API Blueprintとは？入門ガイドはこちら！

API Blueprintは、開発者がWebAPIを明確に記述できるツールとして、人間が読みやすい構造でAPIドキュメントを表示し、データリソースとデータフォーマットを定義することもできます。API BlueprintはAPIを共同開発したい開発者にとって便利なツールになります。

API開発における重要なステップは、利用者が参照するためのAPIドキュメントを作成することです。そこで、この記事ではAPI Blueprintを利用して、WebAPIの記述とドキュメント化を行う方法を皆さんに紹介します。

API Blueprintとは？

公式サイト：

API Blueprint | API Blueprint

API Blueprint

API Blueprintは、RESTful APIの設計とドキュメント化を支援するためのマークアップ言語ですし、開発者がAPIをシンプルかつ効率的に設計・文書化・テストするためのツールとして利用されることもよくあります。

API Blueprintの主な特徴

API Blueprintが優れている点がいくつかあります。主にこれらの特徴です：

コミュニケーションとコラボレーション

• 明確で簡潔： 分かりやすい構文は、開発者、設計者、APIの利用者の間のコミュニケーションと理解を促進します。
• 共有知識ベース： API Blueprintは共有知識ベースとして機能し、全員がAPIの機能について同じページにいることを保証します。

デザインファーストのアプローチ

• 最初にデータ構造を： API Blueprintは、最初にデータ構造を定義することを推奨し、よく設計され一貫性のあるデータモデルにつながります。
• デザイン中心： API構造を明示的に概説することで、API Blueprintはより良いデザイン選択を促進し、開発中で起こりうる問題を最大限に回避できます。

ドキュメントが素晴らしい

• 人間が読みやすい： Markdownの構文で書かれているため、API Blueprintは開発者と非技術的なステークホルダーにとって理解しやすいです。
• 包括的： リソース、操作、データ構造、例など、APIのあらゆる側面を捉えています。
• 真実の唯一の情報源： API Blueprintは、APIドキュメントの一元管理された場所を提供し、冗長性を減らし一貫性を向上させます。

追加機能

• ツールのエコシステム： ApiaryやAglioなどのさまざまなツールがAPI Blueprintの開発をサポートし、可視化やドキュメント生成などの機能を提供しています。
• 基本なテスト機能： API Blueprintは、期待される動作とレスポンスを確認することができるので、基本的なAPIテストツールとして機能することも可能です。
• 柔軟性： 主にRESTful APIに焦点を当てていますが、API Blueprintは他のAPIスタイルにも適応できます。

API Blueprintの使い方

プレーンテキストエディターの用意

まず、プレーンテキストエディタを用意し、可能であれば、構文モードをMarkdownまたはAPI Blueprintに切り替えます。プレーンテキストエディタを持っていない場合、API Blueprintの推奨エディタのリストをチェックして、選択すれば良いのでしょう。

API Blueprintの構文規則の習得

次に、API Blueprintの基本的な構文を学ぶ必要があります。API BlueprintはMarkdownを使って構造と可読性を実現し、MSONを使ってデータ構造を定義しているので、より多くのチュートリアルとリファレンスについては公式のAPI Blueprintウェブサイトを参照してください。

API Blueprintは無料ですか？

はい、API BlueprintはGitHubで見つけることができるオープンソースのツールなので、誰でも完全無料でAPI Blueprintを使い始めることができます！

API Blueprintを使うには何のツールが必要？

プレーンテキストエディタ以外にも、API Blueprintと一緒に動作する他のツールをインストールすることを検討するといいかもしれません。API Blueprintと互換性のあるツールの完全なリストを見るには、推奨ツールのリストをチェックしてください。

コードサンプル：API Blueprintの書き方

この部分では、API Blueprintの書き方への理解をより深めるために、いくつかのコードサンプルを紹介します。これらのコードサンプルは、コードエディタで100％動作するとは限らないので、APIに適合するように適切な修正を加えるようにしてください。

サンプル1 - 単一のGETアクションのリソース

# My Simple API

This API provides access to a list of users.

## Users

A collection of user objects.

### GET /users

Retrieves a list of all users.

Returns:

* Status: 200 OK
* Content-Type: application/json

上記のコードサンプルは、Usersという名前の単一のリソースを持つシンプルなAPIを定義しています。このリソースでは、/usersへのGETリクエストですべてのユーザーのリストを取得できます。レスポンスセクションでは、成功ステータスコード200 OKとレスポンスボディのコンテンツタイプ（JSON）を指定しています。

サンプル2 - 複数のアクションを持つリソース

## Products

A collection of product objects.

### GET /products

Retrieves a list of all products.

Returns:

* Status: 200 OK
* Content-Type: application/json

### GET /products/{id}

Retrieves a specific product by its ID.

Path Parameters:

* id (string) - The unique identifier of the product.

Returns:

* Status: 200 OK
* Content-Type: application/json

このコード例では、単一のリソースProductsに対して複数のアクション（GET）を定義する方法を示すことでリソースの概念を拡張しています。1つのアクションはすべての製品を取得し、もう1つのアクションはパスパラメータとして定義されたIDによって特定の製品を取得します。

サンプル3 - MSONを使ったデータ構造

## Users

A collection of user objects.

**User**

{
    "id": "string",
    "name": "string", 
    "email": "string"
}

### GET /users

Retrieves a list of all users.

Returns:

* Status: 200 OK
* Content-Type: application/json

Response:

```json
[
  {
    "id": "user-1",
    "name": "John Doe",
    "email": "[email address removed]"
  },
  {
    "id": "user-2", 
    "name": "Jane Smith",
    "email": "[email address removed]"
  }
]

上記のコード例では、MSON構文を使用してUserという名前のデータ構造を定義する方法を示しています。ユーザーオブジェクト内のプロパティとそのデータ型を指定しています。

レスポンスセクションでは、定義されたデータ構造に準拠したJSONペイロードの例も含まれています。

一番便利のAPI設計とドキュメンテーションツール：Apidog

API Blueprint以外にも、ApidogでもAPIライフサイクル管理を行うことができます。Apidogは、よりシンプルで直感的なUIを備えているので、非常に簡単なステップでAPIを設計したり、ドキュメンテーションを生成することができます。

また、Apidogでは、プラットフォーム内でAPIのモックサーバー、コード生成、テスト自動化、負荷テストなどの高度機能をも利用できるので、APIに関連する作業なら、Apidogたった一本で十分になれるかと思います。

ApidogでAPIを設計する

Apidogを使えば、自分でAPIを作成することができます。「本当の答え」を見つけるためにインターネットを探し続ける必要はなく、自分で作れば時間を節約できるかもしれません。

解説：Web APIとは、それを設計する方法は？

近年、Web APIは非常に話題になっています。それでは、Web APIとはなんですか？どうやってWeb APIを構築して仕事の効率化を図ればいいですか？本文では、これらの問題を解明していきます。

Apidogブログ - Apiに関する先端知識を取得するshimizu chioka

ApidogでAPIドキュメントを生成する

API Blueprintと同様に、Apidogでは、 API仕様の内容に基づいて、美しく詳細なAPIドキュメントを生成することができます。

サードパーティAPIを簡単にApidogに導入してドキュメントの生成もサポートされるので、非常に便利です。

解説：APIドキュメンテーションとそのやり方

APIドキュメンテーションは、非常に重要なプロセスになる原因として、そこにAPIの使用を理解し、正しく利用するための基礎情報が含まれているからです。本文では、APIドキュメンテーションの詳細情報を紹介した上、APIドキュメンテーションのやり方をもみなさんに紹介していこうと思います。

Apidogブログ - Apiに関する先端知識を取得するshimizu chioka

まとめ

API Blueprintは、Web APIエコシステムに関わる誰にとっても価値のあるツールです。デザインファーストのアプローチを促進し、開発者、設計者、利用者間の明確なコミュニケーションを育むことで、構造化されたドキュメント化されたAPIを確実にします。

API Blueprintは、機能性とデータモデルから例やコメントまで、APIのあらゆる側面を捉える真実の情報源として機能します。これは、APIの開発を単純化するだけでなく、チーム全体での協働と知識共有を合理化します。

API Blueprintが複雑すぎる場合で、より単純で分かりやすい選択肢を求めている場合は、Apidogの利用をご検討ください。ApidogはゼロからAPIを開発したり、既存のAPIに変更を加えたりしたい場合に最適なオプションです。また、ApidogでAPIをテストすることもできるため、API開発者にとても便利な選択肢となります。