APIテストケースとは|基本概念と運用事例を解説
APIのテスト中に、APIのテストケースを作成する必要がよくあります。APIテストケースは、APIテストプロセスにおいてどのような役割を果たしていますか?本文では、APIテストケースの基本概念と運用事例を紹介した上、APIテストケースのベストプラクティスを皆さんに紹介します。
APIのテスト中に、APIのテストケースを作成する必要がよくあります。APIテストケースは、APIテストプロセスにおいてどのような役割を果たしていますか?本文では、APIテストケースの基本概念と運用事例を紹介した上、APIテストケースのベストプラクティスを皆さんに紹介します。
また、Apidogを使ってAPIを設計する際でも、Response例を複数定義することができるので、APIテスト時のテストケース作成やテストデータ準備を効率化にすることもできるのでしょう。次のボタンからこのツールを無料で取得して利用できます👇👇👇
APIテストケースとは
APIテストケースとは、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)をテストするために作成されるテストケースのことを指します。そしてAPIとは、アプリケーション同士が通信を行うためのインターフェースのことです。APIを利用することで、アプリケーションは外部の機能やデータを取得したり操作したりすることができます。そこで、APIテストでは以下のようなことを確認する必要があります:
- APIの仕様に沿って正しく実装されているか
- 要求されたデータを正しく返しているか
- 異常系の入力に対して適切にエラーを返すか
- パフォーマンス要件を満たしているか
上記のAPIテストの確認事項に従って、具体的なAPIテストケースの例は以下の通りです:
- 正しいパラメータでAPIを呼び出した場合、想定したデータが返ってくるか
- 必須のパラメータを指定しなかった場合、エラーが返ってくるか
- 存在しないエンドポイントを指定した場合、適切なエラーが返ってくるか
- 大量のリクエストを同時に送った場合、正常に応答速度が保てるか
このように、APIの機能と品質を確認するために、さまざまな場合を想定したテストケースを作成します。
APIテスト中にAPIテストケースの役割
APIをテストするプロセスの中、APIテストケースが非常に重要です。APIのテストを開始する前に、APIテストケースを作成する必要があります。具体的な理由は以下の通り:
APIの機能を網羅的にテストできる
APIには多くのエンドポイントやパラメータがあるため、テストケースを定義することで網羅的なテストが可能になります。
テスト結果の再現性が向上する
定義されたテストケースに基づいてテストを実行することで、テスト結果を再現しやすくなります。
テスト品質が向上する
テストケースをドキュメントとして残すことができるため、テスト内容を明確にできます。また、不足しているテスト項目を把握しやすくなりテスト品質が向上します。
テスト自動化が実現しやすい
テストケースが定義されていると、自動テストスクリプトの作成がしやすくなります。これによりテスト効率を大きく向上できます。
このように、事前にテストシナリオと適切なテストデータを用意することで、APIテストの効率化、品質向上、作業効率化を図ることができます。テスト駆動開発(TDD)の推進などにも役立ちます。
テストケースをどのように作成する?
それでは、APIテストを行う前に、APIのテストケースをどのように作成することができますか?この部分では、APIのテストケースを作成する具体的な手順を皆さんに紹介します。
APIテストケースの作成には、概ね次の5つのステップが必要です。
APIの仕様を理解する
まずAPIの仕様書やリファレンスマニュアルなどから、提供される機能、エンドポイント、パラメータ、リクエストとレスポンス形式などAPIの仕様を理解することが大切です。
正常系と異常系のケースを洗い出す
正常な入力値でAPIを利用した場合と、異常や境界値を入力した場合の動作を網羅的に洗い出します。
テストシナリオを作成する
前項で洗い出したテストパターンから、具体的なテストケースやシナリオをドキュメントで定義します。入力値や出力値の詳細も定義しておきます。
テストデータを準備する
JSONやXMLなどの形式で、テストで利用するためのリクエストやレスポンスのデータを作成しておきます。
自動化するテストケースを特定する
自動テストに適したケースと手動テストで実施するものを区別します。
こうしたテストケースの作成プロセスを踏むことで、APIテストの品質と効率が大きく向上するはずです。
APIテストケースの作成と管理、Apidogが最適
APIテストケースを作成したり、管理したりする必要がある場合は、Apidogは一番簡単かつ適切なツールだと思われています。Apidogは、送信したリクエストの情報をAPIのユースケースに保存することができますので、テストシナリオを作成した後、保存済みのユースケースをテストケースとして利用することができます。また、Apidogを使ってAPIを設計する際でも、Response例を複数定義することができるので、APIテスト時のテストケース作成やテストデータ準備を効率化にすることもできるのでしょう。
Apidogでユーザーケースを保存してテストケースとして利用
ステップ⒈Apidogでリクエストを送信した後、「APICaseを保存」ボタンをクリックして、当該リクエストをAPIのユースケースとして保存することができます。
ステップ⒉左側のメニューから「自動テスト」を選択して、「テストのシナリオを新規作成」して、「ステップを追加」をクリックすると、API呼び出しをテストステップとして追加することができます。ここで、保存したAPICaseからインポートすることができます。
ステップ⒊テストステップの繰り返す回数を設定したり、特定のステップをグループ化したり、条件分岐を適用してテストフローを調整したりすることもできますので、自分のニーズにピッタリするテストシナリオやテストフローを作成することができるのでしょう。
ステップ⒋ApidogでAPIシナリオテストを行うと、テストレポートが自動的に生成されますので、非常に便利です。シナリオテストが完了すると、次のようなテストレポートを取得できます。
まとめ
この記事では、APIテストにおけるテストケースの重要性と役割について解説しました。APIテストを効果的に進めるためには、事前に網羅的なテストケースを準備することが不可欠です。テストケースに基づいたテストを実施することで、APIの機能を網羅的にテストでき、再現性や品質も向上します。
テストケースの作成にあたっては、APIの仕様理解から始め、正常系と異常系のケースを洗い出し、詳細なテストシナリオとテストデータを文書化する必要があります。Apidogなどのツールを利用することで、こうした一連のテストケース作成から実行、結果の記録までを効率的に行うことができます。
APIテストの成功にはテストケース作成が欠かせません。本記事がAPIテストに取り組む際の参考になれば幸いです。