Talend API Testerは、APIのテストを行うための重要なツールです。本記事では、Talend API Testerの機能と使い方について解説します。APIテストは、Webサービスやアプリケーションの開発に不可欠な工程であり、効率的にテストを行うことができれば、開発効率の大幅な向上が期待できます。Talend API Testerを活用することで、APIのテストプロセスを円滑に進めることができるでしょう。
また、ApidogはTalend API Testerより強力的で使いやすいAPIテスト用ツールになりますので、APIをより効率的にテストしてみたい場合は、Apidogという有用なツールをも見逃しないでください。
Talend API Testerとは
Talend API TesterはAPIテスト用のChrome拡張で、ブラウザから簡単にAPIをテストしたりすることができるクライアントツールです。Talend API Testerは、REST、SOAP、HTTP APIにも対応でき、POST、GET、PUT、DELETEなどのメソッドでリクエストを送信することをサポートしています。
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Talend API Testerの主な機能
Talend API Testerは、主にAPIリクエストの送信とレスポンスの検索、API動作の検証のために利用されています。その主な機能は次のようになります:
- ビジュアルで使いやすいUIでRESTや単純なHTTP APIと連携。
- 呼び出し履歴の表示と検索。履歴内のリクエストの編集と再送信。
- リクエストをプロジェクトとサービスに保存して整理。
- カスタム変数、セキュリティ、認証を使用してダイナミックリクエストをビルド。
- さまざまなビュー(ロウ、整形、プレビュー)を使ってさまざまなフォーマット(JSON、XML、HTML、画像など)のレスポンスを表示し、検査。
- アサーションによるレスポンスの検証(ステータス、ヘッダー、XML、JSONボディ、応答時間など)。
- Postmanコレクション、Swagger、OAS、OpenAPI、HAR (HTTPアーカイブ)を簡単にインポート。
Talend API Testerの使い方
それでは、どうやってTalend API Testerを利用してAPIをテストすれば良いのでしょうか?まずは、ChromeからTalend API Testerという拡張をインストールする必要があります。
Talend API Tester拡張をインストール
Chromeで、Talend API TesterのChromeウェブストアページにアクセスします。
このページでは、「Chromeに追加」ボタンをクリックして、Talend API TesterをChromeの拡張機能としてインストールします。
Talend API TesterでGETリクエスト
ChromeからTalend API Testerを開くと、すぐにリクエストの送信画面になります。ここで、GETリクエストを簡単に送信することができます。
- メソッドを選択
- エンドポイントURLを入力
- クエリパラメータを追加(URLで?マークの後にクエリパラメータを記述することも可能)
- ヘッダーの追加(必要であれば)
- 認証情報を追加(必要であれば)
- 送信ボタンをクリック
という手順で、GETリクエストを簡単に送信することができます。リクエストが送信されると、下記のレスポンスのところで、HTTPステータスコードとレスポンスの具体的なデータが表示されます。
Talend API TesterでPOSTリクエスト
GETリクエストのほか、POSTリクエストもよく利用されています。そこで、この部分では、Talend API Testerを使って、POSTリクエストを送信する方法を皆さんに紹介します。
- メソッドを「POST」に設定
- エンドポイントURLを入力
- ヘッダーの追加
- フォームデータかRAWデータかを選択
- ボディの内容を記述(JSON・XML・HTMLを選択可能)
- 送信ボタンをクリック
このような手順に従って、POSTリクエストを送信することができます。
Talend API Testerの他の機能
Talend API Testerは、基本的なリクエスト送信機能以外、環境などの高度な機能も利用できます。
環境と環境変数
Talend API Testerでは、環境を追加したら、そこで環境変数を定義することが可能です。環境変数を定義すると、リクエストのパラメータ、ヘッダー、ボディなどのところで、直接に環境変数の値を参照することができるようになります。
シナリオテスト
また、Talend API Testerでは、APIテストプロジェクトを作成することで、APIのシナリオテストを行うこともできます。APIテストプロジェクトで利用可能な高度機能は主に次:
- アサーション:リクエストにアサーションを追加してAPIの動作を検証
- シナリオ:1つのシナリオにグルーピングし、順序指定されたリクエストを送信
- 厳密値:データは1つのリクエストから別のリクエストを渡すことができます。
- 環境:リクエストを環境変数でパラメーター化
Apidog:より便利にAPIをテスト
Talend API Testerの代わりに、Apidogというツールを使用することがお勧めです。Apidogは、Talend API Testerの全機能を備えており、既存のAPIリクエストから、API仕様書を自動生成したり、0からAPIをデザインしたりすることができます。また、ApidogにはMockサーバーも内蔵されていて、APIのサーバーサイドができていない場合でも、APIのテストを行えるので、非常に便利なツールになるのでしょう。
APIをテストする必要がある場合、Apidogを利用したらより簡単に行えます。Apidogは、あらゆるメソッドにも対応しており、前処理と後処理操作を使うことで、非常に高度なテスト機能を行えます。
また、POSTリクエストなど、HTTPボディデータが必要となる場合、Apidogはより豊富で柔軟なデータオプションを提供しているので、より便利にリクエストを送信できます。
リクエストを送信した後、そのリクエストを重複利用可能なAPICaseを保存したり、自動テストのステップでそれを参照したりすることもできます。
APIのシナリオテストを行う場合でも、Apidogで簡単にテストステップを追加したり、テストの順序を調整したり、シナリオテストの条件を課したりすることができますので、非常に便利です。
まとめ
以上、Talend API Testerの機能と使い方について詳しく解説しました。Talend API Testerを用いることで、GUIベースの環境で直感的にAPIテストを実行できます。また、テストシナリオの作成や環境変数の設定など、より高度なテストも可能です。APIの開発・テストに携わるエンジニアにとって、非常に有用なツールだと言えるでしょう。
最後に、さらに使いやすい代替ツールとしてApidogも紹介しました。APIテスティングの作業効率化に役立てていただければ幸いです。