Apidog

オールインワンのAPI開発プラットフォーム

API設計

API仕様書生成

API設計

API Mock

APIテスト自動化

無料登録
Home / 観点 / API基礎を理解:APIアーキテクチャとは?

API基礎を理解:APIアーキテクチャとは?

API種類によってAPIアーキテクチャは全然異なりますが、可用性が高くセキュアなAPIを構築するための堅牢なAPIアーキテクチャが重要です。本文では、汎用されているREST、GraphQL、マイクロサービスなどのアーキテクチャについて解明していきたいと思います。

API種類によってAPIアーキテクチャは全然異なりますが、可用性が高くセキュアなAPIを構築するための堅牢なAPIアーキテクチャが重要です。本文では、汎用されているREST、GraphQL、マイクロサービスなどのアーキテクチャについて解明していきたいと思います。

APIのアーキテクチャは一見だけでつまらなそうな話題になりますが、APIは現代のソフトウェア開発の基幹にも言えるのでそのアーキテクチャをちゃんと理解する必要がある場合もよくあると思います。​そこで、この記事では、APIアーキテクチャを深く探索し、堅牢で、スケーラブル、保守性の高いAPIを構築するための秘訣を明らかにしていきます。

💡
​APIの開発や管理の効率性を向上するために、 Apidog がお手伝いします。

無料で使える包括的なAPI管理プラットフォームとして、APIライフサイクルをサポートできます。APIアーキテクチャを便利に設計したり、管理したりすることもできます。

また、Windows、Mac、Linux、Webバージョンが用意されています。今すぐApidogを使いはじめましょう 🚀​
button

APIアーキテクチャとは?

それでは、最も基礎なことから始めましょう。APIアーキテクチャとは、APIの構造、仕組み、実装方式などをも含む包括的なブループリントのことになります。つまり、APIを建物に例えると、APIのアーキテクチャは建物の設計図のようなものです。APIが正確に動作できるために、さまざまなコンポーネント、相互作用、それらがどのように組み合わせるのかを規定しています。

APIに関連する作業を扱う場合、APIのアーキテクチャを理解することが非常に重要です。

スケーラビリティ: アプリケーションが成長し、ユーザー数やリクエスト数が増えた時、堅牢なAPIアーキテクチャがあれば、APIは圧力に潰されることなく負荷に耐えられます。​

保守性: 開発の際にはコードの変更は避けられません。構造化されたAPIアーキテクチャがあれば、APIの保守、更新、拡張がより簡単になり、技術的債務を最小限に抑え、壊れるリスクを低減できます。​

一貫性: 一貫したAPIアーキテクチャにより、エンドポイントは標準化されたパターンに従うため、開発者(将来の自分も含む)がAPIを理解し、作業するのが容易になります。​

セキュリティ: APIアーキテクチャは、認証、認可、データ検証などのセキュリティ対策の実装に不可欠な役割を果たし、アプリケーションとユーザーを潜在的な脅威から守ります。​

以上のように、APIアーキテクチャは単なるブザーワードではなく、時間の試練に耐えうる堅牢で、スケーラブルで、保守性の高いAPIを構築する上で極めて重要な側面なのです。​

APIアーキテクチャのスタイルとパターン

APIアーキテクチャの重要性が理解できたところで、さまざまなアーキテクチャスタイルとパターンに踏み込んでいきましょう。これらは、APIを構築するための異なる設計図やテンプレートと考えることができます。​

REST (Representational State Transfer)

RESTは、APIを構築するのに最も広く採用されているアーキテクチャスタイルです。HTTPプロトコルとメソッド (GET、POST、PUT、DELETE) を利用して、リソース(データエンティティ)の表現と操作方法を定義しています。RESTful APIはシンプルで軽量、理解しやすいため、Webサービスを構築するのに人気があります。​

GraphQL

GraphQLは比較的新しいアーキテクチャスタイルで、RESTの代替手段を提供します。複数のエンドポイントではなく、GraphQLは単一のエントリポイントを提供し、クライアントがニーズに応じてデータフィールドを問い合わせることができます。このアプローチにより、パフォーマンスが向上し、データの過剰取得や不足取得を回避できます。​

RPC (Remote Procedure Call)

RPCは古くからあるアーキテクチャスタイルで、APIコールをリモート関数呼び出しのように扱います。つまり、クライアントがローカル関数呼び出しのようにサーバー上の手続きを実行できます。RESTやGraphQLほど広く使われてはいませんが、レガシーシステムとの統合やタイトカップリングのアプリケーションの構築において有用な場合があります。​

イベント駆動アーキテクチャ

イベント駆動アーキテクチャでは、コンポーネント間がイベントの発行と消費によって通信します。このパターンは、チャットシステムやIoTデバイスのようなリアルタイムアプリケーションの構築に特に役立ちます。ここではデータをリアルタイムでストリーミングし、処理する必要があるためです。​

マイクロサービスアーキテクチャ

マイクロサービスは、アプリケーションを小さな独立したサービスの集合として構築するアーキテクチャパターンです。これらのサービスはAPIを介して通信します。このアプローチは、モジュール性、スケーラビリティ、回復力を促進するため、複雑なアプリケーションの開発、デプロイ、保守が容易になります。​

これらはアーキテクチャスタイルやパターンの一例に過ぎません。最終的な選択は、特定のユースケース、要件、制約によって異なります。しかし、それぞれのアプローチのトレードオフと影響を理解することが、賢明な意思決定につながるのは間違いありません。​​

ApidogでAPIアーキテクチャを管理

​APIデザインの原則とベストプラクティス​

APIアーキテクチャには様々なスタイルとパターンがありますね。堅牢で保守性の高いAPIを構築するための主要な設計原則とベストプラクティスを見に来ましょう。

RESTfulの設計原則: RESTful APIアーキテクチャを選択した場合は、適切なHTTPメソッドの使用、意味のあるリソースの表現、ステートレス通信の実装、一貫したURIの構造に従うなど、RESTの原則に従う必要があります。​​

バージョニング: APIが進化するにつれ、バージョニングがクライアントとの下位互換性と円滑な移行を保証するために不可欠になります。URIバージョニング、ヘッダーバージョニング、コンテンツネゴシエーションなど、バージョニング戦略の実装を検討しましょう。​

APIドキュメンテーション: 明確で包括的なAPIドキュメンテーションは、開発者がAPIを理解し、効果的に利用するために欠かせません。ApidogやSwaggerなどのツールを使って、API定義からドキュメンテーションを自動生成することを検討しましょう。​

キャッシング: キャッシングメカニズムを実装することで、特に頻繁にアクセスされるリソースや計算コストの高いリソースにおいて、APIのパフォーマンスとスケーラビリティが大幅に向上します。​

エラーハンドリング: 適切なエラーハンドリングは、優れた開発者エクスペリエンスを提供し、クライアントが例外的なケースを適切に処理できるようにするために不可欠です。一貫したエラーレスポンス形式を定義し、説明的なエラーメッセージと適切なHTTPステータスコードを含めましょう。​

セキュリティ: 認証 (OAuth、APIキーなど)、認可、入力検証、暗号化 (HTTPSなど) など、業界標準のセキュリティ対策を実装し、APIを潜在的な脅威や脆弱性から守りましょう。​

モニタリングとログ記録: 堅牢なモニタリングとログ記録メカニズムを実装し、APIの使用状況、パフォーマンス、潜在的な問題を追跡できるようにしましょう。これにより、問題を事前に特定し、対処できます。​

テスト: ユニットテスト、統合テスト、エンドツーエンドテストなど、包括的なテスト戦略を組み込み、APIの信頼性と安定性を確保しましょう。​

APIガバナンス: APIの設計、開発、ライフサイクル管理に関するガイドライン、ポリシー、プロセスを明確にし、一貫性を促進し、組織の標準とベストプラクティスに沿ったAPIが開発されるよう徹底しましょう。​

これらは、高品質のAPIを構築するための設計原則とベストプラクティスのほんの一例に過ぎません。APIデザインはイテレーティブなプロセスであり、継続的にアプローチを見直し、改善していくことが、堅牢でスケーラブルなAPIアーキテクチャを維持するためには不可欠なのです。​

APIアーキテクチャとそのユースケース

ここまでAPIアーキテクチャ、アーキテクチャスタイル、設計原則の理解が深まったところで、実際のユースケースとAPIアーキテクチャの実装を紹介していこうと思います。

Eコマースプラットフォーム: 現代のEコマースプラットフォームの背骨はAPIです。決済ゲートウェイ、配送業者、サードパーティのマーケットプレイスとのシームレスな連携を可能にしています。適切なAPIアーキテクチャがあれば、これらの連携が信頼性、スケーラビリティ、セキュリティを備え、お客様に滑らかな購買体験を提供できます。​

モノのインターネット (IoT): IoTの世界では、デバイス間でリアルタイムにデータをやり取りする必要があります。イベント駆動アーキテクチャやマイクロサービスアーキテクチャは、これらのリアルタイムデータストリームをサポートし、効率的なデバイス間・デバイスとクラウド間通信を可能にするAPIを構築するのに適しています。​

モバイルアプリケーション: モバイルデバイスの台頭に伴い、APIはモバイルアプリを支える中核となりました。RESTfulアーキテクチャやGraphQLアーキテクチャは、軽量で効率的にデータをフェッチ・更新できるため、さまざまなモバイルプラットフォームでシームレスなユーザーエクスペリエンスを提供できます。​

API as a Product(APIの製品化): 一部の企業は、APIそのものを製品化し、他の企業や開発者に対してサービスとして提供しています。そのような場合、スケーラビリティ、信頼性、一貫した開発者エクスペリエンスを確保するために、堅牢なAPIアーキテクチャが不可欠です。​

APIアーキテクチャを管理するためのツール

APIアーキテクチャを効果的に実装・管理するには、どのような管理ツールを使用すれば良いのでしょうか?ここで、さまざまなツールやプラットフォームを皆さんに紹介していこうと思います。​

button

Apidog

Apidog は、API設計、ドキュメント化、テスト、モニタリングを簡素化する包括的なAPI管理プラットフォームです。REST、GraphQLなどのさまざまなアーキテクチャスタイルをサポートし、API発見、モッキング、自動テストなどの機能を提供しています。​​

Apidog interface

​Swagger/OpenAPI

Swagger (現在はOpenAPI Specificationの一部) は、RESTful APIをドキュメント化・記述するためのツールセットで、広く採用されています。エンドポイント、リクエスト/レスポンス形式、データモデルを標準的な方法で定義できるため、開発者がAPIを理解・利用しやすくなります。​​

Swaggerインターフェース

​Postman

Postman は、API開発・テストの人気ツールで、さまざまなアーキテクチャスタイルのAPI設計、テスト、モニタリングができます。環境管理、自動テスト、コラボレーションワークフローなどの機能を備えています。​

Postmanインターフェース

​これらは、APIアーキテクチャの設計、実装、管理をサポートするツールやプラットフォームの一例にすぎません。適切なツールを選び、開発ワークフローに統合することで、プロセスを大幅に合理化し、API全体の一貫性を促進できるでしょう。​

button

まとめ

APIは現代のソフトウェアの背骨であり、そのアーキテクチャがデジタル世界の円滑な運営を支えています。堅牢なAPIアーキテクチャの原則を理解し実装することで、イノベーションとシームレスな統合への道が開かれるのです。

Apidogのニュースレターを購読する

今すぐ購読すると、いつでもApidogから更新情報と最新観点を手に入れることができます。