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完全解説:ソフトのパフォーマンステストとは?

パフォーマンステストは、ソフトウェアやシステムの性能や効率性を評価するためのテストプロセスです。本文ではパフォーマンステストの概念を解説した上、一番簡単なパフォーマンスのやり方を皆さんに紹介します。

中村 拓也

中村 拓也

Updated on 11月 12, 2024

ソフトのパフォーマンステストについて

パフォーマンステストは、ソフトウェアやシステムの性能や効率性を評価するためのテストプロセスです。主な目的は、システムが要求されるパフォーマンス基準を満たすかどうかを確認することです。

パフォーマンステストでは、以下のような要素が評価されまるので、よくみられる負荷テスト、安定性テストなどもパフォーマンステストの1種になります。

  • 応答時間: システムが特定のアクションやリクエストに対してどれくらいの時間で応答するかを測定します。ユーザーが操作を行った後、システムが適切な結果を表示するまでの時間が重要な要素です。
  • スループット: システムが単位時間あたりに処理できるトランザクションやリクエストの数を測定します。システムが要求される負荷下で、十分な処理能力を持っているかどうかを評価します。
  • 負荷耐性: システムが負荷増加に耐える能力を測定します。ユーザー数やデータ量、同時アクセスなどの要素を増やして、システムの負荷限界やボトルネックを特定します。
  • 可用性: システムの稼働時間やエラー率など、システムが利用可能な状態にある時間を評価します。高可用性が求められるシステムでは、障害への対応や冗長性などの要素が重要となります。

パフォーマンステストは、システムのパフォーマンスの問題を特定し、最適化や改善策を見つけるために行われます。また、システムの負荷限界やスケーラビリティの評価にも役立ちます。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上、システムの効率化、負荷に耐える能力の向上などが期待できます。

その中でAPIのパフォーマンステストが特に

APIはソフトウェアの基盤と言える部分です。API(Application Programming Interface)は、ソフトウェアやシステムの機能やリソースに対するアクセス方法や相互接続を定義するためのインターフェースです。

ソフトウェアは複数のコンポーネントやモジュールから構成されており、それらのコンポーネントが互いに連携して機能するためには、明確な方法が必要です。APIは、そのような連携や相互作用を実現するために使用されます。APIは、他のソフトウェアやアプリケーションが特定の機能やデータにアクセスするための取っ掛かりを提供します。他のコンポーネントやアプリケーションは、APIを使用して必要な機能を呼び出したり、データを取得したりすることができます。これにより、ソフトウェアの機能やデータが他のコンポーネントや外部のアプリケーションと連携することが可能となります。

したがって、APIはソフトウェアの基盤として考えられ、ソフトウェアの機能やデータの提供、連携、相互作用を支える重要な要素となります。そこで、ソフトのパフォーマンスを測定するには、APIのパフォーマンスが必須の一環として行わなければなりません。APIのパフォーマンステストを行うと、以下のことを確保することができます。

なぜかAPIのパフォーマンステストが重要なの?

APIのパフォーマンステストは非常に重要です。APIのパフォーマンステストを行うことにより、ソフトのユーザーエクスペリエンスを確保したり、ソフトウェアの安定性と可溶性を確保したりすることもできます。

  • ユーザーエクスペリエンスの向上: APIは他のシステムやアプリケーションとのインターフェースを提供する役割を果たしています。APIのパフォーマンスが低下している場合、クライアントアプリケーションの応答時間が遅くなり、ユーザーエクスペリエンスが低下します。パフォーマンステストにより、APIの応答時間やスループットを測定し、ユーザーがスムーズな体験を得られることを確保します。
  • スケーラビリティの評価: 成功したAPIは通常、利用者数やトラフィックの増加に対応する必要があります。パフォーマンステストは、APIがどれだけの負荷を処理できるかや、負荷が増加した場合の応答時間の変化などを評価します。これにより、APIが将来の成長や需要の増加に対応できるかどうかを把握し、必要なスケーリングやインフラストラクチャの変更を計画することができます。
  • サービスレベルアグリーメント(SLA)の遵守: APIはしばしばサービスレベルアグリーメント(SLA)に基づいて提供されます。これは、特定のパフォーマンス目標(応答時間、可用性など)を満たすことが求められる契約です。パフォーマンステストにより、APIがSLAを遵守しているかどうかを確認できます。また、テスト結果を基に、必要な修正や最適化を行ってSLAの要求を満たすことができます。
  • ボトルネックの特定と改善: パフォーマンステストにより、APIのボトルネックやパフォーマンスの低下要因を特定することができます。ボトルネックは、処理速度の低下やリソースの過負荷などの問題を引き起こす要因です。特定されたボトルネックを改善することで、APIのパフォーマンスを向上させることができます。

APIのパフォーマンステストを行う方法

APIのパフォーマンステストを行うために、一番便利なツールはApidogになります。ApidogはAPIの設計、開発、デバッグ、テスト、モックなどの機能を一体化した包括的なAPI管理ツールとして、非常に分かりやすいUIを提供しているので、非常に直感的な操作によって、APIのパフォーマンステストをノーコードで行うことができます。

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ステップ⒈テストインスタンスの作成

Apidogを開き、自動テストモジュールから簡単にテストインスタンスを作成することが可能です。ここで任意のAPIをもテストステップを設定することもできますので、コレクションという制限もありません。

Apidogのテストケースを作成

ステップ⒉ワークフローを手動で調整

自分の業務に従って、ワークフローを作成:APIの呼び出しをテストステップとして簡単に追加し、これらのテストステップに対していくつかの条件を設定して、テストステップをどのような順で実行するかというワークフローを直感的なGUIで定義できます。

テストフローを調整

ステップ⒊パフォーマンステストの実行

右側のメニューで「負荷テスト」を選択して、負荷テストの実装環境、仮想ユーザー数、持続時間などを設定して、負荷テストを実装することができます。

パフォーマンステストの設定

仮想ユーザー数:実際の作業中で同時に操作を10個するユーザー数をシミュレートできます。「同時接続ユーザー数」とも呼ばれています。

持続時間:パフォーマンスか負荷テストの合計実行時間です。実行中に仮想ユーザーがテストインスタンス内のすべてのリクエストをループします。

Ramp-up期間:テスト持続時間の最初の何分間は、スレッドが並行のユーザー数を増やしつつ、設定された仮想ユーザー数まで増やしていきます。0に設定すると、テスト開始時から設定された仮想ユーザー数を利用して実行します。

負荷テストが終わると、「テストレポート」タブをクリックして、非常に詳しい負荷テストのレポートを取得したり、他人に共有したりすることができるようになります。

パフォーマンステスト実行中

また、過去に行った機能テストや負荷テストのレポートをここで確認できます。

テストレポートの取得と共有

ここでApidogによるシンプルなパフォーマンスのプロセスが終わります。最後に生成されたテストレポートで、各リクエストの詳細情報(応答時間など)を確認することもできますし、パフォーマンステスト全体の状況を確認することもできます。

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また、Apidogを利用して、各APIの正確動作を保証するための機能テストを行うこともできますので、APIのテストが必要となる方は、ぜひApidogという強力なツールをご活用ください。

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