HTTPプロトコルでは、主にGETとPOSTの2つのメソッドがデータ通信に利用されています。GETはデータ取得に使われるのに対し、POSTはサーバー上のデータ更新や新規リソースの作成に使用されます。
本記事では、Webアプリケーション開発に欠かせないPOSTメソッドの仕組み、特徴と使用事例などを解説します。POSTはリクエストのBodyにパラメータやデータを含めてサーバーに送信できるため、様々なデータ操作を実現するのに適しています。クライアントからのリクエスト送信からサーバーでの処理実行、レスポンス返却までの一連の流れを中心に、POSTメソッドの機能と使用方法をまとめました。
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POSTメソッドとは
POSTメソッドとは、HTTPプロトコルで定義されているリクエストメソッドの一つです。POSTメソッドは、サーバー上のリソースに対してデータを送信するために使われます。ということで、リソースにデータを新規に追加したり、リソースの既存のデータを変更したりする場合は、よくPOSTメソッドを使用したリクエストを送信することで実現します。
POSTメソッドの特徴
それでは、POSTメソッドにはどのような特徴がありますか?次は、POSTメソッドの主な特徴をみなさんに紹介していきたいと思います。
サーバー上のリソースを更新や新規作成に使用
POSTメソッドは主にサーバー上でデータを変更したり新しいリソースを作ったりする時に使われます。GETメソッドとは異なり、サーバー上の状態を変更する効果があります。
リクエストボディを使ってデータを送信
POSTではリクエストの本文にパラメータやデータを含めて送信できます。フォームの入力データやJSONなどの構造化データをサーバーに送れるため、柔軟なデータ送信が可能です。
送信データがURIに表示されない
POSTのパラメータはURIに含まれず、リクエストボディに収められて送信されます。そのため、敏感な個人情報なども比較的安全に送信できます。
幅広くフォームの送信やAPI利用に使われる
ウェブサイトのフォームからの入力データ送信や、REST APIでのリソース作成などに広くPOSTメソッドが利用されています。
冪等性がない
同じPOSTリクエストを繰り返しても結果が異なる場合があり、冪等性(複数回要求しても結果が同じになる性質)はないと言えます。
POSTメソッドは、上記のような特徴があるため、サーバー上のデータを更新したり、追加したりする時に適切なHTTPメソッドになるとは言えるのでしょう。
POSTメソッド・リクエストの使用事例
サーバーから特定のデータを取得する場合はよくGETメソッドを使用しています。それでは、POSTメソッド・リクエストはどのような場合で役に立ちますか?次は、POSTメソッドの具体的な使用例を皆さんに紹介します。
HTMLのフォームからデータを送信
<form action="/register" method="post">
<input type="text" name="username">
<input type="submit" value="登録">
</form>
フォームの入力データがPOSTリクエストのボディに含まれて送信されます。
REST APIでリソースを新規作成
POST /api/users
{
"name": "John Smith",
"email": "john@example.com"
}
リクエストボディにJSONデータを含めて、ユーザー情報を作成します。
ファイルのアップロードを行う
POST /api/upload
Content-Type: multipart/form-data
<ファイル>
ファイルのバイナリデータをリクエストボディに含めてアップロードします。
RPC(Remote Procedure Call) でプロシージャを実行
JSON-RPCやXML-RPCといったRPCプロトコルで、POSTを使ってプロシージャの実行を要求します。
このように、POSTは様々なデータ送信に利用でき、サーバー側での処理を実行するのに適しています。
POSTメソッド・リクエストの仕組み
それでは、POSTメソッドを利用したリクエストは、どのような流れでリソースのデータを追加したり、更新したりしていますか?次のPOSTメソッド・リクエストの仕組みを皆さんに紹介します。
クライアントがPOSTリクエストを作成
- リクエストラインにメソッド(POST)、URI、HTTPのバージョンを指定
- ヘッダーにコンテンツタイプなどの追加情報を記述
- リクエストボディにパラメータやデータを設定
リクエストをサーバーに送信
- TCP/IPやHTTPSなどのプロトコルでサーバーにリクエストを転送
サーバーがPOSTリクエストを解析
- URIから目的のリソースを特定
- リクエストボディからパラメータやデータを抽出
- ヘッダーから追加情報を参照
サーバーがリクエストに応じた処理を実行
- データベースの更新、ファイルへの保存、APIの実行など
サーバーがレスポンスを返す
- 処理結果のステータスコードとメッセージを設定
- リクエストに応じた結果データをレスポンスボディに記述
クライアントがレスポンスを受信して処理を終了
このように、POSTメソッドはリクエストボディを使ったデータ送信と、サーバー側での処理実行を可能にしています。
Apidog:一番簡単な方法でPOSTリクエストを送信
それでは、POSTメソッドを利用したリクエストを実装するために、どうしたらいいですか?この部分では、日本語対応のApidogというAPI管理ツールで簡単にPOSTリクエストを送信する方法を皆さんに紹介します。Apidogは無料版でも制限が少なく、APIの設計、仕様書生成、APIのテスト、モックなどのAPIライフサイクル管理の機能を楽しむことができます。
ApidogでPOSTリクエストを送信する場合、POSTリクエストのパラメータ、Body、Headerの設定は、Apidogで全部利用することができますし、Bodyでform-data、x-www-form-urlencoded、json、xml、rawやbinaryなどのフォーマットでデータを渡すこともできるので、非常に便利です。