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ナレッジベース:SwaggerとOpenAPIの違いとは?

SwaggerとOpenAPiともRESTful APIの仕様を定義するツールの集合になります。本文では、SwaggerとOpenAPIの違いについて皆さんに紹介します。

中村 拓也

中村 拓也

Updated on 11月 12, 2024

SwaggerとOpenAPiともRESTful APIの仕様を定義するツールの集合になります。本文では、SwaggerとOpenAPIの違いについて皆さんに紹介します。

SwaggerとOpenAPIの概念説明

Swaggerは、最初にSwagger Specificationとして導入されたAPIドキュメンテーションフレームワークです。Swagger Specificationは、APIの設計、ドキュメンテーション、テスト、およびクライアントの生成に使用される仕様の形式です。Swaggerは、APIのエンドポイント、リクエストとレスポンスの形式、認証方法などの情報を定義し、機械可読な形式でドキュメント化することができます。

解決済み:Swaggerとは?日本語化されるのは可能?
API開発のプロセス中に、Swaggerに触れることが多いと思います。本文では、Swaggerの詳細を解説した上、Swaggerの日本語化について皆さんに紹介します。

その一方、OpenAPI Specification(OAS)は、Swagger Specificationに基づいて進化してきたものになります。OpenAPI Specificationは、Swagger Specificationを基にして発展し、より包括的な仕様となりました。OpenAPI Specificationは、APIの設計、ドキュメンテーション、テスト、およびクライアントの生成に使用される業界標準の仕様です。

SwaggerとOpenAPiのイメージです

つまり、Swaggerは元々APIドキュメンテーションフレームワークであり、Swagger Specificationはその仕様の形式でした。OpenAPIはSwaggerを基に進化し、より包括的な仕様であるOpenAPI Specification(OAS)が生まれました。

SwaggerとOpenAPIの役割

SwaggerとOpenAPIは、API開発のライフサイクルの異なる段階で重要な役割を果たしています。

  1. API設計: Swaggerは、APIのエンドポイント、リクエストとレスポンスの形式、パラメータ、認証方法など、APIの設計要素を定義するための仕様を提供します。これにより、APIの設計者は明確なガイドラインに基づいてAPIを設計し、一貫性のある仕様を作成することができます。
  2. ドキュメンテーション: Swaggerは、APIのドキュメンテーションを自動化するためのツールを提供します。Swagger仕様に基づいてドキュメントを生成することで、APIのエンドポイント、パラメータ、レスポンスの形式、認証方法などを開発者に提供し、APIの使用方法や機能を明確に伝えることができます。
  3. テスト: Swaggerは、APIのテストに役立つ情報を提供します。Swagger仕様に基づいて生成されたドキュメントには、APIのエンドポイントとそれに対する有効なリクエストとレスポンスの例が含まれています。これにより、開発者はAPIの動作をテストする際に便利なテストケースを参照できます。
  4. クライアントの生成: Swaggerは、API仕様からクライアントコードを自動生成するためのツールを提供します。これにより、開発者はAPIを呼び出すためのクライアントコードを手動で記述する必要がなくなります。自動生成されたクライアントコードは、APIのエンドポイントやパラメータのバリデーション、エラーハンドリングなどを処理するための便利なメソッドやクラスを提供します。

これにより、開発者がより簡単にAPIを理解して利用できるようになります。また、SwaggerとOpenAPIの仕様書のおかげで、開発者はAPIの仕様を理解したままで、より効率的にAPIをテストしたり、調整したりすることもできます。

SwaggerとOpenAPIの利用方法

SwaggerかOpenAPIを利用するには、常に次のステップが必要です。

APIのYAMLとJSONファイルの定義:OpenAPIがサポートしている属性は非常に豊かで、APIのパス、リクエストパラメータ、レスポンスのパラメータ、エラーコードなどにも対応できます。

SwaggerのツールスイートでAPI仕様書を生成:SwaggerはSwagger UI、Swagger Editorなどのツールスイートを提供していますし、Apidog、Postman、JMeterなどのツールにも互換できます。これらのツールは、APIの単体テスト、テスト自動化などのことを実現できます。

APIの公開:APIをAPI GatewayなどのAPI管理プラットフォームに公開できます。API Gatewayは、開発者がAPIの使用をよりよく管理したり、コントロールしたりできます。

Swagger(OpenAPI) API仕様書の自動生成を実現する方法
本文では、世界中の開発者に利用されているAPI仕様書の自動生成ツールを皆さんに紹介します。これらのツールを使って、汎用されているSwagger(OpenAPI)仕様書の自動生成が簡単に実現されます。

SwaggerとOpenAPIのメリットとデメリット

SwaggerとOpenAPIのメリットとデメリットを以下にまとめました。

SwaggerとOpenAPIのメリット

  1. 開発効率の向上:SwaggerとOpenAPIを使用して、開発者は、APIの仕様をより簡単に理解したり、便利に利用したりすることができるようになるので、APIの開発効率を向上できます。
  2. テストの容易化:Swagger仕様に基づいて生成されたドキュメントには、有効なリクエストとレスポンスの例が含まれています。これにより、開発者はAPIの動作をテストする際に便利なテストケースを参照できます。
  3. 業界標準の仕様:OpenAPIは業界標準として広く受け入れられており、多くのツールやフレームワークがOpenAPI仕様に対応しています。これにより、APIの設計、ドキュメンテーション、テスト、クライアントの生成などの作業において、豊富なツールエコシステムを活用できます。
  4. コラボレーションの促進:OpenAPI仕様は機械可読な形式であり、複数の開発者やチームがAPIの設計とドキュメンテーションに参加しやすくなります。これにより、APIの共同作業や統一性の確保が容易になります。

SwaggerとOpenAPIのデメリット

  1. 学習コスト:Swagger仕様やOpenAPI仕様の学習には時間と努力が必要です。特に初めて使う場合は、仕様の概念や記法を理解するための学習コストが発生する可能性があります。
  2. 過剰な複雑さ:Swagger仕様やOpenAPI仕様は非常に柔軟であり、複雑なAPIの要件に対応するための機能が豊富です。しかし、それによって仕様が過剰に複雑化し、理解や管理が難しくなる可能性もあります。
  3. 制約あり:Swagger(OpenAPI Specification)はある種のAPI、特にWebSocket APIなどの一部の特定のタイプのAPIに対しては制約があります。

業界でSwaggerとOpenAPIの利用状況

SwaggerとOpenAPIは、業界で広く使用されているAPIの仕様とツールセットです。以下にSwaggerとOpenAPIの汎用性を具体的に説明します:

  1. API管理プラットフォームのサポート:ApigeeやKong、AWS API Gatewayなどの一般的なAPI管理プラットフォームは、SwaggerとOpenAPI仕様をサポートしています。これにより、ユーザーはAPIの管理と制御を効果的に行うことができます。アクセス制御、バージョン管理、パフォーマンスモニタリングなどの機能を利用することができます。
  2. 企業や組織での採用:IBM、Salesforce、Microsoft、Red Hatなどの多くの企業や組織は、自身のAPIを記述するためにSwaggerとOpenAPIを使用しています。これらの企業はSwaggerとOpenAPIを標準として採用し、APIの開発と使用をより規範化し、便利にすることができます。
  3. オープンソースプロジェクトでの採用:Expressフレームワーク(Node.js)、Flaskフレームワーク(Python)など、多くのオープンソースプロジェクトもSwaggerとOpenAPIを使用してAPIを記述しています。これにより、ユーザーはこれらのプロジェクトをより簡単に理解し、利用することができます。また、SwaggerとOpenAPIのツールを使用することで、クライアントコードの自動生成やAPIのドキュメント生成が容易になります。
  4. サードパーティのツールのサポート:Apidog、Postman、Insomnia、PawなどのAPI開発やテストツールは、SwaggerとOpenAPI仕様をサポートしています。これにより、開発者はAPIのテストやデバッグをより便利に行うことができます。

SwaggerとOpenAPIより完全なAPI管理ソリューション

ここで、SwaggerとOpenAPIに完璧に互換できるAPI管理ツールのApidogをみなさんに紹介します。SwaggerよりもAPIを簡単に設計したり、仕様書をきれいに生成したりすることができるだけではなく、APIテスト、APIモック、CI/CD、バージョン管理などの機能も利用できます。

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また、APIのライフサイクル管理、チームコラボレーションの機能にも統合しているので、SwaggerとOpenAPIのツールスイートに比べてより強力的で完成度が高いAPIツールになりますし、API開発ライフサイクルの全段階でも効果を発揮できるので、途中でツールを切り替える必要がなくなります。

Apidogのイメージです。
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