基本を理解する
APIとは?

まずは簡単なことから始めましょう。APIはApplication Programming Interfaceの略です。レストランでフレンドリーなウェイターがあなたの料理の注文(あなたのデータ)を受け取り、それをキッチン(システム)に届け、そしてあなたの食事(応答)をあなたに持ち帰る様子を想像してみてください。
技術的な観点から見ると、APIは異なるソフトウェアアプリケーションが互いに通信することを可能にします。これは、アプリ、データベース、デバイス、そして今日のクラウドファーストの世界ではAIモデルさえも接続する架け橋です。
重要なポイント:
- APIはデータやサービスを標準化された方法で公開します。
- これらは公開(Twitter APIなど)、プライベート(組織内)、またはパートナーベースにすることができます。
- APIには、REST、SOAP、GraphQLなど、さまざまな種類があります。
なぜAPIはそれほど重要なのでしょうか?
APIは、スマートフォンの天気表示からEコマースアプリの支払い処理まで、あらゆる場所に存在します。APIは以下のことを可能にします。
- データを安全に取得・更新する。
- サードパーティサービスを統合する。
- すべてをゼロから記述することなくタスクを自動化する。
マイクロサービスとは?

次に、2番目の用語であるマイクロサービスについて見ていきましょう。これは特定の技術というよりも、アーキテクチャスタイルに関するものです。
巨大なレゴセットを想像してみてください。一つの巨大なモノリシックなものを作る代わりに、たくさんの小さく独立したピースを作ります。それがマイクロサービスのアプローチです!
マイクロサービスは、大規模なアプリケーションを多数の小さく独立したサービスに分割します。各サービスは一つのことをうまく行い(例えば、ユーザーログイン、支払い、通知など)、それらはすべてAPIを使用して互いに通信します。
主な特徴:
- 各マイクロサービスは独立して開発、デプロイ、スケーリングされます。
- 認証にはPython、処理にはJavaなど、異なる言語でコーディングできます。
- チームは互いに干渉することなく、異なるサービスに取り組むことができます。
なぜマイクロサービスを使うのか?
柔軟性、迅速なリリース、スケーラブルなアプリケーションを求めるなら、マイクロサービスは大きなメリットをもたらします。アプリケーション全体をオフラインにすることなく、一部を更新できるため、迅速なチームにとって大きな利点となります。
API vs. マイクロサービス:同じではないのか?
APIとマイクロサービスの両方を定義したところで、それらがどのように関連しているかを理解する時が来ました。多くの人がここで立ち往生します:APIとマイクロサービスは互換性があるのではないか?
簡潔な答え:いいえ、しかし密接に関連しています。
- API = 通信プロトコル。
- マイクロサービス = 小さな独立したアプリケーション。
都市を設計していると想像してください:
- APIは道路や交通ルールのようなもので、物の動き方、誰がアクセスできるか、データが目的地にどう到達するかを定めます。
- マイクロサービスは個々の建物のようなもので、それぞれ異なる機能(例:病院、学校、店舗)を持っていますが、すべて都市のグリッド(API)に接続されています。
APIとマイクロサービスの関係性
ほとんどのマイクロサービスは、APIを介して互いに、そして外部の世界と通信します。したがって、マイクロサービスは機能するためにAPIに依存しますが、すべてのAPIがマイクロサービスを実行していることを意味するわけではありません。公開APIを持つモノリシックなアプリケーションを持つこともできますし、プロジェクトをマイクロサービスに分割し、それぞれが独自のAPIを公開することもできます。
1. マイクロサービスにおけるAPI
マイクロサービスアーキテクチャでは、APIは異なるサービス間の通信を可能にする上で重要な役割を果たします。各マイクロサービスは通常、他のサービス(または外部クライアント)がそれと対話できるようにするAPIを公開します。これらのAPIは、マイクロサービスの基盤となる機能への明確なインターフェースを提供し、システム内の異なる部分間の統合と協調を可能にします。
例えば、Eコマースプラットフォームを考えてみましょう。これには、支払いサービス、製品カタログサービス、注文サービスなど、複数のマイクロサービスがあるかもしれません。これらの各サービスは、他のサービスがデータを取得したりアクションをトリガーしたりするために呼び出すことができるAPIを公開します。
API駆動型アーキテクチャとしてのマイクロサービス
APIが通信手段である一方で、マイクロサービスはスケーラビリティと柔軟性を可能にする全体的なアーキテクチャを表します。マイクロサービスのアプローチでは通常、複数のAPIが連携して異なるサービス間で機能を提供します。これにより、マイクロサービスはAPI駆動型アーキテクチャとなります。
側面 | API | マイクロサービス |
---|---|---|
概要 | 通信のためのインターフェース | ソフトウェアアーキテクチャパターン |
主要機能 | データ/サービスを公開 | アプリを小さなサービスに分解 |
依存関係 | 単独で存在可能 | 通信にAPIが必要 |
例 | 支払いAPI | 在庫マイクロサービス |
主な利点 | 統合と柔軟性 | スケーラビリティと独立した更新 |