APIドキュメントとは?どのように作成しますか?
APIの開発中に、よくAPIドキュメントというものが見られます。このAPIドキュメントとはなんですか?本文では、APIドキュメントを詳しく説明した上、APIドキュメントを簡単に作成する方法をも一緒に紹介します。
APIの開発中に、よくAPIドキュメントというものが見られます。このAPIドキュメントとはなんですか?本文では、APIドキュメントを詳しく説明した上、APIドキュメントを簡単に作成する方法をも一緒に紹介します。
APIドキュメントとは?
APIドキュメントは、APIの使用方法や機能に関する情報を提供する文書です。つまり、APIドキュメントは、このAPIがどのように動作するか、どのようなパラメータが必要なのかといった質問を回答できます。また、日本国内では、APIドキュメントをAPI仕様書と呼ぶ場合が多いのです。開発者がAPIを正しく理解し、効果的に使用するために、APIドキュメントは重要な役割を果たしています。
APIドキュメントの重要性
APIドキュメントは開発者にとって非常に重要なリソースです。以下にAPIドキュメントの重要性をいくつか説明します。
APIの理解と使用の容易化: APIドキュメントは、開発者に対してAPIの詳細な説明や使用方法を提供します。これにより、開発者はAPIの機能やパラメータ、リクエストとレスポンスの形式などを正確に理解することができます。APIドキュメントが充実していると、開発者は迷うことなくAPIを使用することができます。
エラーハンドリングとトラブルシューティング: APIドキュメントには、APIが返すエラーコードやエラーレスポンスに関する情報が含まれています。開発者はこれらの情報を利用して、エラーハンドリングやトラブルシューティングを行うことができます。APIドキュメントが明確で包括的であれば、開発者は問題が発生した場合に迅速かつ効果的に対処することができます。
統合の効率化: APIドキュメントは、開発者がAPIを他のシステムやアプリケーションと統合する際に役立ちます。ドキュメントには、リクエストの形式やパラメータ、認証方法、利用可能な機能などが詳細に記載されています。これにより、開発者はAPIとの統合を迅速かつ正確に行うことができます。
コラボレーションの支援: APIドキュメントは、複数の開発者やチームが共同作業を行う場合にも重要です。ドキュメントには、APIの仕様や使用方法が明確に記載されているため、開発者間でのコミュニケーションや協力が円滑に行われます。また、APIドキュメントを共有することで、開発者は追加の質問や支援を必要とせずに作業を進めることができます。
バージョン管理と変更の管理: APIは進化するものであり、バージョンアップや変更が行われることがあります。APIドキュメントには、APIのバージョン管理や変更履歴が記載されていることがあります。これにより、開発者はAPIの変更点を把握し、既存のコードや統合に影響を与える可能性がある変更を追跡することができます。
APIドキュメントの構成
それでは、APIドキュメントを作成したい場合、どのような部分を含む必要がありますか?次は、APIドキュメントの構成を詳しく解説します。優れるAPIドキュメントは、必ずしもこれらの部分を全部含む必要があるわけでもないのですが、よく見られるAPIドキュメントの構成部分になるので、ご参考まで:
- APIの概要:APIの目的や使用方法に関する概要情報が提供されます。
- エンドポイントとリクエスト形式:APIが提供する機能にアクセスするためのエンドポイント(URL)や、リクエストの形式(HTTPメソッドやパラメータ)が示されます。
- レスポンス形式:APIからの応答データの形式や構造が説明されます。通常、JSONやXMLなどの形式が使用されます。
- エラーハンドリング:APIが返すエラーレスポンスやエラーコードに関する情報が提供されます。
- 認証と認可:APIにアクセスするための認証方法やアクセス制御に関する情報が示されます。
- 使用例:実際のコード例やリクエストとレスポンスのサンプルが示されることがあります。
APIドキュメントを自動作成する方法
APIドキュメントを作成するには、手間や時間が必要となります。それでは、ユーザーにとって読みやすいAPIドキュメントを作成するには、簡単な方法はありませんか?次は、Apidogという最高なAPI管理ソフトで、APIドキュメントを即座に生成する方法を皆さんに紹介します。
既存のAPIなら、APIドキュメンを即座に取得・共有
既存のAPIのためにAPIドキュメントを作成する場合、Apidogは、APIの定義に基づいて、直接に生成したり、共有したりすることができます。
APIをApidogに導入すると、そのAPIを選択して、右側パネルの「API」タブで直ちにAPIドキュメントを確認できます。
また、当該APIを右クリックして、「アクセス用リンクをコピー」を選択して、APIドキュメントを直接にチームメンバーに共有できるので、非常に便利です。
新しいAPIの開発が終わる時点でAPIドキュメントが利用可能に
APIドキュメントを書き始める前にAPIの設計が必要となります。例えば、APIが提供できる機能、使用シーン、使い方を頭に明確にし、このAPIが技術上でも、業務上でも、合理的で実現可能であることを確認します。
APIのメソッドとエンドポイントの設定
APIのエンドポイント(URL)は具体的なウェブページではなく、ユーザーがサービスを見つけられる場所です。例えば、ユーザーがここで商品名を入力して、素早く商品を探せます。
パスを設定した上、APIのメソッドを設定します。通用なAPIメソッドは:
GET(コンテンツを取得)
POST(コンテンツを新規追加)
PUT(既存コンテンツを変更)
DELETE(コンテンツを削除)です。
APIの詳細を説明
APIのパスを設定した上、APIの利用者にAPIに関するより多くの情報を伝える必要があります。これらの情報には、APIの名前、機能説明、Requestのパラメータ、ResponseのパラメータやResponse例などが含まれています。
その中で、RequestとResponseのパラメータを設定する場合、各パラメータのデータタイプ、必須項目ではないか、パラメータの説明などの情報を記入することもできます。
こで記入する情報が多けば多いほど、API利用者のユーザーエクスペリエンスが高くなります。
APIケースを設定
APIケースの設定は、APIドキュメントの作成に対して非常に重要なステップです。APIケースは、開発者が当該APIの使い方を理解し、よりよくデバッグするのを助けることができます。ケースの作成中にAPIの各パラメータの意味と役割を明確に説明し、呼び出しの成功例と失敗例を明確に定義する必要があります。
APIのエラーコードを設定
APIのエラーコードは、APIの特徴と機能に基づいて設定される必要があります。エラーコードは問題の原因を明確に示し、開発者がより早く診断し、問題を解決できる解決策とアドバイスを提供するべきです。APIドキュメントでよく設計されたエラーコードがあることは、APIの使いやすさと信頼性を高め、開発者は故障排除に要する時間を減らすことができます。以下は参考になるAPIエラーコードタイプです。
クライアントエラー:クライアントエラーは通常、クライアントが送信したリクエストに問題があることを意味します。例えば、パラメータの欠如、フォーマットエラー、権限不足などです。一般的なクライアントエラーコードには、400 Bad Request、401 Unauthorized、403 Forbidden、404 Not Foundなどがあります。
サーバーエラー:サーバーエラーは通常、APIサーバーに問題があることを意味します。例えば、サーバー内部エラー、データベースの接続エラー、タイムアウトなどです。一般的なサーバーエラーコードには、500 Internal Server Error、502 Bad Gateway、503 Service Unavailableなどが含まれます。
業務エラー:業務エラーは通常、APIがクライアントリクエストを完了できないことを意味します。要求データが業務規則に合わなかったり、APIが要求を処理できないからです。一般的な業務エラーコードには422 Unprocessable Entity、429 Too Many Requests、451 Unavailable For Legal Reasonsなどがあります。
認証とセキュリティエラー:認証とセキュリティエラーは通常、APIがクライアントの身分を検証する必要があるが、認証できないか、認証が失敗することを意味する。一般的な認証とセキュリティエラーコードには、401 Unauthorized、403 Forbidden、419 Authentication Timeout、498 Invalid Tokenなどがあります。
制限と割当量エラー:制限と割当量エラーは通常、APIが特定の制限や割当量を超えたことを意味します。例えば、要求速度が制限を超えたり、割当量を超えたりします。一般的な制限と割当エラーコードには、429 Too Many Requests、503 Service Unavailable、509 Bandwidth Limit Exceededなどがあります。
バージョンのコントロール機能を利用
API機能の開発に伴って、APIを修正したり、変更したりする可能性があります。例えば、パラメータを追加したり、削除したり、変更したり、返すレスポンスのフォーマットを変更したりすることがよくあります。APIドキュメントにバージョンのコントロール機能がない場合、これら新しい変更はAPI利用者に迷惑をかけ、彼らの使用体験に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこでバージョンのコントロール機能を導入する必要があります。そうすると、異なるバージョンのAPIの変更点を表示することができるので、開発者は需要に応じて異なるバージョンを選択できますし、各バージョンの違いと変更をいち早く把握することもできます。
ここでAPIの定義が終わりました。同じくこのAPIの「API」タブに切り替えると、定義に基づくAPIドキュメントがここで表示されます。