API結合テスト|基本的な流れと実施方法を解説
APIの可用性や整合性などを確認するために、API結合テストを行う必要がある場合が多いのです。それでは、API結合テストを行うには、どうしたらいいですか?本文では、API結合テストの基本情報を紹介した上、API結合テストの基本的な流れや実施方法を皆さんに解説したいと思います。APIの結合テストを行いたい場合、ぜひ本記事の内容を参照してください。
APIの可用性や整合性などを確認するために、API結合テストを行う必要がある場合が多いのです。それでは、API結合テストを行うには、どうしたらいいですか?本文では、API結合テストの基本情報を紹介した上、API結合テストの基本的な流れや実施方法を皆さんに解説したいと思います。APIの結合テストを行いたい場合、ぜひ本記事の内容を参照してください。
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API結合テストとは?
API結合テスト(API integration testing)とは、ソフトウェアのテストの一種で、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を利用してシステム間のインターフェースとデータ転送が意図した通りに機能することを確認するテストです。API結合テストの主な特徴は以下の通りです。
- APIを呼び出して、レスポンスが適切であることを確認する
- 異なるシステム/サービス間でのAPIによるデータ転送が正しく行われることをテストする
- APIのパフォーマンスやエラーハンドリングもテストの対象となる
ということで、API結合テストは、マイクロサービスアーキテクチャなどAPI中心の設計が多用される現在のシステム構成においてとても重要です。個々のコンポーネントは動作していても、APIを介した結合部分で想定外の動作をすることがあるため、APIテストではそうした箇所を網羅的にテストする必要があります。
API結合テストと単体テスト
APIの単体テストは、その名前の通りに「機能」を単体で1つ1つテストすることになります。つまり、一つのエンドポイントにリクエストを取得してレスポンスを正確に取得できるかどうかを検証するプロセスです。単体テストを行った後、複数の機能が連携して動くかどうかをテストするのが「結合テスト」になります。
より詳しく解説すれば、API結合テストと単体テストの相違点は次のようになります:
比較項目 | API結合テスト | 単体テスト |
---|---|---|
テスト対象 | 複数のコンポーネントやサービスの結合部分 | 個々のコンポーネントやモジュール |
テスト観点 | APIが適切に定義されているか | 機能要件を満たしているか |
テスト作業 | システム間のインターフェースに着目 | コンポーネントの内部設計に依存 |
欠陥の種類 | API設計の欠陥 | コンポーネント個別の欠陥 |
観点 | 結合部分の検証 | 個別機能の検証 |
特徴 | 全体最適からのテスト | 部分最適からのテスト |
このように、単体テストは個々の機能をテストするのに対し、結合テストはコンポーネント同士の接続やデータのやり取りに焦点を当てます。単体テストと結合テストはお互いを補完する関係にあり、どちらも不可欠なテストと言えます。通常はコンポーネントの単体テストを行った後に、API結合テストでシステム間の連携を確認する、という工程で実施されます。
API結合テストの目的と役割
上記の紹介から、API結合テストの目的と役割をまとめることが簡単になると思います。
API結合テストの目的として、主に次のようになるのでしょう:
- システム間の結合部で発生する不具合を検出すること
- コンポーネント間のインターフェースが正しく定義されていることを確認すること
- データ通信や処理の流れが要件に沿っていることを検証すること
また、その役割は、次のようになります:
- システム構成要素間の統合検証
- 想定外のエラーや例外処理確認
- パフォーマンス特性の測定とボトルネック検出
- 安全性や信頼性関連の欠陥検出
- 要件と実装のギャップ分析
これらの目的と役割を果たすことで、APIを中心としたその可溶性と生合成を全面的に検証でき、潜在的な技術リスクを未然に防ぎ、製品品質および開発生産性の向上につなげることができます。
API結合テストの流れと実施方法
それでは、APIの結合テストを行うために、どのように実施すれば良いのですか?本文では、API結合テストの流れと実施方法を皆さんに紹介します。
テスト項目の検討
- APIの抽出:テスト対象となるAPIを洗い出し、仕様を確認する
- 機能分析:APIが関連する機能とデータフローを分析する
- テストケース設計:正常系、異常系シナリオのテストケースを文書化する
テストデータの作成
- 入力データ:操作対象のレコードやフィルタ条件などAPIに入力するデータ
- 期待出力データ:API実行結果として想定される出力データ
- 異常時用データ:境界値や不正データなどエラー案件用のデータ
テスト環境の構築
- APIプラットフォーム:APIがデプロイされtestできる環境
- アクセス手段:APIを操作できるCLIやGUIツール
- データストア:APIで CRUD されるデータベースなど
テストシナリオに基づく検証
- 機能検証:入力と出力が要件通りか
- 負荷テスト:同時アクセス数や応答時間が要件内か
- 異常系テスト:エラー処理が適切か
欠陥や違反事項の修正
- 欠陥の特定:失敗テストから原因特定と再現方法のドキュメント化
- 欠陥対応:設計・コードの修正・データ更新を行う
- 再テスト:修正案件の検証と報告
テスト報告書の取りまとめ
- テスト項目と結果を一覧化
- 未テスト項目と次回テスト項目を明示
- 欠陥レポートと対応状況を取りまとめる
以上は、API結合テストを行える典型的なプロセスになります。上記のプロセスを繰り返しながら段階的にテストカバレッジを拡大していき、最終的に全てのテストシナリオを網羅することでAPI結合テストを完了させます。
ApidogでAPI結合テストを楽々に実施可能
APIの結合テストを実施するために、一番便利なツールはApidogというAPI管理ツールです。Apidogを使ってリクエストをすると、そのリクエストの情報をテストケースとして保存して再利用できますので、手動で記録する必要がなくなるのでしょう。そして、テスト環境を構築してシナリオテストを行うことも簡単です。Apidogでは、簡単にテストシナリオを作成してAPIテストの自動化を行なったりすることもできます。
また、そのパフォーマンステスト機能を利用して、APIの性能や効率性をテストすることもできますので、API結合テストを行う際の最善策だと考えても良いのでしょう。
ApidogでAPI結合テストを簡単に行える
それでは、Apidogというツールを使ってAPIの結合テストを行うためには、どうしたらいいですか?次はその操作手順を紹介しますので、必要な方はご参照ください。
ステップ⒈Apidogでリクエストを送信した後、「APICaseを保存」ボタンをクリックして、当該リクエストをAPIのユースケースとして保存することができます。
ご案内:Apidogを使ってAPIの定義書や仕様書を管理している場合は、リクエストを送信する場合、レスポンスデータがAPI仕様に従っているかどうかを自動的に検証することもできますので、非常に便利です。
ステップ⒉左側のメニューから「自動テスト」を選択して、「テストのシナリオを新規作成」して、「ステップを追加」をクリックすると、API呼び出しをテストステップとして追加することができます。ここで、保存したAPICaseからインポートすることができます。
ステップ⒊テストステップの繰り返す回数を設定したり、特定のステップをグループ化したり、条件分岐を適用してテストフローを調整したりすることもできますので、自分のニーズにピッタリするテストシナリオやテストフローを作成することができるのでしょう。
ステップ⒋ApidogでAPIシナリオテストを行うと、テストレポートが自動的に生成されますので、非常に便利です。シナリオテストが完了すると、次のようなテストレポートを取得できます。
結論
この記事は、API結合テストはシステム間の結合部で発生する不具合を検出し、インターフェースが適切に定義されているかを確認することを目的としています。
実施する際の手順としては、典型的な流れは次の通りです:
- テスト項目を検討し、テストケースを設計
- テストデータを作成
- テスト環境を構築
- テストを実行し、検証
- 欠陥を修正
- テスト報告書をまとめる
また、API結合テストを効率よく実施するためのツールとしてApidogに着目してみました。Apidogでは、APIのリクエスト情報を保存してテストケースとして再利用できます。また、APIの仕様定義と連携してレスポンスの整合性検証も実施してくれるので、品質管理に優れています。テスト項目はシナリオや条件分岐を使って視覚的に構築でき、テスト結果もレポート形式で出力されるなど、作業効率の高さが大きな特徴です。Apidogを使ってAPI結合テストを行うと、機能面や操作面ともにテスト工数を削減でき、開発生産性の向上が期待できるツールといえます。APIテスト時の負担感が大きい場合は、ぜひApidogの活用を検討してみてください。