Apidog

オールインワン協働API開発プラットフォーム

API設計

APIドキュメント

APIデバッグ

APIモック

API自動テスト

Express.jsでREST APIを作成する方法

Express.jsは、Node.jsのWeb アプリケーションフレームワークとして、それを使ってREST APIを作成する必要があります。それでは、Express.jsでREST APIを作成するにはどうしたらいいですか?本文では、Node.jsのExpressでREST APIを作成する方法を詳しく解説していこうと思います。

中村 拓也

中村 拓也

Updated on 11月 12, 2024

Express.jsは、Node.jsのWeb アプリケーションフレームワークとして、それを使ってREST APIを作成する必要があります。それでは、Express.jsでREST APIを作成するにはどうしたらいいですか?本文では、Node.jsのExpressでREST APIを作成する方法を詳しく解説していこうと思います。

💡
便利なAPI管理ツールのApidogを使えば、APIの仕様を直感的に設計し、モックサーバーでテストを行え、さらにサーバーとクライアントのコードをワンクリックで生成できるため、APIの開発が格段に容易になります。
button

REST APIについて

REST APIとは、RESTful Web Servicesの略称で、Web上でデータを転送するための一般的な方法のことを指します。RESTの原則は以下の通りです。

  1. クライアント/サーバー - クライアントとサーバーは明確に分離されており、相互に依存していません。
  2. ステートレス - リクエストに応答する際に、セッションデータやコンテキストデータを保持する必要はありません。リクエストには全ての必要な情報が含まれています。
  3. キャッシュ可能 - リソースがキャッシュ可能かどうかを定義できます。
  4. 階層的システム - システムには階層構造があり、ロードバランサー等を用いて拡張性を高められます。
  5. Code on Demand (省略可能) - サーバーからクライアントにコードを転送できる機能です。
  6. 統一されたインターフェース - リソースにアクセスするための標準的なインターフェースを適用します。

REST APIでは、HTTPのメソッド(GET, POST, PUT, DELETE等)をリソースに対する操作に割り当てます。例えば、

  • GETでリソースの取得
  • POSTで新規リソースの作成
  • PUTで既存リソースの更新
  • DELETEでリソースの削除

このようにHTTPメソッドを利用することで、操作の意味が統一されます。また、リソースはURIで一意に識別されます。

Node.jsとExpressでREST APIを扱う

Express.js は、Node.js の Web アプリケーションフレームワークです。Node.js は JavaScript のランタイム環境で、サーバーサイドでの JavaScript の実行を可能にしています。Express を使うことで、Web サーバーの作成やルーティング、HTTP リクエストの処理などが簡単になります。

Express.jsでREST APIを作成すると、次のメリットが得られると思います:

シンプルで柔軟な設計

Express.jsはミニマリスティックなフレームワークで、RESTfulなアーキテクチャに適しています。必要最小限の機能しか提供されていないため、REST APIの設計に合わせて自由にカスタマイズできます。

ルーティングの機能

Express.jsには洗練されたルーティング機能が備わっています。HTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETE)に基づいてルートを簡単に定義でき、RESTful APIの設計に適しています。

ミドルウェアの利用

Express.jsではミドルウェアを自由に組み合わせられるため、認証、ロギング、パースなどの処理を柔軟に実装できます。これらの機能はREST APIの開発に不可欠です。

JSON対応

Express.jsはJSONデータの送受信に最適化されています。JSONはREST APIで一般的に使用されるデータ形式です。

エコシステムの豊富さ

Node.js/Express.jsには膨大な数のオープンソースライブラリやミドルウェアが存在します。データベースアクセス、認証、キャッシュなど、REST API開発に役立つ機能を簡単に統合できます。

パフォーマンス

Node.jsのイベント駆動の非同期アーキテクチャにより、高いパフォーマンスと確実性が得られます。リクエストを効率的に処理できるため、REST APIサーバーに適しています。

このように、Express.jsはREST APIの設計思想に沿った柔軟で拡張性の高いフレームワークであり、Node.jsの利点を生かせることから、REST API開発に広く使われています。

詳細ガイド:Node.jsのExpressでREST APIを作成

上記の内容からExpressとREST APIの基本情報が分かった上、次の内容を参照して、Node.jsのExpressでREST APIを作成する詳細ガイドを取得しましょう。

前提条件

Express.jsでREST APiを作成する前に、次のような要件があります。

  • Node.jsとnpmのインストール: 公式サイトからNode.jsをインストールすると、npm(Node PackageManager)も一緒にインストールする必要もあります。
  • テキストエディターまたはIDE: Visual Studio Code、Sublime Text、WebStormなど、お好みのコードエディターを選択します。
  • JavaScriptの基本的な知識: Node.js開発ではJavaScriptの理解が不可欠です。

上記の準備が整っていると、次の手順を参照しながら、Node.jsのExpressでREST APIを作成することができるようになります。

Express.jsでREST APIを作成する操作手順

それでは、次の操作手順を参照して、Express.jsでREST APIを作成することができます。

ステップ⒈プロジェクトの初期化

まずは、新しいプロジェクト用のディレクトリーを作成して、NPMコマンドでそれを初期化します。

mkdir my-rest-api
cd my-rest-api
npm init -y

上記のコマンドを利用して、プロジェクトのデフォルト設定が定義されるpackage.jsonファイルが作成されます。

ステップ⒉依存パッケージをインストール

そして、REST APIを作成するために必要な依存パッケージをインストールしましょう。

  • Express: Node.jsの Web アプリケーションフレームワーク
  • Body-parser: 受信したリクエストボディをパースするためのミドルウェア
  • Nodemon (オプション): 開発中に自動でサーバーを再起動してくれるツール

これらのパッケージはnpmを使ってインストールできます。

npm install express body-parser nodemon

インストールが完了したら、app.jsファイルを作成し、以下のコードを記述します。

const express = require('express');
const bodyParser = require('body-parser');
const app = express();

// JSONデータをパースするためのミドルウェア
app.use(bodyParser.json());

const port = process.env.PORT || 3000;
app.listen(port, () => {
  console.log(`Server is running on port ${port}`);
});

このコードでは、Expressアプリケーションを作成し、Body-parserミドルウェアを使ってJSONデータをパースするよう設定しています。最後に、ポート3000でサーバーを起動しています。

ステップ⒊Expressのアプリを作成

ここで、Expressのアプリを作成して、基本的なサーバーをセットアップすることができます。

const express = require('express');
const bodyParser = require('body-parser');

const app = express();

// JSONデータをパースするためのミドルウェア
app.use(bodyParser.json());

const port = process.env.PORT || 3000;

app.listen(port, () => {
  console.log(`Server is running on port ${port}`);
});

ここでは、以下の作業を行っています。

  1. Express アプリケーションを作成しています。
  2. body-parser ミドルウェアを使用して、JSONデータをパースするよう設定しています。
  3. ポート 3000 でサーバーを起動しています。

この状態で node app.js を実行すると、サーバーが起動し、コンソールに Server is running on port 3000 と表示されるはずです。

ステップ⒋ルートを定義

REST APIでは、ルートによってHTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETE)ごとのエンドポイントを定義します。GETリクエストのシンプルな例を作成しましょう。

app.get('/api/hello', (req, res) => {
  res.json({ message: 'Hello, World!' });
});

このコードは、/api/hello というルートに対してGETリクエストが送信された場合、{ message: 'Hello, World!' } というJSONデータをレスポンスとして返すようになっています。

ステップ⒌APIの実装

開発中はnodemonを使うと便利です。コード変更時に自動でサーバーを再起動してくれます。

npm start

http://localhost:3000/api/helloにアクセスすると、"Hello, World!"メッセージが表示されるはずです。

ステップ⒍追加のルートの作成

実用的なAPIを作るには、さらにルートを定義してリソースに対するCRUD(作成、読み取り、更新、削除)操作を実装する必要があります。ここに簡単な"To-Do List" APIの例があります。

let todos = [];

app.get('/api/todos', (req, res) => {
  res.json(todos);
});

app.post('/api/todos', (req, res) => {
  const newTodo = req.body;
  todos.push(newTodo);
  res.status(201).json(newTodo);
});

この例では、ToDo項目の一覧取得と作成のルートを追加しています。さらに、ToDo項目の更新と削除のためにPUTとDELETEを実装するのが良いでしょう。

ステップ⒎APIのテスト

APIが期待通りに動作することを確認するために、テストは重要です。ApidogやInsomnia等のツールを使えば、リクエストを送信してレスポンスを確認できます。

ステップ⒏APIのデプロイ

APIを世界に公開する準備ができたら、Heroku、AWS、Azureなどのプラットフォームにデプロイできます。

上記の操作手順を参照して、Node.jsのExpressでAPIを作成して実装することができます。

REST APIをより便利に作成できるApidog

より簡単にREST APIを作成するために、ApidogというAPI管理ツールを利用することがお勧めです。Apidogを使うことで、APIの仕様を設計して、それを便利にテストすることができます。API仕様に問題がないことを確認した上、Apidogのコード生成機能を利用して、REST APIのクライアントコードやSDKを簡単に生成することもできます。それでは、次のステップを参照して、簡単にREST APIを作成しましょう。

ステップ⒈Apidogの取得

まずは、Apidogの利用を始めるには、次のボタンからApidogのオンラインアプリにアクセスするか、デスクトップバージョンをダウンロードして利用しましょう。

button

ステップ⒉APIの仕様を設計

そして、自分のニーズに従って、Apidogの直感的なインターフェースで、APIの仕様を設計して定義することができます。

APIの詳細情報を定義

ステップ⒊モックサーバーでAPIを簡単にテスト

また、設計されたAPIが問題なく動作できる場合は、Apidogの内蔵のモックサーバーを利用して、バックエンドサーバーができていなくても便利にテストすることができます。

スマートMockの内蔵マッチングルール

ステップ⒋APIサーバーの実装コードを生成

APIの仕様に問題がないことを確認した上、Apidogを使って、様々な言語の様々なフレームワークでAPIサーバーの実装コードを1クリックで生成できます。

下記の画像のように、Apidogで定義したAPIドキュメントのページで「コード生成」→「サーバースタブとクライアントSDKを生成」の順にクリックして、様々な言語での数百個のフレームワークのサーバーサイドの実装コードを生成することができます。

サーバーサイドの実装コードを生成
button

まとめ

本記事では、Node.jsとExpressを使ってREST APIを作成する方法について詳しく解説しました。RESTの概念とその原則を理解した上で、具体的な手順に沿ってExpressでREST APIを実装する方法を学びました。

Node.jsとExpressを組み合わせることで、シンプルで柔軟なアーキテクチャ、強力なルーティング機能、豊富なミドルウェアのサポート、優れたJSONサポート、パフォーマンスの高さなどのメリットが得られます。これらの特徴からExpressは、RESTfulなWebサービスを構築するのに適したフレームワークだと言えます。

一方で、API設計やテスト、コード生成の面でApidogを活用することで、APIの開発プロセスをより効率化できることも紹介しました。Apidogを使えば、APIの仕様を直感的に設計し、モックサーバーでテストを行え、さらにサーバーとクライアントのコードをワンクリックで生成できるため、APIの開発が格段に容易になります。

最後に、Node.js/ExpressでREST APIを構築する際は、適切なセキュリティ対策を施し、エラーハンドリングを適切に行い、必要に応じてデータベースへの接続を設定する必要があることに注意しましょう。本記事で学んだ知識を活かして、本番環境に耐えうるREST APIを開発してみてください。

ApidogでバックエンドAPI開発の効率をどう向上させるか?チュートリアル

ApidogでバックエンドAPI開発の効率をどう向上させるか?

ApidogはAPI管理の全体的なソリューションを提供し、定義からデバッグ、ドキュメント作成までバックエンド開発を最適化します。プロジェクトの規模に関わらず、開発者が効率的に作業を完了するのを支援します。

中村 拓也

11月 25, 2024

APIテスト効率化:ApidogでのJSONレスポンス管理法チュートリアル

APIテスト効率化:ApidogでのJSONレスポンス管理法

この記事では、ApidogでJSONレスポンスからアサーション設定、変数抽出、JSONパスのコピー方法を解説しました。APIテストの自動化と効率的なレスポンス検証が簡単になり、データの再利用も可能です。Apidogを使い、API機能を確認しましょう。

中村 拓也

11月 20, 2024

ApidogとAlgolia統合で実現する効率的なドキュメント検索チュートリアル

ApidogとAlgolia統合で実現する効率的なドキュメント検索

本記事は、AlgoliaをApidogと統合し、APIドキュメントの検索機能を改善する方法を紹介します。最適な検索設定を維持しながら、情報アクセスの迅速さと効率性を向上させ、ユーザー体験を向上させます。

中村 拓也

11月 19, 2024