Web開発:ステートフルとは?ステートレスとの違いは?

Web開発の領域で、多くの方はステートフルというものを聞いたことがあるのでしょう?それでは、このステートフルとは何ですか?ステートレスとの違いが分かっていますか?本文では、ステートフルという概念を完全に解説していきたいと思います。また、ステートレスをも対照的に両者の違いを皆さんに解説していきます。

中村 拓也

中村 拓也

12 5月 2025

Web開発:ステートフルとは?ステートレスとの違いは?

Web開発の領域で、多くの方はステートフルというものを聞いたことがあるのでしょう?それでは、このステートフルとは何ですか?ステートレスとの違いが分かっていますか?本文では、ステートフルという概念を完全に解説していきたいと思います。また、ステートレスをも対照的に両者の違いを皆さんに解説していきます。

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ステートフルとは?

ステートフル(stateful)とは、WebアプリケーションやAPIの開発において非常に重要な概念です。ステートフルのWebサービスかAPIでは、クライアントとサーバー間の状態(状態情報)を保持することができます。

ステートフルなAPIやWebアプリケーションは、具体的には以下のような特徴があります。

ステートフルなアプリケーションでは、認証や個人化、購入フローといったユーザーとのインタラクションを実現しやすくなりますが、ステートレスなほうがスケールしやすいという長所があります。

ステートフルとステートレスとの比較

ステートフルに対して、ステートレスという概念も存在しています。一番流行っているAPIのアーキテクチャであるREST APIは各リクエストが独立していて、リクエスト間でコンテキストやセッション状態を共有しないのが原則なので、基本的にはステートレスになります。

なぜかステートレスのREST APIはかなり普及されていますか?ステートレスのAPIに比べて、ステートフルのAPIには何か欠点がありますか?この問題を探るために、次は、様々な方面からステートフルとステートレスを比較していきたいと思います。

状態の保持

クライアントの状態

リクエストの取り扱い

リソースの特定

拡張性

用途など

ということで、ステートフルとステートレスの違いを理解した上、次のテーブルのように、それぞれのメリットや用途などを容易に理解できるようになれるのでしょう。

項目 ステートフル ステートレス
メリット ・クライアント状態の管理が容易
・複雑な処理が実装しやすい
・個人化された体験が実現しやすい
・サーバー負荷が軽減される
・スケールアウトしやすい
・ロードバランスがしやすい
デメリット ・サーバーの状態管理のオーバーヘッドが大きい
・スケールアウトが難しい
・特定サーバーへの依存度が高い
・クライアント側の実装が複雑になる
・全体の状況把握が難しい
・複雑な処理が実装しづらい
向き ・長期セッションを維持する用途
・高度なユーザーインタラクションが必要な用途
・リクエストが単発的な用途
・リクエスト間で状態共有が不要な用途

典型的なステートフルの通信プロトコル

それでは、どのAPI技術はステートフルですか?先に紹介したREST APIはHTTPプロトコルを利用するので、HTTPは代表的なステートレスの通信プロトコルになります。それでは、典型的なステートフルの通信プロトコルはありますか?それはWebSocketです!WebSocketは次の特徴がありますので、ステートフルなAPI技術だと言えるのでしょう。

また、WebSocketを利用したアプリケーションでは、以下のようなステートフルな実装が必要不可欠です。

サーバー送信イベント(SSE)もステートフルなのか?

SSE(Server-Sent Events) は、WebSocketと並ぶブラウザとサーバー間のリアルタイム通信手段の一つになりますので、多くのユーザーはSSEをステートフルの実装として捉えていますが、SSE自体は単純なメッセージプッシュで、ステートレスな通信方式です。

サーバー送信イベント(SSE)とは、それを実装する方法は?
サーバー送信イベント(Server-Sent Events、SSE)とは、Webブラウザーとサーバー間の一方向の非同期通信方法のことです。最近、サーバー送信イベントは、リアルタイム通信の実現によく利用されています。本文では、サーバー送信イベントを詳しく解説した上、それを実現する方法を皆さんに紹介します。

しかし、SSEを使ったアプリケーションは、多くの場合ステートフルな実装になります。

つまり、SSE自体はステートレスでも、実際にはステートフルな要素が多く含まれることがほとんどです。したがって、SSEはステートレスの通信方式ですが、それを利用したシステムは、実質的にはステートフルな通信と考えて設計するのが一般的になるのでしょう。

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Apidog:ステートレスとステートフルのAPIにもご対応

Apidogは、API開発のライフサイクルで利用可能な包括なプラットフォームです。以前複数のツールを使って開発するAPIは、これからApidogという単一のプラットフォームで全部実現可能になりました。Apidogというソフトは、Postman、Swagger、JMeter、Mockの全機能を集成しています。REST API、SSE(サーバー送信イベント)やWebSocketなどにも完璧互換できるため、API開発に関するすべての仕事は、Apidogによって実現されるので、作業の効率性がかなり向上させ、開発者の時間をも大幅に節約できます。

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まとめ

この記事では、Web開発における「ステートフル」と「ステートレス」という2つの概念について解説しました。ステートフルとは、クライアントとサーバー間で状態を保持できるWebアプリケーションやAPIのことです。逆にステートレスは、状態を保持しない点が大きな違いです。

ステートフルとステートレスの両方に対応できるAPI開発プラットフォーム「Apidog」は、複数のツールを切り替えることなく、APIライフサイクル全体を一元的に管理できます。

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