てのHTTPメソッドも、サーバーがどのようにリクエストを処理して、そのようなレスポンスを返すのかを定義するものになります。
GET
GETは、指定したサーバーにリクエストを送信する時に使われるHTTPメソッドになります。GETメソッドを使えば、リクエストによって、サーバーで情報を検索して取得することができます。どのような情報が取得され、返されるというと、リクエストで渡したパラメータによるものになります。例えば、以下の操作をGETメソッドによって実現されます:
- ユーザーの情報(名前、住所、電話番号など)を検索
- 位置情報の詳細を検索
- その他の検索操作...
POST
POSTは、HTTPメソッドの一種として、主に指定のサーバーにリソースを追加するように使われています。POSTメソッドを使えば、サーバーでリソースを登録したり、更新したりするなど、書き込み操作がある処理を行うことができます。例えば、以下の操作をPOSTメソッドによって実現されます:
- SNSなどのプラットフォームに投稿
- 新しいユーザー登録
- その他のデータ書き込み操作...
GETとPOSTとの違いと使い分け
上記の概念説明からすると、GETとPOSTとの基本的な違いは、利用目的にあります。それでは、次は、この使用目的を含む両者の違いを様々な方面から説明していきます。
GETとPOSTリクエストの違いと使い分けのまとめ
属性 | GET | POST |
---|---|---|
目的 | リソースの取得 | リソースの作成、更新、削除 |
URLへのデータ格納 | クエリ文字列に格納 | リクエストボディに格納 |
URL長さの制限 | 制限あり | 制限なし |
ブラウザ履歴 | URLに記録される | 記録されない |
キャッシュ | キャッシュ可能 | キャッシュ不可 |
セキュリティ | 低い | 高い |
ブックマーク | 可能 | 不可能 |
使用例 | - ウェブページの取得 - 検索クエリの送信 - フィルタリングなど |
- フォームデータの送信 - ファイルのアップロード - データベースへの更新など |
上記のテーブルのように、HTTP GETとPOSTは、使用目的、データ送信方式など、様々な方面から論じることが可能です。
使用目的の違い
- GET: サーバーからデータの取得を目的とする
- POST: サーバーにデータを送信する目的で使用
データの送信方式の違い
- GET: リクエストパラメータをURLにクエリ文字列として付与して送信
- POST: リクエストボディにデータを含めて送信
冪等性(同じ処理を繰り返しても結果が変わらない性質)の違い
- GETは冪等である。(複数回リクエストしても結果は同じ)
- POSTは冪等でない。(複数回リクエストすると副作用が発生する可能性がある)
キャッシュ可能性の違い
- GETは結果をキャッシュしても安全
- POSTの結果はキャッシュしない方が安全
セキュリティの違い(からなずしもでもない)
- GETはリクエストパラメータがURLに含まれるのでセキュアでない
- POSTの方がセキュリティ面で安全
使い方の違い
- GETはデータの取得に使用するのが一般的
- POSTはデータの送信や処理要求に使用することが多い
以上のように、目的、仕組み、性質の違いがあるため、APIの設計時にはそれぞれの特徴を理解して適切に使用する必要があります。
Apidog:全てのHTTPメソッドにも全面的にご対応
上記の内容からGETとPOSTとの違いをよく理解できたと思いますので、APIを設計したり、利用したりする時に、どちらかのメソッドを選択するかもはっきりしているのでしょう。
そこで、もしAPIリクエストを送信する必要がある場合、または自分でAPIを設計する必要がある場合、Apidogという優れていたAPI管理ツールを皆さんに紹介していきたいと思います。Apidogは、全てのHTTPメソッドにも全面的に対応できるので、HTTPリクエストを送信する時にも、Web APIを設計する時にも簡単に利用することができます。また、自分でAPIを開発する場合は、APIの設計だけではなく、APIの仕様書生成、テスト自動化、データモックなど、様々な機能もできます。
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Apidogでは、GETやPOSTを含む様々なHTTPメソッドにも対応できます。どちらのWeb APIもHTTPプロトコルを使用していますので、目的別で、HTTPメソッドを選択する必要があります。HTTPメソッドといえば、常に下記のものがあります。
- GET(コンテンツを取得)
- POST(コンテンツを新規追加)
- PUT(既存コンテンツを変更)
- DELETE(コンテンツを削除)
まとめ
GETとPOSTは、よく使われるHTTPメソッドですが、その目的と特徴が異なります。GETは主にデータの取得を目的とし、パラメータをURLに含めて送信します。一方、POSTはデータの登録や更新などの書き込みを目的とし、データ本体をリクエストボディに含めて送信します。
APIの設計や利用時には、こうしたHTTPメソッドの特徴を理解し、目的に応じて適切に選択することが大切です。Apidogは全てのHTTPメソッドに対応しているので、APIの開発・利用時に便利なツールといえます。