徹底解説：API（アプリケーション・プログラミング・インターフェイス）

API（Application Programming Interface）は現代のアプリケーション開発において非常に重要であり、ますます広まっています。APIは、異なるソフトウェアやサービス間でデータや機能を共有するための架け橋となります。

APIを利用することで、アプリケーションは他のサービスやプラットフォームと連携し、機能を拡張したり、外部のデータにアクセスしたりすることができます。例えば、ソーシャルメディアのAPIを使用することで、ユーザーはアプリ内からソーシャルメディアの投稿や友達リストにアクセスすることができます。また、決済サービスのAPIを使用することで、アプリ内でのオンライン決済が可能になります。

それでは、APIというものは果たして何ですか？本文では、APIの種類、仕組み、効果などを徹底的に解説していきます。

API（アプリケーション・プログラミング・インターフェイス）とは

API（Application Programming Interface）は、ソフトウェアアプリケーション間での情報や機能のやり取りを可能にするインターフェースです。APIは、異なるソフトウェアコンポーネントやサービスが相互に通信し、データや機能を共有するための契約やルールのセットです。APIは、リクエストとレスポンスの形式でデータを交換します。リクエストは、クライアント（アプリケーションやサービス）が特定の操作やデータへのアクセスを要求するためのメッセージです。レスポンスは、サーバー（提供側のアプリケーションやサービス）が要求に対して返すデータや結果です。

上記に述べたように、APIは現代アプリケーションの開発において、すでに不可欠な要素になっています。それでは、アプリケーションの開発中にAPIを利用する場合、どのような役割を果たすことができますか？

APIの効果と役割

アプリケーションを開発中するときに、APIを導入すると、主に次のような効果と役割があります。

システム統合と相互運用性の向上

APIは異なるシステムやプラットフォームを統合し、相互に通信やデータのやり取りを可能にします。これにより、異なるアプリケーションやサービスが連携し、効果的に統合されたシステムを構築することができます。

機能の拡張と再利用

APIは、他のアプリケーションやサービスが提供する機能を利用するためのインターフェースを提供します。これにより、開発者は既存の機能を再利用したり、外部のサービスを活用してアプリケーションの機能を拡張することができます。

開発効率の向上

APIは、既存のコンポーネントやサービスを活用することで、アプリケーションの開発効率を向上させます。APIを使用することで、必要な機能やデータの実装をゼロから行う必要がなくなり、開発時間やリソースを節約することができます。

ユーザーエクスペリエンスの向上

APIを使用することで、アプリケーションやサービスのユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。外部のサービスやデータにアクセスすることで、より豊富な情報や機能を提供することができます。

イノベーションとエコシステムの促進

APIは、開発者やパートナーがアプリケーションやサービスを拡張し、新しいアイデアやサービスを開発するための土壌を提供します。APIを通じたアクセスや統合は、イノベーションを促進し、エコシステムを発展させることができます。

APIの効果と役割は、アプリケーション開発やシステム統合において非常に重要です。APIを適切に活用することで、効率性の向上、機能の拡張、ユーザーエクスペリエンスの向上など、さまざまなメリットがあります。

APIの種類

APIの種類といえば、その分類の方法によって違いがあります。主に以下の方法を使用して、APIの種類を分けています。

機能別でAPIを分類

一般大衆の立場から見ると、一番わかりやすいAPIの分類法は、その役割（機能）によって、分類する方法になると思います。例えば、

• CRUD API: Create, Read, Update, Deleteの基本的な操作を提供するAPIです。データの作成、読み取り、更新、削除を行うための操作を提供します。
• 検索API: 特定の条件に基づいてデータを検索するためのAPIです。クエリパラメータやフィルターを使用して、要求に応じたデータを返します。
• メール送信API: メール送信機能を提供するAPIです。アプリケーションからメールを送信するための操作やパラメータを提供します。

プロトコル別の分類

• RESTful API: REST（Representational State Transfer）アーキテクチャの原則に従って設計されたAPIです。リソースの表現、URI（Uniform Resource Identifier）を介したアクセス、HTTPメソッド（GET、POST、PUT、DELETEなど）の使用などが特徴です。
• SOAP API: SOAP（Simple Object Access Protocol）を使用して通信するAPIです。XMLベースのメッセージフォーマットやWSDL（Web Services Description Language）を使用して、リクエストとレスポンスの定義を行います。

公開範囲に基づく分類

• 公開（パブリック）API: 一般の開発者や外部のサービスがアクセスできるAPIです。パブリックAPIは、外部開発者によるサードパーティのアプリケーションやサービスとの統合を可能にします。

2023最新：使える公開API一覧リストまとめ〜更新中

アプリを開発するときに、必ずAPIを使用することが必要です。本文では、世界中の公開APIを包括する総合的なWebサイトををみなさんに紹介します。

Apidogブログ - Apiに関する先端知識を取得するshimizu chioka

• プライベートAPI: 特定の組織やチーム内でのみ使用されるAPIです。プライベートAPIは、内部のアプリケーションやサービスの連携や相互作用を可能にします。

インターフェースの形式に基づく分類

• RESTful API: HTTPプロトコルを使用してリソースにアクセスするRESTfulなAPIです。
• GraphQL API: クライアントが要求したデータの形式を柔軟に定義できるGraphQL言語を使用するAPIです。
• gRPC API: Googleが開発したgRPC（Google Remote Procedure Call）プロトコルを使用して通信するAPIです。

上記で紹介したのは、あくまでよくみられるAPIの分類方法になります。APIはさまざまな要素や特性に基づいてもさらに分類することができます。APIの分類は、開発や統合の目的に応じて行われ、適切なAPIを選択するための指針となります。

APIの仕組み

それでは、APIは効果を発揮するために、どのような構造が必要なのですか？この部分では、APIの仕組みを詳しく説明します。

インターフェースと定義

APIは、アプリケーション間の通信を行うためのインターフェースを提供します。このインターフェースには、操作や機能のセット、データフォーマット、パラメータ、エンドポイントなどが含まれます。APIは、開発者に対してこれらの要素を定義し、使用方法や互換性を提供します。

リクエストとレスポンス

APIは、クライアントからのリクエストを受け取り、それに対するレスポンスを返します。リクエストは、アクションやデータの要求を表し、パラメータやヘッダーを含んでいます。レスポンスは、要求に対する結果やデータが含まれ、HTTPステータスコードや応答ヘッダーも含むことがあります。

プロトコル

APIは、通信に使用するプロトコルを定義します。一般的なAPIでは、HTTP（Hypertext Transfer Protocol）がよく使用されます。HTTPは、リクエストとレスポンスのやり取りを行うための標準的なプロトコルです。他にも、REST、SOAP、WebSocketなどのプロトコルが使用されることもあります。

エンドポイント

APIは、アクセスするためのエンドポイント（URLやURI）を提供します。エンドポイントは、特定のリソースや機能を識別し、アプリケーションが要求を送信する場所を指定します。エンドポイントは、APIの操作やデータにアクセスするためのアドレスとなります。

認証と認可

APIは、アクセス制御やセキュリティを確保するための認証と認可の仕組みを提供します。これにより、APIを利用するためにユーザーが認証情報を提供したり、アクセス権限を持っているかどうかを確認したりします。OAuth、トークンベースの認証などが一般的な認証の手法です。

API認証とは？その定義、種類及び実現方法を解説！

APIの汎用に伴って、APIのセキュリティ確保の手段として、API認証（Auth）も非常に話題になっています。それでは、このAPI認証とはなんですか？API認証にはなんの種類がありますか？本文では、これらの質問に回答した上、API認証を簡単に実現できる方法をもみなさんに紹介します。

Apidogブログ - Apiに関する先端知識を取得するshimizu chioka

APIについて最善のソリューション：Apidog

Apidogは、業界最善なAPI管理ソリューションです。Apidogを使用すると、APIの設計、仕様書生成、開発、デバッグ、テスト自動化、モックサーバーなどの機能も備えています。APIライフサイクルのどの段階でも、Apidogは効果を発揮できます。

Apidogは、初の日本語対応のAPIライクサイクル管理ツールとして、従来のPostmanやSwaggerツールスイートよりも強力ですし、UIも完全に日本語化されています。

また、コラボレーション機能もApidogに集成されていますので、チームでAPIを共同開発する時に、仕様の変更点を直ちに他のメンバーに同期することができますし、バージョンコントロール機能を使って、これまでの変更点を確認したりすることもできるので、非常に便利で効率を大幅に向上できます。

主な機能

• Swagger、OpenAPI、RAML、ApiBlueprintなど、様々なAPI仕様書のフォーマットをサポート
• 豊富なテストとデバッグツールを提供し、APIの問題を迅速に発見し、解決可能
• RESTful、SOAP、GraphQL、WebSocketなど、様々なAPI開発にも対応可能
• APIの負荷テスト、CI/CD、テスト自動化なども直感的な操作によって実現可能
• 豊富なモニタリングと分析ツールを提供し、APIの性能と使用状況をよりよく理解して最適化可能
• Mock Server機能を提供し、開発とテスト段階で使用できるように、仮想APIサーバーを迅速に構築可能になり、Mock ServerはOpenAPI仕様に基づいてAPIを自動的に生成し、各種HTTPステータスコードとレスポンスをモックし、APIをより効率的にテストしてデバッグすること可能になります。