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SSL証明書でAPI通信の暗号化を実現する方法

API通信の暗号化を実現することはAPIのセキュリティを確保する非常に重要な手段です。本文では、SSL証明書の基本情報を皆さんに紹介した上、それを使ってAPI通信の暗号化を簡単に実現する方法をも紹介していきたいと思います。

中村 拓也

中村 拓也

Updated on 11月 12, 2024

API通信の暗号化を実現することはAPIのセキュリティを確保する非常に重要な手段です。APIとの通信を暗号化したい場合、SSL証明書を利用するのは一般的です。本文では、SSL証明書の基本情報を皆さんに紹介した上、それを使ってAPI通信の暗号化を簡単に実現する方法をも紹介していきたいと思います。

APIとの通信の暗号化について

現在、アプリケーションの開発中に、APIは非常に重要な部分になります。そこで、APIとの通信の暗号化を実現して、アプリ全体の信頼性とセキュリティ水準をも向上できるので、非常に重要なことです。API通信の暗号化を実現すると、メリットが多く存在しています:

  • 通信内容の保護 - 暗号化された通信なら、通信内容を第三者が傍受しても解読できません。個人情報や機密データが漏洩するリスクを防げます。
  • 中間者攻撃の防止 - 暗号化通信ではサーバー認証が行われるので、通信を傍受し内容を改ざんする中間者攻撃を防ぐことができます。
  • 信頼性の向上 - 暗号化通信を行うことで、APIの信頼性が高まり、セキュリティも確保できます。
  • 法的な要件 - 一部の国や業種では、個人情報等の通信を暗号化することが法律で義務付けられているケースもあります。
  • クライアントの要求 - セキュリティ意識の高いクライアント側は、通信暗号化をAPIの利用要件としていることが多くなっています。

特にクラウドベースのAPIでは、通信経路上の盗聴リスクがあるため、SSL/TLSによる暗号化が必須と言えます。コストや手間を避けるために暗号化を控えることはリスクが大きく、APIの設計時から暗号化を前提とすることが望まれます。

API通信の暗号化:SSL証明書が一般

APIとの通信を暗号化する場合、SSL証明書を利用するのが一般的です。それでは、SSL証明書とは何でしょうか?

SSL証明書とは

SSL(Secure Sockets Layer)証明書とは、Webサイトの暗号化通信や認証に利用されるデジタル証明書のことです。

主な特徴は以下の通りです:

  • 認証局(CA)によって発行され、ウェブサイトの正当性を保証する。
  • サーバーの公開鍵が含まれており、この公開鍵によって通信を暗号化できる。
  • ドメイン名、組織情報、有効期限などが記載され、ウェブサイトを確認できる。
  • SSL/TLSプロトコルを利用することで、HTTPSでの通信を実現する。
  • ブラウザは証明書によりウェブサイトが信頼できるか判断する。
  • EV(Extended Validation)証明書では証明力がより高い。
  • ウェブサーバーソフトウェアにインストールして使用する。

このように、SSL証明書を使うことで、ウェブサイトの暗号化と認証を実現し、セキュアな通信を確保できます。APIでの利用も同様の効果があります。

SSL証明書とAPI通信

それでは、どうやってSSL証明書を利用して、API通信の暗号化を実現すればいいですか?共通な対策は、手持ちのSSL証明書をAPIクライアントに追加することになります。SSL証明書をAPIクライアントに追加すると、主な利点は以下の通りです:

通信の暗号化

SSL証明書を使用することで、クライアントとAPIの間の通信を暗号化できます。これにより通信内容を秘密に保つことができます。

サーバーの検証

証明書により、APIサーバーの正当性を確認できます。偽のサーバーに接続するリスクを軽減できます。

クライアントの認証

クライアント証明書を使えば、API側でクライアントアプリの正当性を確認できます。

HTTPS接続の利用

SSL証明書があれば、APIとの通信でHTTPSプロトコルを利用できます。

信頼性の向上

上記のセキュリティ/認証機能により、APIの信頼性が向上します。

操作手順:SSL証明書をAPIクライアントに追加する

APIのセキュリティをさらに確保するために、一部のAPIでは、クライアント証明書が有効にされています。そうすると、当該APIにリクエストを送信する時に、SSLクライアント証明書を添付して送信する必要があります。

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この部分では、SSLクライアント証明書をAPIクライアントに追加して、リクエストを送信してレスポンスを取得する操作手順を皆さんに紹介します。ここでSSL証明書を簡単に追加できるAPIクライアントのApidogを使用して作業を進めることがおすすめです。ApidogはAPIのライフサイクル管理ツールとして、APIのリクエストとレスポンス取得、APIテスト自動化、モックサーバーなどの機能を利用することができますし、クライアント側のSSL証明書を追加して、簡単にSSL化されたサーバーからレスポンスを取得できます。

それでは、次のステップを参照して、SSL証明書をAPIクライアントに追加して、API通信の暗号化を実現することができます。

ステップ⒈Apidogを立ち上げ、SSLクライアント証明書が必要となるAPIを開きます。

ステップ⒉設計」モードに切り替え、上部のメニューバーで「変更」タブを選択して、Requestパラメータで「設定」をクリックします。

APIの設定を変更

ステップ⒊証明書の管理」をクリックします。

①CA証明書をオンにして、PEMファイルをアップロードします。

CA証明書の管理

②「クライアント証明書を追加」をクリックして、必要な設定を終えます。

クライアント証明書を管理
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よくある質問

SSLとTLSとの違いとは?

SSLはNetscapeによって1990年代に開発された暗号化プロトコルで、当時はWebの通信を安全に暗号化するための革新的なソリューションでした。しかし、SSLには技術的な問題点も発見されました。そこでSSLをベースに修正・拡張したのがTLSです。TLS 1.0が1999年にSSL 3.0の後継として登場し、その後バージョンアップを重ねています。

つまりTLSは、SSLをベースにした改良・拡張版で、後継のセキュアな通信規格と位置づけることができます。通信の安全性を重視するならTLSが望ましいといえます。

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