解説:yamlでAPI仕様書・設計書の作り方

APIの使い方や動作条件などの情報を正確に伝えるために、API仕様書を作成する必要があります。yamlはOpenAPIとSwaggerのデフォルト記述形式として、API設計書・仕様書を作成する時によく利用されています。本文では、yaml形式でAPI仕様書・設計書を作る方法を詳しく解説します。

中村 拓也

中村 拓也

11 5月 2025

解説:yamlでAPI仕様書・設計書の作り方

APIの使い方や動作条件などの情報を正確に伝えるために、API仕様書を作成する必要があります。yamlはOpenAPIとSwaggerのデフォルト記述形式として、API設計書・仕様書を作成する時によく利用されています。本文では、yaml形式でAPI仕様書・設計書を作る方法を詳しく解説します。

API仕様書の作成にyamlが多い

YAMLとは、YAML Ain't Markup Languagの略語として再帰的頭字語を意味して、データをシリアライズするためのテキストベースのマークアップ言語です。

YAMLフォーマット

APIを記述してAPI仕様書・設計書を作成する際、yaml形式が汎用されている理由は次のようになります:

このように、記述・読解のしやすさと汎用性から、YAMLはAPIの定義やドキュメント記述の定番の形式になると言っても過言ではありません。

yamlでAPI仕様書を作成する方法

yamlでAPI仕様書・設計書を記述する際、OpenAPI(Swagger)仕様に準拠する必要があります。そして、エンドポイント、パラメータ、リクエストボディやレスポンスなどの情報を記述する必要があります。

例えば、ユーザー情報を取得するシンプルなAPIの仕様書は以下のようにYAMLで記述できます。

openapi: 3.0.0
info:
  title: User API
  version: 1.0.0
servers:
  - url: https://example.com/api/v1

paths:
  /users/{userId}:
    get:
      summary: Get a user
      parameters:
        - in: path
          name: userId
          required: true
          description: User identifier
          schema:
            type: integer
      responses:
        200:
          description: Success
          content:
            application/json:
              schema:
                $ref: '#/components/schemas/User'
              
components:
  schemas:
    User:
      type: object
      properties:
        id:
          type: integer
        name:
          type: string
        email:
          type: string

このように、YAMLの特徴を活かしたインデント構造と、OpenAPI標準の仕様でAPI定義を作成することができます。ただし、yaml形式の仕様書は、上記のコードのままになりますが、この仕様書をより直感的に表示させるには、yamlファイルをApidogにインポートして、yamlのAPI仕様書を可視化にすることができます。

YAMLの可視化ツール:Apdiog

Webアプリ開発中に、APIの仕様記述、ドキュメント、構成定義など、APIとの関連でYAMLは欠かせない存在ともなっています。OpenAPI・Swaggerデフォルトの仕様フォーマットはYAMLになるので、API領域ではYAMLは非常に汎用されているフォーマットになります。Yamlで記述しているAPIなら、Apidogはそれに完璧に対応できます。

button

ApidogはYAMLフォーマットのOpenAPI 3Swagger 1、2、3のAPIをインポートすることをサポートしているので、YAMLフォーマットのAPIを完全に解析して、APIのデータを完全にApidogにインポートしてテストできます。

ステップ⒈プロジェクトの設定を開き、「データをインポート」をクリックすると、「OpenAPI/Swagger」を選択して、YAMLファイルをApidogにドラッグします。

YAMLをApidogにインポート

ステップ⒉ここでYAMLファイルが解析され、データの保存先を選択すると、「確認」ボタンをクリックするだけで、それを簡単にApidogにインポートできます。

YAMLの保存先を選択してインポート

そして、ApidogというAPI管理ツールを使って、当該APIをテストしたりすることができるようになりますし、APIリクエストを送信して直ちに内蔵のモックサーバーを使って仮のレスポンスデータを取得することもできます。

button

yamlを綺麗なAPI仕様書に生成

また、yamlファイルをApidogにインポートすると、Apidogは、yamlファイルで記述されている情報に基づいて、次のような非常に魅力的なAPI仕様書を自動的に生成してくれますし、この仕様書を簡単に他の人に共有することもできるので、非常に便利です。

Apidogで自動生成されたAPI仕様書

Explore more

n8n徹底解説:初心者でもできるローカル自動化

n8n徹底解説:初心者でもできるローカル自動化

n8nは柔軟で簡単な自動化ツール。Dockerで手軽にローカル実行でき、ITプロや初心者もAIワークフロー構築を楽しめます。

10 6月 2025

Pythonで簡単!APIデータ抽出と自動データパイプラインの作り方

Pythonで簡単!APIデータ抽出と自動データパイプラインの作り方

PythonでAPIからデータ抽出ができれば、堅牢なデータパイプライン構築が可能です。認証やエラー処理も押さえ、自動化されたプロセスを実現できます。

7 6月 2025

MindsDB: あらゆるITユーザーのための万能MCPサーバー

MindsDB: あらゆるITユーザーのための万能MCPサーバー

MindsDBは、200以上のデータソースへの接続を容易にし、AIアプリの構築やインサイトの探索をプロのように実現します。さらなるデータソースの接続や、APIdogでのAPIドキュメント化をお試しください。

26 5月 2025

ApidogでAPIデザイン中心のアプローチを取る

APIの開発と利用をよりシンプルなことにする方法を発見できる