OAuth 2.0は、インターネット上のサービス間で安全にリソースへのアクセス権を委譲するための業界標準の認可フレームワークとして、現在様々なAPIへの呼び出しを実装するために、OAuth 2.0も求められています。それでは、APIをテストしたりする際、どのようにOAuth 2.0を使用したAPI認証を通されば良いのでしょうか?本文では、OAuth 2.0を使用したAPI認証をおこなために、最も便利な対策を紹介します。
OAuth 2.0とは?
OAuth 2.0は、インターネット上のサービス間で安全にリソースへのアクセス権を委譲するための業界標準の認可フレームワークです。OAuth 2.0は現在、Google、Facebook、Microsoft、Twitterなど、多くのプロバイダーによってサポートされており、API認証の業界標準として広く利用されています。適切な実装と運用を行えば、ユーザーのプライバシー保護とセキュアなリソースアクセスを実現できるフレームワークです。
OAuth 2.0認証の仕組み
従来のOAuth 1.0認証は、直接にAPI KeyとかAPIトークンを利用して認証を行なっていましたが、OAuth 2.0認証の流れはより複雑になっています。OAuth 2.0認証はまずは一連の操作によってアクセストークンを取得する必要があります。
OAuth 2.0認証の具体的な流れについて、次のステップが必要があります。
- クライアントアプリケーションがリソースにアクセスする際、リソース所有者に認可を求める。
- リソース所有者が認可すると、クライアントアプリが認可サーバーに認可コードを要求する。
- 認可サーバーは、クライアントに対して一時的な認可コードを発行する。
- クライアントは認可コードを認可サーバーに送り返し、アクセストークンを要求する。
- 認可サーバーは、有効な認可コードであればクライアントにアクセストークンを発行する。
- クライアントは取得したアクセストークンを使って、リソースサーバーからリソースにアクセスする。
- リソースサーバーは、有効なアクセストークンであれば、リソースへのアクセスを許可する。
APIでOAuth 2.0認証の方式
OAuth 2.0には、リソースへのアクセスを認可する際に、いくつかの認可方式(グラントタイプ)が定義されています。APIが利用する認証方式によって、認証を行うプロセスもずいぶん違っています。
Authorization Code Grant
最も典型的な認可方式で、通常のWebアプリケーションで使用されます。認可コードを介して、クライアントにアクセストークンが付与されます。セキュリティ性が高く、最も推奨される方式です。
Implicit Grant
シングルページアプリケーション(SPA)に適した方式です。リダイレクトURIにアクセストークンが直接返されます。認可コードフローほどセキュリティ性は高くありません。
Resource Owner Password Credentials Grant
クライアントがリソース所有者(ユーザー)の認証情報(ユーザー名/パスワード)を直接受け取る方式です。セキュリティ上の懸念があり、信頼できるクライアントのみで使用されます。
Client Credentials Grant
クライアントがリソースにアクセスする際、クライアントの認証情報のみを使用する方式です。ユーザー認証は行われません。サーバー間の認証で使われます。
OAuth 2.0を使用したAPI認証を行う
OAuth 2.0を使用したAPIをテストしたりする際、OAuth 2.0認証を行う必要はあります。しかし、OAuth 2.0認証の手順がやや複雑になりますし、OAuth 2.0のアクセストークンを取得しても、APIテスト時に適用されるのに不便があることがよくあります。
OAuth 2.0認証がAPIテストでの難点
APIテストにおいてOAuth 2.0認証が不便な原因は主に以下の点が挙げられます。
- 認証フローの複雑さ
OAuth 2.0の認証フローは多段階で複雑です。認可コードの取得、アクセストークンの要求、リフレッシュトークンの更新など、複数のステップを経る必要があります。これらのステップを毎回手動で実行するのは非常に手間がかかります。 - 動的な認証情報
OAuth 2.0では、アクセストークンやリフレッシュトークンは動的に生成され、一定期間で有効期限が切れます。APIテスト時にこれらのトークンを手動で更新し続ける必要があり、非効率的です。 - 認証情報の保護
クライアントシークレットなどの機密情報を、APIテストツールやスクリプトで扱う際、安全に保存・管理する必要があり、注意が必要です。 - ツール対応の限界
一般的なAPIテストツールでは、OAuth 2.0の認証フローをネイティブでサポートしていないことが多く、手作業が必要になる場合があります。
このように、OAuth 2.0はセキュリティ面では優れていますが、APIテストの効率性や手間の点では課題があります。それでは、OAuth 2.0を使用したAPI認証を行うために、便利な対策がありませんか?
OAuth 2.0認証を簡単に実装する
それでは、APIテストを行う際では、常にOAuth 2.0認証が必要となるAPIをテストする必要があります。このような場合、簡単にOAuth 2.0認証を通す対策がありませんか?
Apidogは、非常に強力で使いやすいAPI管理ツールとして、直感的なUIで1クリックだけでOAuth 2.0のアクセストークンを取得することができ、それを毎回リクエストを送信する際に、自動的にヘッダー情報に追加することができます。また、アクセストークンの有効期限もちゃんとUIで表示され、必要に応じて1クリックでトークンをリフレッシュすることもできますので、OAuth 2.0認証を使用したAPIをテストすることも非常に便利になるので、ぜひご活用ください。
次のようなスクリーンショットのように、APIテストのために、簡単にOAuth 2.0のアクセストークンを取得し、それを一緒に渡すことができます。また、必要に応じて、アクセストークンをリフレッシュしたり、再取得したりする操作を1クリックだけで楽に行えますね。
さらに、このAPIのリクエスト情報を保存したり、Apidogの自動テスト機能を利用して、このOAuth 2.0を使用したAPIをテスト自動化の1ステップにすることもできるので、非常に便利です。
まとめ
OAuth 2.0は、インターネット上で安全にリソースへのアクセス権を委譲するための業界標準の認可フレームワークです。多くのAPIがOAuth 2.0による認証を採用していますが、APIテストの際にOAuth 2.0認証を行うには複雑な手順が必要でした。APIテストにおいてOAuth 2.0認証が不便な理由は、認証フローの複雑さ、動的な認証情報の管理、機密情報の保護、テストツールの限界などを考えることができます。
そこで、Apidogのという便利なAPIテスト用ツールを使うことがおすすめです。Apidogを利用することで、UIから簡単にOAuth 2.0のアクセストークンを取得でき、APIリクエストに自動で付与されるため、手間なくOAuth 2.0認証を行えます。有効期限の管理やトークンのリフレッシュも1クリック操作が可能です。さらに取得したリクエスト情報の保存やテスト自動化にも対応しています。
つまり、Apidogを利用することで、OAuth 2.0認証によるAPIテストの効率化と負担軽減が実現できるのです。OAuth 2.0認証が必要なAPIであっても、スムーズにテストを行うことができます。