移行ガイド:DocusaurusのファイルをApidogに移行

Docusaurusは、Facebook社が開発したオープンソースの静的サイトジェネレーターです。主に技術文書やAPIリファレンスの構築に使われています。ただし、DocusaurusはAPIドキュメンテーション専用なツールではないため、一部の課題もあると指摘されています。本文では、DocusaurusのMarkdownファイル、または構築したWebページを簡単にApidogに移行する方法を皆さんに紹介します。

中村 拓也

中村 拓也

11 5月 2025

移行ガイド:DocusaurusのファイルをApidogに移行

Docusaurusは、Facebook社が開発したオープンソースの静的サイトジェネレーターです。主に技術文書やAPIリファレンスの構築に使われています。ただし、DocusaurusはAPIドキュメンテーション専用なツールではないため、一部の課題もあると指摘されています。本文では、DocusaurusのMarkdownファイル、または構築したWebページを簡単にApidogに移行する方法を皆さんに紹介します。

Docusaurusについて

Docusaurusは、Facebook社が開発したオープンソースの静的サイトジェネレーターです。主に技術文書やAPIリファレンスの構築に使われています。Docusaurusは、Markdownフォーマットに完璧に互換しているため、Markdown形式で記述したドキュメントを自動的にWebページに変換することができます。

Docusaurus

APIドキュメンテーション作成中の課題

Docusaurusは基本的にAPIドキュメンテーションの作成に向いているツールですが、完全にAPIドキュメンテーション専用ではないため、次のような一部の課題があります。

  1. APIリファレンスへの特化が足りない
    Docusaurusは汎用的な技術文書作成ツールなので、APIリファレンス特有の機能(パラメータ定義、リクエスト/レスポンス例の強調表示など)が不足している可能性があります。
  2. APIスペックとの連携がない
    APIスペックをベースにドキュメンテーションを自動生成する機能がないため、手動で記述する必要があります。OpenAPIなどのスペック駆動開発と連携できません。
  3. バージョン管理の課題
    APIのリソースパスやパラメータがバージョンアップで変更された場合、Docusaurusの機能だけでは追跡が難しい可能性があります。
  4. プラグインエコシステムの未成熟
    APIドキュメンテーション専用のプラグインがまだ十分ではないため、カスタマイズが難しい側面があります。

このため、APIドキュメンテーション作成専用のツールと比べると、Docusaurusは汎用的すぎる側面があります。そこで、Docusaurusの代替品を探している方に、Apidogというツールをお勧めします。Apidogは、Markdownフォーマットに完璧に互換できる一方、APIのスペックから直感的で綺麗なAPIドキュメンテーションの生成をもサポートしているので、APIリファレンスを作成してみたい方にとって、一番適切なオプションになります。

ApidogのMarkdownについて:https://markdown-jp.apidog.io/

DocusaurusのファイルをApidogに移行

そこで、本文では、DocusaurusのファイルをApidogに移行して、より万全なAPIリファレンスを構築する対策を皆さんに紹介します。

Apidogは、様々なMarkdown記法にも対応でき、MarkdownファイルをDocusaurusのように自動的にWebページに変換することができます。その上、APIスペックファイルから綺麗なAPIドキュメンテーションを生成することができますので、Markdown形式のWebページとAPIドキュメンテーションページを一緒にリストすることが可能です。

button

DocusaurusからApidogへの移行により、APIドキュメンテーションの作成・管理がより適切に行えるようになる点は非常に有益だと思います。

移行の要件

DocusaurusのファイルをApidogに移行するには、次のものをあらかじめ用意する必要があります:

1. ApidogでHTTPプロジェクトを作成

ApidogでHTTPプロジェクトを作成します。

ApidogでHTTPプロジェクトを作成

2. DocusaurusのMarkdownファイルをApidogに移行

HTTPプロジェクトを作成すると、左側メニューから「設定」→「データをインポート」の順に選択し、「Markdown」を選択します。ここでDocusaurusのMarkdownファイルをインポートします。

MarkdownをApidogにインポート
インポートのMarkdownファイルのファイル名を設定

3. Markdownファイルの編集

Markdownファイルを成功にインポートすると、Apidogでこのファイルを簡単に編集することもできます。

Markdownファイルの編集
MarkdownとAPI仕様書と一緒にリスト

4. プロジェクトを公開

編集が終わった場合、プロジェクトを公開することができます。左側メニューから「共有」→「公開設定」で、プロジェクトを公開することができます。

プロジェクトを公開
カスタムドメインの設定

5. 移行済みのプロジェクトを確認

Apidogでプロジェクトを公開すると、自分で定義したドメインにアクセスすると、プロジェクトのページを確認することができます。ここで全てのMarkdownファイルが自動的にWebページに変換され、APIスペックもドキュメンテーションのページに自動的に変換されます。

移行済みのドキュメントを確認
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まとめ

本記事では、DocusaurusのファイルをApidogに移行する手順を詳しく解説しました。

DocusaurusはAPIドキュメンテーション作成に向いているものの、一部の課題があります。一方、Apidogはマークダウンに完全対応しつつ、APIスペックからのドキュメンテーション自動生成など、APIドキュメンテーション作成に特化した機能を備えています。DocusaurusのマークダウンファイルをそのままインポートできるApidogは、APIリファレンスの作成・管理をスムーズに行えるツールです。本記事で解説した手順を参考に、Docusaurusの資産をApidogに移行することをおすすめします。

Apidogへの移行により、以下のようなメリットが期待できます。

APIドキュメンテーションの品質向上とメンテナンス性の両立を目指す際には、Apidogは有力な選択肢となるでしょう。本記事が移行の一助となれば幸いです。

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