APIといえば、REST API、HTTP API、GraphQLなど、様々な種類が頭に浮かぶのでしょう。その中でユーザーに一番利用されているのは、やはりREST APIとHTTP APIですね。それでは、REST APIとHTTP APIとの相違点は何でしょう?本文では、この2種類のAPIを完全に解説した上、両者の相違点もみなさんに紹介していきたいと思います。
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REST APIとHTTP APIについて
REST APIとHTTP APIという概念を理解するには、まずはRESTとHTTPとは何かを理解する必要があると思います。
それでは、REST APIとHTTP APIへの理解をより深めるために、次の内容からそれぞれの具体的な特徴及び違いを見にいきましょう!
RESTとREST API
REST(Representational State Transfer)は、Webアーキテクチャのスタイルの1つであり、Web上でリソースを表現し、アクセスするための設計原則の集合体です。RESTは、HTTPプロトコルに基づいており、Webの性質に合わせたシンプルな設計が特徴です。
RESTという設計原則にと基づいたREST APIとは、Webアプリケーションの機能を外部のクライアントアプリケーションから利用するためのAPIの一種です。REST APIは、HTTPプロトコルを使用して通信を行い、一般的にJSONまたはXML形式でデータをやりとりします。
REST APIでは、リソース(データ)を一意の識別子(URI)で指定し、HTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETEなど)を使用してリソースを操作するのが特徴です。クライアントアプリケーションはHTTPリクエストを送信し、サーバーからのHTTPレスポンスを受け取ります。これにより、Webアプリケーションの機能を外部から利用することができます。
HTTPとHTTP API
その一方で、HTTPはAPIの設計原則とスタイルではなく、通信用のプロトコルになり、WebクライアントとWebサーバーなどの間でデータ通信を行うためのプロトコルです。HTTP APIは、名前の通りにHTTPというプロトコルを採用しているAPIのことを指していて、HTTPプロトコルとWeb標準技術をベースに、マシン対マシンの通信インターフェースを定義したものがHTTP APIと言えます。
つまり、HTTPプロトコルを利用してデータ通信を行うAPIは、全部HTTP APIに属しています。この定義から、上記のREST APIもあくまでHTTP APIの1種になっています。HTTP APIには、RESTという規範が適用しないAPIもあります。
ということで、HTTP APIは、REST APIより広義な概念になります。
REST APIとHTTP APIの違い
上記の内容から、REST APIとHTTP APIの間、共通している点もありますが、この部分は、主に両者の相違点について解明してきたいと思います。
REST APIとHTTP APIの比較表
REST API | HTTP API |
---|---|
⭐️ RESTの設計原則に従っている | ❌ 必ずしもREST原則に従わない |
🔮 リソース指向でステートレス | 👥 RPCスタイルでステートフルな場合もある |
🚀 HTTPメソッドをフルに活用 | ✋ GET/POSTに偏ることがある |
🌏 URIでリソースを表現 | 💡 URIは処理内容を表すことがある |
📄 コンテンツタイプを明示的に扱う | 📂 コンテンツタイプが厳密に定義されない場合がある |
💾 キャッシュを活用する | 💿 キャッシュ無視の場合がある |
つまり、すべてのREST APIはHTTP APIになりますが、すべてのHTTP APIがRESTの原則に準拠するわけではない、という関係です。REST APIはHTTP APIのうち、REST原則に従いリソース指向・ステートレスなどの特徴を備えたものを指しますが、HTTP APIはRESTに限定せず、GraphQLやRPCなど他のアーキテクチャのHTTPベース実装も含む総称と言えます。
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後記:Amazon API GatewayのREST APIとHTTP APIの違い
Amazon API Gatewayが提供しているサービスの中、REST APIとHTTP APIが区別されています。それは、世間で共通している概念と違っていますが、API Gatewayは、リードのAPIサービスのプロバイダである以上、API Gateway側のREST APIとHTTP APIの違いについても説明します。
Amazon API Gatewayによって、REST APIとHTTP APIとの違いは主に以下の通りです。
- REST APIにはHTTP APIにない多くの機能があるが、HTTP APIは最小限の機能で低価格を実現
- セキュリティ機能はREST APIの方が豊富
- 認証オプションは両者とも多くあるが、細かい違いはある
- API管理機能はREST APIにのみある
- 開発機能はREST APIの方が豊富
- モニタリング機能は両者ともあるが、REST APIの方がいくつか追加の機能がある
- 統合機能は両者ともあるが、REST APIの方がいくつかのオプションがある
要約すると、機能面ではREST APIの方が豊富ですが、シンプルさと低価格を求める場合はHTTP APIを選択する、ということです。ユースケースに応じてAPIの種類を選択することが重要だと言えます。
より詳しくはこちら:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/apigateway/latest/developerguide/http-api-vs-rest.html
まとめ
REST APIはRESTの設計原則に基づくAPIで、リソース指向でステートレスな特徴があります。一方、HTTP APIはより広い概念で、必ずしもRESTに従うとは限りません。REST APIはHTTP APIの一種に過ぎず、機能的にはREST APIの方が豊富です。しかし、目的に応じて、シンプルで低価格なHTTP APIを選択することもあります。
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